round 05

June 1 2013, QUALIFYING MotoGP Gran Premio d'Italia TIM イタリアGP

SCHEDULE

ペドロサ今季初ポールポジション獲得。ブラドル5番手、マルケス6番手から決勝に挑む

2013年6月1日(土)・予選  天候:曇りのち晴れ  気温:22℃  コースコンディション:ドライ

第5戦イタリアGPの予選は、青空の広がる絶好のコンディションの中で行われ、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)がポールポジション(PP)を獲得しました。不安定なコンディションとなった初日のフリー走行で5番手。やや出遅れた格好のペドロサでしたが、2日目の午前中のフリー走行では、初日より約1.1秒タイムを短縮、総合2番手で「予選2」に進出しました。その後、予選の前に行われるフリー走行でトップタイムをマーク、予選でも快速ラップを刻み、今季初、2年連続イタリアGPのPPを獲得しました。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ステファン・ブラドルステファン・ブラドル
  • ステファン・ブラドルステファン・ブラドル
  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ

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15分間で2度のアタックを試みるなど、この日のペドロサはなかなかクリアラップが取れず、フラストレーションをためることになりました。最後のアタックも完全な走りはできませんでしたが、昨年の自己ベストを更新する走りを披露。ムジェロの大観衆から大きな拍手が送られていました。前戦フランスGPで今季2勝目を挙げて総合首位へ浮上したペドロサですが、今大会は3連勝と3年ぶりのイタリアGP制覇を狙っています。

ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が、2戦連続、今季4度目の5番グリッドを獲得しました。微妙な路面コンディションとなった初日は8番手でしたが、午前中のフリー走行、予選前のフリー走行でともに3番手になり、初フロントローが期待されました。しかし、予選ではPPのペドロサから8番手まで0.849秒差という接戦の中で5番手。今季4度目となる2列目から決勝に挑むことになりました。昨年のイタリアGPでは、し烈な表彰台争いに加わって4位に。初フロントローを逃しはしましたが、今大会での初表彰台獲得が期待されます。

初日11番手のアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)は、フリー走行で5番手に浮上しますが、予選では9番手。チームメートでCRTマシンで出場のブライアン・スターリングは22番手。ともにチームのホームGPとなるだけに、決勝では追い上げのレースに挑みます。

Moto2クラスは、スコット・レディング(Marc VDS Racing Team)が3戦ぶり今季2度目のPPを獲得しました。この日の最高気温は22℃を記録。路面コンディションもよくなり、激しいアタック合戦となりました。午前中のフリー走行でレディングは、セッション開始直後に激しく転倒しました。ほとんど走っていない状態で予選を迎えましたが、見事、トップタイムをマークしました。

ムジェロは、シーズンを通じて大接戦となるサーキットですが、今大会も厳しい戦いとなりました。フリー走行ではポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に18台という接戦。予選では、PPを獲得したレディングから1秒差以内に13台という厳しいアタック合戦となりました。その中で中上貴晶(Italtrans Racing Team)は2番手。フランスGPから2戦連続PP獲得を果たせずも、開幕戦から5戦連続フロントローから決勝に挑みます。高橋裕紀(IDEMITSU Honda Team Asia)は28番手でした。

Moto3クラスは、初日5番手とまずまずのスタートを切ったジャック・ミラー(Caretta Technology - RTG)が、予選では4番手と1つポジションを上げました。これで第2戦アメリカズGPから4戦連続で2列目スタート。第2戦アメリカズGPの6位を超える、ベストリザルトに挑みます。以下、ニッコロ・アントネッリ(GO & FUN Gresini Moto3)は7番手、ダニー・ウェッブ(Ambrogio Racing)は9番手。ルーキーの渡辺陽向(TASCA RACING)は29番手から決勝に挑みます。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP ポールポジション)「今日は路面コンディションもよく、タイヤもうまく機能しましたし、マシンもよくなりました。そのおかげで、ペースを上げることができました。これは一番大事なことです。予選セッションでは、うまくタイムを出すことができず、ほとんど後方のポジションという厳しい状況でした。しかし、最終ラップですばらしいタイムを出して、ポールポジションを獲得することができました。明日に向けてマシンを改善するいいアイデアがあります。明日も力強いレースができることを願っています」

ステファン・ブラドル(MotoGP 5番手)「5番手を獲得できたことは、とても重要なことです。前進できたことをうれしく思っています。路面温度が上がったおかげで、今日はすべてのHondaライダーのペースがよくなりました。しかし、予選は少し苦労しました。セッション終盤になって、やっとベストタイムを出すことができました。今大会は、初めての表彰台を獲得できる可能性があるので、明日のレースが楽しみです。きっとトップグループで、すばらしいバトルができるんじゃないかと思っています」

