round 03

May 3 2013, PRACTICE MotoGP Gran Premio bwin de Espana スペインGP

SCHEDULE

Repsol Honda Teamはセットアップに集中して、ペドロサ2番手、マルケスは5番手。2日目はポジションアップを狙う

2013年5月3日(金)・1日目フリー走行  会場:ヘレス・サーキット  天候:晴れ
気温:25℃  コースコンディション:ドライ

スペインGPの1日目フリー走行は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなりました。最高気温は25℃でしたが、強烈な日差しのために路面温度は45℃まで上昇。土曜日の予選、日曜日の決勝と、気温も路面温度もさらに上がることが予想されるため、Repsol Honda Teamのダニ・ペドロサ、マルク・マルケスの両選手は、決勝に向けてセットアップに集中しました。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • ステファン・ブラドルステファン・ブラドル

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午前中は両選手ともにソフトのタイヤでセットアップを進め、午後のセッションでは、ハードにスイッチしました。ペドロサは、FP1でトップタイムのホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)と1000分の3秒差の2番手。ハードタイヤで走行したFP2では、午前中のタイムを更新できず3番手となりましたが、多くのデータを収集し、総合2番手で初日を終えました。

マルケスは両セッションで5番手、総合タイムでも5番手で初日を終えました。RC213Vでヘレスを初めて走った3月下旬の公式テストでは、Moto2マシンとの差に戸惑いました。今回もMotoGPマシンでのコース攻略が最初の課題でしたが、思っていたよりも順調にタイムを短縮、2日目のフリー走行と予選に向けて自信を得ることに成功しました。

開幕戦カタールGPが開催されたロサイル、第2戦アメリカズGPが行われたCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)に比べて、スペインGPの舞台となるヘレスは、タイトなコーナーが連続します。そのため、予選では大接戦が予想されます。今季初ポールポジション(PP)を狙うペドロサ。前戦アメリカズGPに続き、2戦連続PPの期待が膨らむマルケス。地元ファンの声援を受けて走るRepsol Honda Teamの両選手に大きな期待と注目が集まっています。

Repsol Honda Teamの両選手とともに、ホームレースを迎えるアルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)も気合満点の走りをみせました。しかし、この日はタイヤのグリップを見つけられずに苦戦し、フラストレーションをためる一日となりました。ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)もセットアップに苦戦、午後のセッションでは転倒を喫して11番手に終わりました。3月下旬の公式テストのデータを生かせなかった両選手ですが、初日の走行データをしっかり分析し、土曜日の予選では上位を狙うことになります。CRTマシンのブライアン・スターリング(GO & FUN Honda Gresini)は21番手でした。

Moto2クラスは、前戦アメリカズGPでMoto2初表彰台を獲得したエステべ・ラバト(Tuenti HP 40)がトップタイムをマーク。総合首位に立つスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)が2番手、スペインGP2連覇を狙うポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)が3番手。今季2度目の表彰台を狙う中上貴晶(Italtrans Racing Team)は4番手と続きました。開幕戦カタールGPから、フリー走行、予選と好調な走りをみせる4選手が上位を独占し、アメリカズGPから2連勝の期待が膨らむニコラス・テロール(Mapfre Aspar Team Moto2)は9番手。予選でのポジションアップに注目が集まります。この日は、FP1とFP2でコンディションが大きく変わり、セットアップの難しい一日となりました。

Moto3クラスは、ブラッド・バインダー(Ambrogio Racing)が6番手、ニッコロ・アントネッリ(GO & FUN Gresini Moto3)が7番手、ロマノ・フェナティ(San Carlo Team Italia)は9番手。ケガのために前戦アメリカズGPの決勝を欠場し、今大会から復帰の渡辺陽向(TASCA RACING)は33番手でした。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)「今日はいいラップを刻むことができました。タイヤはソフトとハードを試しました。また、サスペンションのセッティングにも取り組みました。全体的には、悪くはありません。明日は、コーナーの進入と出口の両方でマシンがもっと安定するように、セッティングに取り組まなければなりません。そうすれば、もっと速いペースで走れるようになると思います。また、予選に向けての準備もしなければなりません。明日は僅差の戦いになると思います」

マルク・マルケス(MotoGP 5番手)「今日は、すべてがうまくいきました。昨日のプレスカンファレンスで、『このサーキットでは苦戦するかもしれない』と話しましたが、正直、思っていた以上に順調で、毎周よくなりました。落ち着いて走ることがこのコースでは重要だと思います。午前中は自分の気持ちをコントロールするのが大変でしたが、そのあと落ち着いて、いつものようにセットアップを進めることができました。明日はすべてのライダーが全力で挑むので、さらに集中して前進しなければなりません」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 6番手)「今日は、気持ちよく走ることができませんでした。最初のセッションから、リアのグリップ不足に苦しみました。アクセルを開けようとするところからリアがスライドし始めました。午後は解決策を探そうとしましたが、答えを見つけることができませんでした。上位のライダーたちとのギャップはそれほど大きくないので、この問題が解決できれば、その差を縮められると思います。このサーキットではコーナーを正確に走ることが非常に重要になります。明日、チームが解決策を見つけることができたら、全く違う結果になると思います」

