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MotoGP

round 04

SCHEDULE

May 3 2014, QUALIFYING MotoGP Gran Premio bwin de España

スペインスペインGP

マルケスが開幕から4戦連続でポールポジションを獲得
ペドロサは3番手で3戦連続フロントロー

2014年5月3日(土)・予選  会場:ヘレスサーキット  天候:晴れ  気温:30℃  コースコンディション:ドライ

2日連続で快晴となった第4戦スペインGPの予選は、ホームグランプリ制覇に闘志を燃やすスペイン勢による激しい戦いとなり、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が6年ぶりにサーキットのベストタイムを塗り替えて、ポールポジション(PP)を獲得しました。マルケスはこれで、開幕から4戦連続PP獲得となり、昨年の最終戦バレンシアGPから数えて5戦連続、MotoGPクラスでは通算13度目のPP獲得となりました。

  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • マルク・マルケス(中)、ダニ・ペドロサ(右)マルク・マルケス(中)、ダニ・ペドロサ(右)
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ステファン・ブラドルステファン・ブラドル
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ

初日のフリー走行で3番手につけたマルケスは、3回目のフリー走行でも3番手をキープ。その後、予選前に行われる4回目のフリー走行でトップタイムをマークすると、予選では3度のアタックを行い、最後のアタックで1分38秒120のサーキットベストタイムをマークしてPPを獲得しました。

2番手はホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)で1分38秒541。そのロレンソとわずか0.089秒差でダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が3番手に入りました。ペドロサは、アメリカズGP、アルゼンチンGPに続いて、3戦連続でフロントローを獲得しました。初日4番手だったペドロサは、2日目のフリー走行で総合トップに浮上、トップタイムでQ2進出を果たしました。予選では3番手でしたが、アベレージでは十分に優勝を狙える内容であり、マルケスとの優勝争いと、Repsol Honda Teamの3戦連続1-2フィニッシュが期待されます。

以下、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が7番手。アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、Q1で2番手につけてQ2に進出、10番グリッドを獲得しました。決勝日も30℃前後の暑い中での接戦が予想されます。ブラドルは3列目、バウティスタは4列目から追い上げのレースに挑みます。

Hondaの市販レーサー「RCV1000R」勢では、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)が、2戦連続でQ1からのQ2進出を果たして12番グリッド。前戦アルゼンチンGPで、オープンカテゴリーにおけるトップフィニッシュの10位となった青山博一(Drive M7 Aspar)が、今季ベストグリッドの13番手。カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が16番手。スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が18番手から決勝に挑みます。

Moto2クラスはミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)が今季初のPPを獲得。以下、1秒差以内に16台がひしめき合う接戦となり、サンドロ・コルテセ(Dynavolt Intact GP)が、初のフロントロー獲得となる2番手、ルイス・サロム(Pons HP 40)も同じく初フロントローの3番手となりました。総合トップで、今大会の初日にトップタイムをマークしたエステべ・ラバト(Marc VDS Racing Team)は6番手。マーベリック・ビニャーレス(Pons HP 40)は8番手、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は13番手でした。長島哲太(Teluru Team JiR Webike)は、トップから2.346秒差の29番手でした。

Moto3クラスでは、総合5位のアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が、今季3度目のフロントロー獲得となる3番手に。総合4位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が5番手、総合3位で今季3度目の表彰台登壇を狙うエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が7番手となりました。バスケスのチームメートであるジョン・マクフィーは9番手から決勝に挑みます。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
「今日はポールポジションを取れると思っていなかったですし、厳しい戦いの中でこうして、ポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。これまでのサーキットに比べて、今回は苦しい走りとなりましたが、ダニとホルヘ(ロレンソ)選手と同じレベルで走ることができました。今日はセッション開始直前、チームメカニックのサンティ・エルナンデスに、3本のソフトタイヤが使えるかどうかを尋ねたところ、使えるというので、3度のアタックを決めました。そして最後のアタックがうまくいき、ポールポジションを獲得できて、とても満足しています。しかし、重要なのは明日の決勝です。ダニもホルヘも速いので、全力を尽くさなければなりません」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)
「今日はセットアップが順調に進み、レースタイヤでもいいペースで走ることができました。予選では可能な限り全力を尽くしましたが、どの周回も完ぺきなアタックとはなりませんでした。明日はいいスタートを切り、いいレースにしたいと思います」