マルク・マルケス(MotoGP 6番手)「今日の6番手は、期待した中では、一番いい結果でした。この結果にはとても満足しています。予選になって、いい走りをすることができました。しかし、明日の決勝レースは難しく、厳しいものになると思います。昨日の転倒で、打撲や痛みがあって、体調は100%ではありません。肩の痛みが一番影響しています。明日の身体の状態次第になりますが、いずれにしても、明日もベストを尽くします」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 9番手)「今日の結果にはあまり満足していません。昨日に比べたら、マシンはよくなっているし、もっといいラップタイムを出すことができたはずです。しかし、レースペースは悪くないし、いいスタートを切ることができれば、トップグループについていける自信はあります。トップ5を目標に全力を尽くします」

ブライアン・スターリング(MotoGP 22番手)「難しいレースウイークになりました。いい感触を得るのに苦戦しています。午前中に転倒してしまい、さらに難しくなってしまいました。午後は少し前進しましたが、前とのギャップはまだ大きいです。それでも決勝レースではいい走りができると思います。いいスタートを切って、このサーキットをよく知っているライダーについていければと思っています」

スコット・レディング(Moto2 ポールポジション)「今日は午前中のフリー走行で転倒してしまったので、ポールポジションは期待していませんでした。小さな転倒でしたが、マシンはかなり破損してしまいました。メカニックには本当に感謝しています。また、チームメートのミカ・カリオのメカニックにも感謝しています。予選に向けて新しいマシンを組み立てるために、みんなが助けてくれました。予選セッション序盤で、また同じところで転倒しそうになりましたが、2周走ったら午前中のことはすっかり忘れていました。予選前に少しセットアップを変えた新しいマシンは、その前のマシンよりいい感触でした。すぐにいいリズムを見つけることができました。あとは、タイムアタックをするだけでした。今シーズン2度目のポールポジションを獲得できてうれしいです。今度は決勝レースに集中しなければなりません」

中上貴晶(Moto2 2番手)「最初、前後とも新品のハードタイヤでアタックしました。このときに1分53秒台前半のタイムを出したのですが、フィーリングとしては、52秒台もいけたかなという感じでした。そういう状態でしたので、ソフトタイヤのアタックでは、52秒台は絶対に出せる自信がありました。しかし、思ったよりもトラクションが逃げていく感じでタイムを更新できませんでした。そんな中でもレースタイヤでは、53秒台前半をコンスタントに出せたので、決勝はいいレースができると思います。明日のウォームアップで最後の調整をして、52秒台で走れるようにできれば優勝に近づくと思います」

マルセル・シュローター(Moto2 3番手)「フロントローを獲得できてとてもうれしいです。チームはだれもこの結果を期待していなかったと思います。しかし、いいペースがあることは分かっていました。そして、予選では速いラップタイムを目標にスタートしました。レースウイークが始まってから、理想的なタイヤをなかなか見つけることができませんでしたが、予選ではいいセットアップを見つけることができて、タイヤもとてもうまく機能しました。チームの仕事に感謝しています。みんな一生懸命がんばって、この結果を出してくれました。明日の決勝レースではこの努力が報われることを願っています」

高橋裕紀(Moto2 28番手)「今日はフロントのジオメトリーを変更して走行しましたが、あまり大きな変化はなく、これまで抱えているフロントの旋回性の課題は解消しませんでした。しかし、高速コーナーでは、いままでよりは確実に乗りやすくなっていますし、一歩前進できたと思います。順位的にはよくありませんが、マシンの進化という点では成果のあるレースになっています。明日の決勝に向けて、ウォームアップでさらにセットアップを進めたいと思います」

ジャック・ミラー(Moto3 4番手)「このサーキットは好きですが、もっと馬力が必要だと感じました。速い切り返しも多く、その部分ではとてもいいマシンでした。決勝レースでは、タイヤが消耗する前にギャップを作れるようにがんばります。そしてそこからがんばっていい結果を出したいです」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 7番手)「幸いなことに、最初にいいタイムを出すことができました。そのため、セッションの残りを落ち着いて走ることができました。ファステストラップでは、渋滞にはまってしまい、本来のポテンシャルを発揮することができませんでした。しかし、このグリッドは悪くありません。うまく逃げきれば、フロントグループで走れるかもしれません。マシンの感触はいいですが、明日までにもう少し改善したい部分があります。ムジェロはとても快適に走ることができます。とても好きなサーキットです」

ダニー・ウエッブ(Moto3 9番手)「レースウイークを通じてかなりよかったです。足の痛みもなく、今大会は、もう痛み止めを打たずに走ることができます。昨日は、最初のセッションで数周しか走りませんでした。昨日の午後からはうまくいっています。自信を持って予選を走ることができました。初日からいいペースがあって、安定しています。唯一、少し苦戦しているのがストレートです。しかし、スリップストリームを使えば問題ありません。明日の決勝レースでは、それを使おうと思います」