ステファン・ブラドル(MotoGP 11番手)「今日は厳しい一日になりました。上位のライダーたちから、少し遅れてしまいました。午後のセッションでは転倒しましたが、ケガはありません。午前中はまずまずの状態で、午後はもっとよくなると期待していました。しかし、その全く逆となってしまいました。別のタイヤを試しましたが、リアグリップが悪くなり、誤った方向へ進んでしまいました。結果的にフロントエンドにも問題が出てしまいました。そのため、午前中と同じセッティング、同じタイヤに戻しましたが、まだ完ぺきではありません。そして上位グループとのギャップを縮めようとしましたが、フロントから転倒してしまいました。今日は少し運がありませんでした。しかし、あまり心配はしていません。明日のプラクティスで前進できると思います」

ブライアン・スターリング(MotoGP 21番手)「今日はリアのスピンに苦しみ、思うようにプッシュすることができませんでした。この問題がなければもっとうまくいったと思います。とにかく、思ったようにスロットルを開けることができませんでした。チームにはこの問題の解決策があるみたいですので、明日は前進できると思います。今日の結果には満足していません」

エステべ・ラバト(Moto2 1番手)「今日の結果には満足しています。いいスタートが切れました。午前中は中古タイヤを試し、とてもいいラップタイムを出すことができました。午後はレースへ向けてセッティングをよくしようとがんばり、たくさんの仕事をしました。サスペンションのセットアップ、タイヤの空気圧など、さまざまなことに取り組みました。とても満足しています。明日も引き続きがんばります」

スコット・レディング(Moto2 2番手)「最初のセッションは完ぺきではありませんでしたが、全体的には快適でした。すぐに速いタイムが出せたわけではありませんが、中古タイヤで安定して走ることができ、いくつかマシンのセッティングを調整しました。しかし、午後はフロントの感触が悪くなりました。テキサスではレースディスタンスに苦戦しましたが、ここではその問題はなさそうです。レースディスタンス以上を走っても速いタイムを出せました。今のところ満足しています。この先どうなるか見てみたいです」

ポル・エスパルガロ(Moto2 3番手)「グリップがどうして足りないのかよく分かりませんし、なにが起きているのか分かりません。トップとはタイム的に少し離れたところにいますので、がんばって改善しなければなりません。明日はもう少し速くなれるように取り組みたいです。サーキットの最後の高速コーナーのグリップがよくなくて、マシンも快適に走ることができませんでした。理由はよく分かりませんが、データを集めて、前進できるようにがんばりたいです」

中上貴晶(Moto2 4番手)「3月の公式テストのセッティングで走り始めたのですが、公式テストとはコンディションが違いすぎて、まるで参考になりませんでした。そのため、コンディションに合わせたセットアップをすることで午前中のセッションは終わりました。午後はさらに路面温度が上がり、セットアップが難しい一日になりました。今日は、ソフトとハードの両方を試しましたが、ハードはグリップが悪かったので、おそらく、決勝はソフトでいくことになります。しかし、ソフトで26ラップはもたないので、前回のアメリカ同様、ソフトでどう走りきるかがカギを握ると思います。明日は予選でポールポジションを狙いながら、決勝に向けてしっかりとセットアップしたいと思います」

高橋裕紀(Moto2 26番手)「午前中はまずまずの走りができたと思います。しかし、午後になってコンディションが大きく変わり、全然グリップしませんでした。まるで、路面にオイルがまかれたような状態で、なにをやっても駄目でした。タイヤは最後にハードを試しましたが、まるでグリップせずという状態で時間切れとなりました。明日に向けて課題を残しました。明日は、新型の車体が間に合えば、そちらで走ることになります。もし間に合わなければ、FP1の状態に戻して走ってみたいと思います」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 7番手)「今日の走りにはある程度満足していますが、完全には満足していません。もっとうまく走れたはずです。しかし、心配はしていません。明日はもっとうまくいくと思います。7番手ですが、イタリア人の中ではトップですので、ポジティブな結果だと思います。でももっとうまくいく自信があるのでがんばりたいです」

