round 14

September 28 2013, QUALIFYING MotoGP Gran Premio Iveco de Aragon アラゴンGP

SCHEDULE

マルケスが今季7度目のポールポジションを獲得、ペドロサは3番手
Repsol Honda Teamの2人がフロントローから決勝に挑む

2013年9月28日(土)・予選  会場:モーターランド・アラゴン   天候:曇り  気温:26℃
コースコンディション:ドライ

第14戦アラゴンGPの予選は、激しいアタック合戦となり、初日トップタイムのマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、3戦連続、今季7度目のポールポジション(PP)を獲得しました。午前中のフリー走行は、夜半過ぎに降った雨の影響で、ところどころウエットパッチが残る微妙なコンディションとなり、Honda勢では、マルケス、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が走行を見合わせました。

  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ステファン・ブラドル(#6)ステファン・ブラドル(#6)
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ

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その後、路面コンディションは完全なドライとなり、4回目のフリー走行で、決勝に向けたセットアップを進めたマルケスは、予選でアタックするごとにタイムを短縮、上位6番手までが、サーキットベストタイムを更新する激しい戦いを制しました。初日は路面のグリップ不足でセットアップにやや苦労したマルケス。2日目も、午前中は微妙なコンディションとなり走行しませんでしたが、午後のフリー走行と予選では、快調にラップを刻み、サーキットに駆けつけた地元ファンを喜ばせました。

ペドロサは、マルケスから0.153秒差で3番手につけました。初日3番手につけたペドロサは、マルケス同様、午前中のフリー走行を回避しました。しかし、完全なドライコンディションとなった4回目のフリー走行では、トップタイムをマークします。予選でも真っ先に1分47秒台の好タイムをマークしましたが、その後、ホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に僅差で先行され、さらに、マルケスがトップに浮上したことで3番手となりました。アラゴンGPでは、過去3年間すべてで表彰台に立ってきたペドロサには、今年は4年連続表彰台と、アラゴンGP2連覇が期待されます。

初日2番手と好調なスタートを切ったブラドルは、2列目5番手から決勝に挑みます。今大会は、トップ6がサーキットベストタイムを更新するという、激しい戦いとなりました。ブラドルは、最初のアタックで2番手に浮上しましたが、最終的に5番手へとポジションを落としました。しかし、マルケスから0.324秒差。決勝に向けていいアベレージを刻んでいるだけに、2列目からの追い上げと、今季2度目の表彰台が期待されます。

アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)も、サーキットベストを更新する好タイムで6番手。ブラドルとともに、2列目から決勝に挑みます。初日は5番手。2日目午前のフリー走行は、微妙なコンディションとなり、8ラップを走行して2番手につけました。そして、完全なドライコンディションとなった4回目のフリー走行では、予定通りにメニューを消化できずに7番手でしたが、予選では、大接戦の中で2列目6番グリッドを獲得しました。バウティスタは、Repsol Honda Teamの両選手と同じく、地元ファンの大声援を受けて決勝に挑むだけに、2列目からの追い上げが期待されます。チームメートでCRTマシンで出場のブライアン・スターリングは、21番手から決勝に挑みます。

Moto2クラスは、ホームGPに闘志を燃やすニコラス・テロール(Aspar Team Moto2)が、初PPを獲得しました。初日は3番手、2日目のフリー走行でトップタイムをマークしたテロールは、その勢いを予選でもキープ、地元ファンの声援に応えました。以下、1秒以内に13台という接戦となり、エステべ・ラバト(Tuenti HP 40)、ポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)と、スペイン勢がフロントローを独占しました。初日トップタイムの中上貴晶(Italtrans Racing Team)は、4番手から決勝に挑みます。総合首位のスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)は、トップから1秒差以内の13番手ながら、厳しいグリッドから決勝に挑むことになり、総合2位でフロントローから決勝に挑むエスパルガロとの戦いに注目されます。IDEMITSU Honda Team Asiaから出場のアズラン・シャー・カマルザマンは26番手でした。

Moto3クラスは、アレクシ・マスボー(Ongetta-Rivacold)が12番手、ロマノ・フェナティ(San Carlo Team Italia)が13番手、ニッコロ・アントネッリ(GO & FUN Gresini Moto3)が15番手から追い上げのレースに挑みます。渡辺陽向(TASCA RACING)は33番手から決勝に挑みます。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)「予選は、本当に厳しい戦いでしたが、タイヤのパフォーマンスを最大限に引き出すことができました。それがポールポジションの獲得につながりました。とにかく、フロントロースタートという目標を達成できたことが、とてもうれしいです。今日のポールポジションは、ボーナスのようなものでした。明日の決勝も、ホルヘとダニに勝つつもりで挑みます。そのためには、いいスタートを切らなければなりません。そして、序盤を落ち着いて戦うことがとても重要になります」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)「グリッドポジションには反映されませんでしたが、今日の予選はとてもよかったと思います。いい仕事ができました。ラップタイムにも満足しています。ここは、1コーナーがスタートラインからとても近いので、明日はいいスタートを切ることが、レースのカギになります。序盤は、力強く走らなくてはならず、最後までいいペースをキープしなければなりません。タイヤが非常に重要です。レースディスタンスのタイヤマネジメントをしっかりしなければなりません」