渡辺陽向(Moto3 29番手)「今大会は、セッションごとにどんどんよくなりました。マシンはもちろんのこと、自分自身のフィーリングもよくなり、それが順位に反映したと思います。前戦で感じた手応え、フランスでできたことがここでも生かせていると思います。今日はミスがなければ、チームメートのアレッサンドロ・トヌッチと同じくらいのタイムは出せたはず。明日は、チームメートと同じ位置でレースができればと思っています」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム
126ダニ・ペドロサHonda1:47.157
299J.ロレンソヤマハ1:47.226
34A.ドヴィツィオーゾドゥカティ1:47.628
435C.クラッチローヤマハ1:47.632
56ステファン・ブラドルHonda1:47.737
693マルク・マルケスHonda1:47.763
746V.ロッシヤマハ1:47.872
869N.ヘイデンドゥカティ1:48.006
919アルバロ・バウティスタHonda1:48.355
1051M.ピロドゥカティ1:48.564
1138B.スミスヤマハ1:48.706
1241A.エスパルガロART1:48.765
1329A.イアンノーネドゥカティ1:49.265
1414R.デ・ピュニエART1:49.266
158H.バルベラFTR1:49.847
169D.ペトルッチIODA-SUTER1:50.518
175C.エドワーズFTR KAWASAKI1:50.701
1871C.コルティFTR KAWASAKI1:50.729
1970M.ラバティPBM1:50.787
2017K.アブラハムART1:51.089
2168Y.ヘルナンデスART1:51.239
2267B.スターリングFTR Honda1:51.981
237青山博一FTR1:52.148
2452L.ペセックIODA-SUTER1:52.345
2511B.スピーズドゥカティ-

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
145スコット・レディングKALEX1:52.958
230中上貴晶KALEX+0.165
323マルセル・シュローターKALEX+0.263
45ヨハン・ザルコSUTER+0.320
518ニコラス・テロールSUTER+0.410
680エステベ・ラバトKALEX+0.425
719ザビエル・シメオンKALEX+0.501
815アレックス・デ・アンジェリスSPEED UP+0.508
981ジョルディ・トレースSUTER+0.653
1040ポル・エスパルガロKALEX+0.720
113シモーネ・コルシSPEED UP+0.750
1212トーマス・ルティSUTER+0.927
1336ミカ・カリオKALEX+0.952
1477ドミニク・エージャーターSUTER+1.004
1511サンドロ・コルテセKALEX+1.013
164ランディ・クルメンナッハSUTER+1.061
1760フリアン・シモンKALEX+1.194
1849アクセル・ポンスKALEX+1.274
1954マティア・パシーニSPEED UP+1.437
2063マイク・ディ・ミリオMOTOBI+1.441
2124トニ・エリアスKALEX+1.663
2214ラタパーク・ウィライローSUTER+1.672
23 96ルイス・ロッシTECH 3+1.907
24 88リカルド・カルダスSPEED UP+1.964
25 52ダニー・ケントTECH 3+2.092
26 7ドニ・タタ・プラディタSUTER+2.458
27 72高橋裕紀MORIWAKI+2.496
28 44スティーブン・オーデンダールSPEED UP+2.538
29 17アルベルト・モンカヨSPEED UP+2.719
30 9カイル・スミスKALEX+2.963
31 97ラフィド・トパン・スチプトSPEED UP+4.097

Moto3

順位 No. ライダー マシン タイム/差
194J.フォルガーKALEX KTM1:57.603
225M.ビニャーレスKTM+0.066
342A.リンスKTM+0.443
48ジャック・ミラーFTR Honda+0.453
539L.サロンKTM+0.526
644M.オリベイラMAHINDRA+0.877
723ニッコロ・アントネッリFTR Honda+1.121
884J.コーンフェールKALEX KTM+1.196
999ダニー・ウェッブSUTER Honda+1.307
1012A.マルケスKTM+1.608
1141ブラッド・バインダーSUTER Honda+1.727
1289アラン・ティーチャーTSR Honda+1.734
1332アイザック・ビニャーレスFTR Honda+1.778
1417ジョン・マクフィーFTR Honda+2.025
1557E.グラナドKALEX KTM+2.079
1610アレクシ・マスボーFTR Honda+2.097
1719アレッサンドロ・トヌッチFTR Honda+2.176
1863Z.カイルディンKTM+2.201
1953J.イウェマKALEX KTM+2.342
205ロマノ・フェナティFTR Honda+2.445
2155A.ロカテッリMAHINDRA+2.500
223マッテオ・フェラーリFTR Honda+2.507
2331N.アジョKTM+2.558
2465P.エッテルKALEX KTM+2.575
2561A.シシスKTM+2.583
2658ファンフラン・ゲバラTSR Honda+2.721
2777ロレンソ・バルダッサーリFTR Honda+2.807
2893マイケル・コレッティHonda+2.841
2929渡辺陽向FTR Honda+3.177
3011L.ロイKALEX KTM+3.262
317E.バスケスMAHINDRA+3.613
324フランシスコ・バグナイアFTR Honda+3.719
3322A.カラスコKTM+4.165
349T.フィンスターブッシュKALEX KTM+4.328