ステファン・ブラドル(MotoGP 7番手)
「2列目までに並ぼうと全力を尽くしましたが、その目標にわずか0.021秒届きませんでした。とは言っても、今日は一日、厳しい状況下でいい仕事ができたと思います。過去2年の内容と比べても、今年はとても前進できました。明日の決勝レースは暑くなると思うので、タイヤが最大の課題となります。しかし、今日はいいペースで走れましたし、決勝ではトップ5を狙えると思います。この状況は、自分にとってもチームにとっても、とてもいいことです」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 10番手)
「残念なことに、昨日と比べて大きな変化はありませんでした。その解決策を見つけるために、いくつか異なるセッティングを試しました。しかし、コーナーでフロントのグリップがなく、立ち上がりではスピニングがひどく、タイムを大きくロスしました。もっといい結果を望んでいたので、とても残念な一日となりました。明日の決勝は非常に厳しいレースになると思いますが、なんとか完走してポイントを獲得したいです。明日の朝、もう一度セットアップにトライしてみたいです」

ニッキー・ヘイデン(MotoGP 12番手)
「今日はいくつかの部分で前進できました。バランスが改善され、楽しく乗れるようになりました。チームがすばらしい仕事をしてくれましたし、Q2に進出することができました。しかし、フロントタイヤがうまく機能しませんでした。今日は昨日より硬いタイプのタイヤを試し、転んでしまいました。しかし、ソフトの方は、あまりにも柔らかすぎました。今回はワークスマシンと接戦ですので、さらに上のポジションを狙っていましたが、タイヤの状況もあり、攻めの走りはできませんでした。しかし、明日の決勝に向けて準備はできています」

青山博一(MotoGP 13番手)
「ヘレスは小さなサーキットなので、これまでのサーキットに比べれば、チャンスがあると思っていました。しかし、このようなコースでもワークスマシンは速く、厳しい戦いでした。午前中の気温の低いときに1分39秒が出たので、午後の暑いときに合わせて、セットアップを多少変えて走りました。気温も路面温度も上がった状況で、午前中のように39秒台が出せてよかったです。今日はブレーキのスタビリティーが上がって乗りやすくなり、その分、コーナーで攻めることができました。もう少し旋回性があれば、もっとタイムを出せました。明日の決勝は、タイヤをどうするかが一番大きな問題です。明日の天気を見て考えたいと思います」

カレル・アブラハム(MotoGP 16番手)
「今日はいい一日でした。ただ残念なのは、完ぺきなラップが一度もなかったことです。必ずどこかでミスをしてタイムをロスしていました。15番手の(アンドレア)イアンノーネ(ドゥカティ)選手と1000分の8秒差だったことを思うと、とても残念です。ヘレスは短いコースですし、みんなによく知られているサーキットです。それにしても、この暑さの中でタイヤが機能していることに驚きました」

スコット・レディング(MotoGP 18番手)
「さらにいいグリップを見つけるために、今日も一日がんばりました。しかし、トラクション不足は解消せず、厳しい一日となりました。これからデータを分析しなければいけません。今日はコーナーの進入で、ブレーキをリリースした瞬間にグリップを失い、転んでしまいました。なんとかピットに戻ることができましたし、その後、今日のベストラップをマークすることができました。しかし、明日のレースで自分より速いグループと一緒に戦うためには、まだまだがんばらなければなりません」