渡辺陽向(Moto3 33番手)「前戦アメリカズGPの転倒で背中を痛めましたので、今大会までトレーニングを中止していました。身体を動かしていなかったので、最初のセッションは思うように走れませんでした。午後のセッションは、少しずついつものリズムを取り戻すことができましたが、タイヤの空気圧を間違えていたようで、フロントが切れ込み、リアが流れるという状態でタイムを出すことができませんでした。今日は全体的にタイムが伸びず、僕もテストの2秒落ちでした。明日は、まず3月のテストのベストを更新して、一つでもポジションを上げたいと思います」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
199J.ロレンソヤマハ1:39.562
226ダニ・ペドロサHonda+0.142
335C.クラッチローヤマハ+0.171
446V.ロッシヤマハ+0.312
593マルク・マルケスHonda+0.327
619アルバロ・バウティスタHonda+0.945
729A.イアンノーネドゥカティ+1.012
869N.ヘイデンドゥカティ+1.160
98H.バルベラFTR+1.174
1041A.エスパルガロART+1.176
116ステファン・ブラドルHonda+1.237
124A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+1.322
1351M.ピロドゥカティ+1.340
1438B.スミスヤマハ+1.428
1514R.デ・ピュニエART+1.516
167青山博一FTR+2.109
179D.ペトルッチIODA-SUTER+2.189
185C.エドワーズFTR KAWASAKI+2.202
1971C.コルティFTR KAWASAKI+2.228
2068Y.ヘルナンデスART+2.593
2167B.スターリングFTR Honda+3.044
2270M.ラバティPBM+3.412
2317K.アブラハムART+3.772
2452L.ペセックIODA-SUTER+3.841

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
180エステベ・ラバトKALEX 1:43.227
245スコット・レディングKALEX+0.284
340ポル・エスパルガロKALEX+0.810
430中上貴晶KALEX+0.890
581ジョルディ・トレースSUTER+1.004
624トニ・エリアスKALEX+1.060
712トーマス・ルティSUTER+1.066
877ドミニク・エージャーターSUTER+1.174
918ニコラス・テロールSUTER+1.186
1060フリアン・シモンKALEX+1.250
1119ザビエル・シメオンKALEX+1.310
12 15アレックス・デ・アンジェリスSPEED UP+1.372
13 14ラタパーク・ウィライローSUTER+1.389
14 36ミカ・カリオKALEX+1.411
15 5ヨハン・ザルコSUTER+1.496
16 23マルセル・シュローターKALEX+1.586
17 54マティア・パシーニSPEED UP+1.688
18 4ランディ・クルメンナッハSUTER+1.697
19 49アクセル・ポンスKALEX+1.704
20 11サンドロ・コルテセKALEX+2.036
21 63マイク・ディ・ミリオMOTOBI+2.054
22 44スティーブン・オーデンダールSPEED UP+2.059
23 88リカルド・カルダスSPEED UP+2.102
24 27 ダニ・リバス KALEX+2.200
25 72高橋裕紀MORIWAKI+2.233
26 9カイル・スミスKALEX+2.271
27 52ダニー・ケントTECH 3+2.510
28 3シモーネ・コルシSPEED UP+2.533
29 96ルイス・ロッシTECH 3+2.785
30 7ドニ・タタ・プラディタSUTER+3.366
31 92 アレックス・マリネラレナ SUTER +3.401
32 97ラフィド・トパン・スチプトSPEED UP+3.418
33 17アルベルト・モンカヨSPEED UP +3.590

Moto3

順位 No. ライダー マシン タイム/差
194J.フォルガーKALEX KTM1:47.660
242A.リンスKTM+0.025
325M.ビニャーレスKTM+0.655
439L.サロンKTM+0.783
563Z.カイルディンKTM+0.795
641ブラッド・バインダーSUTER Honda+0.958
723ニッコロ・アントネッリFTR Honda+1.068
87E.バスケスMAHINDRA+1.104
95ロマノ・フェナティFTR Honda+1.113
1031N.アジョKTM+1.128
1112A.マルケスKTM+1.258
1249 J.ナバーロ MIR RACING +1.389
1399ダニー・ウェッブSUTER Honda+1.393
148ジャック・ミラーFTR Honda+1.645
1544M.オリベイラMAHINDRA+1.715
1632アイザック・ビニャーレスFTR Honda+1.715
1719アレッサンドロ・トヌッチHonda+1.745
1861A.シシスKTM+1.754
1953J.イウェマKALEX KTM+1.812
2011L.ロイKALEX KTM+1.983
2189アラン・ティーチャーTSR Honda+2.008
2257E.グラナドKALEX KTM+2.191
2310アレクシ・マスボーFTR Honda+2.251
2417ジョン・マクフィーFTR Honda+2.301
2558 ファンフラン・ゲバラTSR Honda+2.554
2665P.エッテルKALEX KTM+2.573
2722A.カラスコKTM+2.671
2866F.アルトKALEX KTM+2.958
293マッテオ・フェラーリFTR Honda+2.995
3077ロレンソ・バルダッサーリFTR Honda+3.103
319T.フィンスターブッシュKALEX KTM+3.428
324フランシスコ・バグナイアFTR Honda+3.500
3329渡辺陽向Honda+4.488
3486ケビン・ハヌスHonda+6.649
RT84J.コーンフェールKALEX KTM-