ステファン・ブラドル(MotoGP 5番手)「4番手にはなりたいと思ったのですが、最後にロッシに少しだけリードを許しました。しかし、今日の結果には満足しています。昨日、今日といい走りができていますし、アベレージも悪くありません。それは、いいベースのセットアップがあるからで、明日の決勝に向けて、とても安心しています。しかし、タイヤには少しだけ不安があります。最初の数周はいいペースがあるのですが、その後、消耗が早いような気がするからです。タイヤをなるべくセーブすることが重要になりますが、全体的な仕上がりには、とても満足しています。明日はいいレースをしたいです」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 6番手)「午前中は、中途半端なコンディションだったので、あまり有意義なデータを得ることができませんでした。そのため、すべての仕事を午後に回さなければならなかったのですが、4回目のフリー走行も、決して順調ではありませんでした。そのため、昨日のセッティングで予選に挑むことにしましたが、まずまずのタイムを出せました。しかし、全体的にタイムが上がり、2列目6番手がやっとでした。それでも、ラップタイムとマシンのフィーリングにはとても満足しています。ここは、1コーナーがとてもタイトなので、いいグリッドを得ることが大事でした。明日は4番手か5番手争いができると思います」

ブライアン・スターリング(MotoGP 21番手)「昨日に比べれば、マシンのフィーリングがとてもよくなり、うれしいです。決勝レースでは、さらに前進できると思います。目標はなるべくポジションを上げて、ポイント獲得を果たすことです」

ニコラス・テロール(Moto2 ポールポジション)「Moto2で初めてのポールポジション獲得だったので、とてもうれしいです。今大会は、マシンがとても安定していますし、フロントローを獲得するために全力を尽くしました。結果的にポールポジションを獲得することができました。Moto2クラスは、速いライダーがたくさんいますし、いつも接戦になるのですが、今回はとてもいい走りができました。ここでは、125ccクラスのときに優勝しました。このサーキットは大好きなので、決勝も全力を尽くします」

エステベ・ラバト(Moto2 2番手)「明日の決勝は、優勝するために全力を尽くします。今大会は、とても安定したペースとリズムがあります。タイヤもうまく使えていると思います。ただ、最終セクターでタイムをロスしているので、それを解消しなければなりません。明日はとにかくいいスタートを切って、レースを楽しみたいと思います」

ポル・エスパルガロ(Moto2 3番手)「今日の3番手は、僕にとってはポールポジションのようなものでした。昨日は11番手でしたし、トップと1秒以上も離れていました。でも、今日はマシンがとてもよくなり、僕の走りができるようになりました。これで優勝を狙えます。とてもうれしいです。決勝はフルタンクの序盤に、うまく走らなければなりません。終盤に向けてタイヤもセーブしなければいけません。難しいレースになりますが、全力を尽くします」

中上貴晶(Moto2 4番手)「昨日は、トップタイムをマークしましたが、フィーリングはよくありませんでした。今日は、フリー走行、予選といろいろなセットアップにトライしたのですが、フロントに安定性がなく、攻める走りができませんでした。特に下りコーナーは、ブレーキングで止めるのが精一杯で、思うように走れず、フラストレーションがたまりました。現状では、トップグループについていくのも難しいので、ウォームアップでもう一度セットアップにトライします。地元スペイン勢がいい走りをしていますが、最後まであきらめません」

アレクシ・マスボー(Moto3 12番手)「マシンの感触はとてもよく、Honda勢でトップになることができました。しかし、期待していたポジションではなく、明日は厳しい戦いになります。このサーキットは、ハンドリングよりもトップスピードが重要なので、僕たちにとっては難しいサーキットになります。決勝に向けて車体のセットを見直し、加速につながるようにしたいと思います。一つでも上のポジションを狙って全力を尽くします」

ロマノ・フェナティ(Moto3 13番手)「昨日、今日とフィーリングはよく、楽しんで走ることができました。しかし、Honda勢のトップになれなくて少し残念でした。予選でもっといい結果を出したかったのですが、クリアラップを取ることができませんでした。しかし、レースは明日です。全力で挑みたいと思います」