ミカ・カリオ(Moto2 ポールポジション)
「今日はなにもかもがうまくいきました。タイヤの選択もアタックのタイミングも予定通りでした。昨日の走行を終えたとき、その状態でニュータイヤにすれば、いいタイムを出せることは分かっていました。しかし、グリップがいいのはわずか2ラップだけでした。通常5〜6ラップはいけるのですが、それが今日はできませんでした。そのため、最初からプッシュしなければならず、精神的に厳しい予選となりました。チームはすばらしい仕事をしてくれました。明日のレースがとても楽しみです」

サンドロ・コルテセ(Moto2 2番手)
「カタールGPで足を痛め、その後の2レースがとても厳しい走りを強いられたため、今日のフロントローはとてもうれしいです。ここ数週間は、マシンに乗るたびに気持ちよく乗れています。今日は早い時間にタイムを出せて、とてもラッキーでした。後半はコース上が常に渋滞していて、クリアラップを取るのがとても難しかったからです。ポールポジションは取れませんでしたが、フロントローを獲得したことに満足しています」

ルイス・サロム(Moto2 3番手)
「昨日もいい走りができましたが、今日もとてもいい予選になりました。こんなに暑い中でMoto2マシンに乗ったことはなかったですし、セッションが始まったころはニュータイヤを入れても激しくスライドしていました。そこでセッティングを変えたのですが、それがよくて、タイムを更新することができました。決勝レースは、予選の時間帯ほど暑くないですので、今日よりはいいコンディションで走れると思います」

中上貴晶(Moto2 13番手)
「今日はあまりいい一日とは言えませんでした。順位通りの内容でした。午前中のフリー走行でセッティングを変えました。予選でさらにセッティングを変えたのですが、いい方向に向かいませんでした。スローコーナーでチャタリングが出て、旋回性もよくありませんでした。明日のウォームアップで、もう一度セットアップにトライして、決勝では追い上げのレースをしたいと思います」

長島哲太(Moto2 29番手)
「難しい一日でした。今日は、自分の思う方向と、チームの方向性が合わず、チームの推奨するセッティングで走ったのですが、スライドが激しくて思うようにタイムを出すことができませんでした。明日のウォームアップでは、僕のやりたい方向性で走ってみたいと思います」

アレックス・リンス(Moto3 3番手)
「正直に言いますと、今日はフロントローを獲得できると思っていませんでした。初日は、先週のアルゼンチンGPに比べるとよかったと思いますが、ホームグランプリということを考えると厳しいスタートでした。しかし、チームが全力を尽くしてくれたことで、フロントローを獲得することができました。(ジャック)ミラー(KTM)選手は確かに速いですが、明日はいいレースができると思います」

アレックス・マルケス(Moto3 5番手)
「昨日からあまりよくなっていないので、今日の結果には決して満足していません。そういう状況の中でも、2列目から決勝に臨めるのでよかったと思います。ここ数戦の予選と比べれば、結果はそれほど悪くありません。明日はいいスタートを切って、地元ファンに楽しんでもらえるような最高のレースをお見せできればと思います」

予選リザルト

MotoGP
順位 No. ライダー マシン F/O タイム
193マルク・マルケスHondaF1'38.120
299J.ロレンソヤマハF1'38.541
326ダニ・ペドロサHondaF1'38.630
446V.ロッシヤマハF1'38.857
541A.エスパルガロFORWARD YAMAHAO1'39.007
64A.ドヴィツィオーゾドゥカティF1'39.222
76ステファン・ブラドルHondaF1'39.243
844P.エスパルガロヤマハF1'39.293
938B.スミスヤマハF1'39.390
1019アルバロ・バウティスタHondaF1'39.751
115C.エドワーズFORWARD YAMAHAO1'39.814
1269ニッキー・ヘイデンHondaO1'39.826
137青山博一HondaO1'39.768
1435C.クラッチロードゥカティF1'39.849
1529A.イアンノーネドゥカティF1'40.118
1617カレル・アブラハムHondaO1'40.126
1751M.ピロドゥカティF1'40.239
1845スコット・レディングHondaO1'40.453
1968Y.ヘルナンデスドゥカティF1'40.566
209D.ペトルッチARTO1'41.009
2170M.ラバティPBMO1'41.124
2263M.ディ・ミリオAVINTIAO1'41.517
2323B.パークスPBMO1'41.702
248H.バルベラAVINTIAO1'42.052

