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毛バリでアユを釣りやすい場所と時間

深さがあり流れの落ち着くポイントを捜す

アユ毛バリ釣りでポイントとなるのは、まずは水深が1m以上あり、緩やかな流れでも川底に大小の底石が点々と入っているような場所だ。
とりわけ有望なのは、最深部が2〜3mあるような大淵の下流に続くカケアガリ一帯。ただし、近年は河川工事の影響で淵が消滅してしまったアユ河川も目立ち、その場合は水深が50cm以上ある、深瀬やトロ瀬が有望なポイントになる。このようなポイントは、アユの毛バリ釣りファンの間では「流れ淵」と呼ばれており、流れ淵では勢いのある流心はねらわず、その手前の緩い流れや反転流に毛バリを通す。
近年、大きな淵がない川では、このような荒瀬の上流にある「流れ淵」が釣りやすいポイントになっている。写真は栃木県の鬼怒川
庄川と並ぶ北陸の人気河川、富山県の神通川も深い淵が少ないため「流れ淵」に集まるアユをねらう
時間帯も重要だ。解禁当初は水温が徐々に上がるため、午前9時頃までの数時間がよく釣れる時間帯になる。その後、夏が近づくにつれて釣れる時間が早まり、夜明け間もなくの朝マヅメがベストタイムになる。盛夏は一般にアユの毛バリに対する反応が鈍くなることから釣りが難しい時期とされるが、海からソ上してくる天然アユが豊富にいる川に限っては、夏でも日暮れ時の夕方によく釣れる傾向が強い。そして、9月に入ると産卵を控えたアユが再び毛バリに対してよく反応するようになり、シーズン初期同様の釣りが楽しめる。
そのほか、雨が降って一度増水し、そこから減水に転じ始めた「増水からの引き際のササ濁り時」は好条件。この時はアユが岸際の緩い流れに寄っているので、毛バリで群れたアユをねらいやすくなる。
解禁当初はアユが毛バリによく反応する好機。丸々と太った16~18cmクラスが数釣れることも珍しくない
そそり立つ岩盤の前に広がる淵。夏場も日陰になるポイントなどを見つければ日中を含めて楽しめる
※このコンテンツは、2017年6月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。