渡辺陽向(Moto3 33番手)「ハーフウエットだった午前中は、まずまずの走りができました。もし、明日が同じようなコンディションであれば、いいレースができると思います。ドライコンディションになった予選は、ミスが多くて、ラップタイムをまとめることができませんでした。あと、0.5秒ぐらいは上げられたと思います。明日の決勝は、2分1秒台、もしくは、2分0秒台を目標にしたいと思います」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム
193マルク・マルケスHonda1:47.804
299J.ロレンソヤマハ1:47.814
326ダニ・ペドロサHonda1:47.957
446V.ロッシヤマハ1:47.962
56ステファン・ブラドルHonda1:48.128
619アルバロ・バウティスタHonda1:48.302
735C.クラッチローヤマハ1:48.653
838B.スミスヤマハ1:48.854
94A.ドヴィツィオーゾドゥカティ1:49.219
1041A.エスパルガロART1:49.348
1169N.ヘイデンドゥカティ1:49.428
1229A.イアンノーネドゥカティ1:50.094
1368Y.ヘルナンデスドゥカティ1:50.685
147青山博一FTR1:50.995
159D.ペトルッチIODA-SUTER1:51.030
1614R.デ・ピュニエART1:51.297
175C.エドワーズFTR KAWASAKI1:51.327
1871C.コルティFTR KAWASAKI1:51.519
198H.バルベラFTR1:51.552
2070M.ラバティART1:51.639
2167B.スターリングFTR Honda1:52.102
2223L.スカッサART1:52.305
2352L.ペセックIODA-SUTER1:52.989
2450D.カドリンPBM1:53.521

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
118ニコラス・テロールSUTER1:53.812
280エステベ・ラバトKALEX+0.173
340ポル・エスパルガロKALEX+0.482
430中上貴晶KALEX+0.586
581ジョルディ・トレースSUTER+0.752
63シモーネ・コルシSPEED UP+0.783
760フリアン・シモンKALEX+0.789
815アレックス・デ・アンジェリスSPEED UP+0.822
911サンドロ・コルテセKALEX+0.875
105ヨハン・ザルコSUTER+0.878
1112トーマス・ルティSUTER+0.882
1254マティア・パシーニSPEED UP+0.897
1345スコット・レディングKALEX+0.931
1419ザビエル・シメオンKALEX+1.066
1536ミカ・カリオKALEX+1.198
1652ダニー・ケントTECH 3+1.214
1792アレックス・マリネラレナKALEX+1.220
18 77ドミニク・エージャーターSUTER+1.275
19 23マルセル・シュローターKALEX+1.325
20 8ジノ・レイFTR+1.826
21 88リカルド・カルダスSPEED UP+2.064
22 96ルイス・ロッシTECH 3+2.261
23 49アクセル・ポンスKALEX+2.269
24 28ロマン・ラモスMOTOBI+2.381
25 25アズラン・シャー・カマルザマンMORIWAKI+2.409
26 44スティーブン・オーデンダールSPEED UP+2.773
27 70ロビン・マルホウザーSUTER+3.144
28 17アルベルト・モンカヨSPEED UP+3.193
29 10ティティポン・ワロコーンSUTER+3.241
30 7ドニ・タタ・プラディタSUTER+3.266
31 97ラフィド・トパン・スチプトSPEED UP+3.680
32 34エセキエル・イトゥリオスKALEX+4.742

Moto3

順位 No. ライダー マシン タイム/差
142A.リンスKTM1:58.571
225M.ビニャーレスKTM+0.702
312A.マルケスKTM+0.711
465P.エッテルKALEX KTM+1.335
57E.バスケスMAHINDRA+1.361
694J.フォルガーKALEX KTM+1.585
744M.オリベイラMAHINDRA+1.650
839L.サロンKTM+1.704
961A.シシスKTM+1.766
1084J.コーンフェールKALEX KTM+1.791
1163Z.カイルディンKTM+1.807
1210アレクシ・マスボーFTR Honda+1.927
135ロマノ・フェナティFTR Honda+2.247
1441B.バインダーMAHINDRA+2.279
1523ニッコロ・アントネッリFTR Honda+2.287
1622A.カラスコKTM+2.383
174フランシスコ・バグナイアFTR Honda+2.455
1811L.ロイKALEX KTM+2.459
199T.フィンスターブッシュKALEX KTM+2.510
208ジャック・ミラーFTR Honda+2.533
2189アラン・ティーチャーTSR Honda+2.567
2253J.イウェマKALEX KTM+2.573
2332アイザック・ビニャーレスFTR Honda+2.731
2419アレッサンドロ・トヌッチFTR Honda+2.893
2557E.グラナドKALEX KTM+2.949
2631N.アジョKTM+3.036
2717ジョン・マクフィーFTR Honda+3.052
2866F.アルトKALEX KTM+3.265
2977ロレンソ・バルダッサーリFTR Honda+3.579
3021L.アマートMAHINDRA+3.621
316M.エレーラKTM+3.623
3251ブライアン・スホーテンFTR Honda+3.656
3329渡辺陽向FTR Honda+3.713
343マッテオ・フェラーリFTR Honda+3.780
3558ファンフラン・ゲバラTSR Honda+3.871