※F=ファクトリーオプション、O=オープンカテゴリー

Moto2
順位 No. ライダー マシン タイム/差
136ミカ・カリオKALEX1'42.766
211サンドロ・コルテセKALEX+0.294
339ルイス・サロムKALEX+0.408
412トーマス・ルティSUTER+0.456
577ドミニク・エージャーターSUTER+0.466
653エステベ・ラバトKALEX+0.468
794ジョナス・フォルガーKALEX+0.469
840マーベリック・ビニャーレスKALEX+0.490
923マルセル・シュローターTECH 3+0.735
105ヨハン・ザルコCATERHAM SUTER+0.747
113シモーネ・コルシFORWARD KLX+0.803
1219ザビエル・シメオンSUTER+0.849
1330中上貴晶KALEX+0.859
1488リカルド・カルダスTECH 3+0.882
1522サム・ロースSPEED UP+0.898
1660フリアン・シモンKALEX+0.950
1714 ラタパーク・ウィライローCATERHAM SUTER+1.009
1854マティア・パシーニFORWARD KLX+1.060
1915アレックス・デ・アンジェリスSUTER+1.185
207ロレンソ・バルダッサーリSUTER+1.212
2196ルイス・ロッシKALEX+1.267
2281ジョルディ・トレースSUTER+1.474
2321フランコ・モルビデリKALEX+1.629
2495アンソニー・ウエストSPEED UP+1.672
254ランディ・クルメンナッハSUTER+1.710
2655ハフィズ・シャーリンKALEX+1.797
278ジノ・レイSUTER+1.840
2849アクセル・ポンスKALEX+1.892
2945長島哲太TSR+2.346
3070ロビン・マルホウザーSUTER+2.592
3125アズラン・シャー・カマルザマンKALEX+2.745
3210ティティポン・ワロコーンKALEX+2.840
3397ロマン・ラモスSPEED UP+2.868
34 57 エドガー・ポンスKALEX +2.886
RT18ニコラス・テロールSUTER-
Moto3
順位 No. ライダー マシン タイム/差
18J.ミラーKTM1'46.173
223N.アントネッリKTM+0.615
342アレックス・リンスHonda+0.694
432I.ビニャーレスKTM+0.694
512アレックス・マルケスHonda+0.711
621F.バグナイアKTM+0.839
77エフレン・バスケスHonda+0.876
831N.アジョハスクバーナ+1.089
917ジョン・マクフィーHonda+1.156
105R.フェナティKTM+1.205
1184J.コーンフェールKTM+1.258
1244M.オリベイラマヒンドラ+1.259
1352D.ケントハスクバーナ+1.286
1465P.エッテルKALEX KTM+1.313
1533E.バスティアニーニKTM+1.362
166マリア・エレーラ Honda+1.383
1758J.ゲバラKALEX KTM+1.462
1810アレックス・マスボーHonda+1.515
1991G.ロドリゴKTM+1.546
2057E.グラナドKTM+1.573
2124M.ラミレスKTM+1.813
2219A.トヌッチマヒンドラ+1.871
2363ズルファミ・カイルディンHonda+1.900
2411L.ロイKALEX KTM+1.918
2561A.シシスマヒンドラ+2.040
269S.デウルKALEX KTM+2.070
2751B.スホーテンマヒンドラ+2.098
2822A.カラスコKALEX KTM+2.184
2998K.ハニカKTM+2.192
3041B.バインダーマヒンドラ+2.198
313M.フェラーリマヒンドラ+2.210
3238H.アーズミーKTM+2.340
3343L.グリュンヴァルトKALEX KTM+2.618
3495J.ダニーロマヒンドラ+2.724
354G.ラモスKALEX KTM+4.223