round 01

April 5 2012 MotoGP Commercialbank Grand Prix of Qatar 第1戦 カタールGP
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2012年シーズンが開幕! Honda勢は1番手にストーナー、
5番手にペドロサと順調な滑り出し

2012年4月5日(木)・1日目フリー走行  会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ/曇り  気温:27℃  コースコンディション:ドライ

ロードレース世界選手権(WGP)第1戦カタールGPが、5日、ロサイル・インターナショナル・サーキットで開幕しました。夜のイベントになって今年で5年目。昨年からは、選手をはじめ、関係者の深夜に及ぶ作業の負担を軽減するため、一日の走行時間を減らし、木曜日から日曜日までの4日間開催となりました。初日は、Moto3とMoto2クラスのフリー走行がそれぞれ2回、MotoGPクラスは1回目のフリー走行が行われました。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • ステファン・ブラドルステファン・ブラドル
  • MotoGPクラス全選手MotoGPクラス全選手

昨年より半月遅いシーズンの開幕。4月は、日中の最高気温が30℃を超える日が続きますが、初日は夜になってもそれほど気温が下がらず、27℃と蒸し暑いセッションとなりました。その中で、ロサイルで通算4勝を挙げているディフェンディングチャンピオンのケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)がトップタイムをマーク、2連覇に向けて絶好のスタートを切りました。今年はロサイルで事前テストがなく、昨年の大会からほぼ1年ぶりの走行となります。しかし、路面コンディションは予想以上によく、セットアップも順調に進みました。

開幕前のマレーシア・セパン、スペイン・ヘレスの合同テストでトップタイムをマークしたストーナーですが、いずれのサーキットでもチャタリングという課題を抱えました。この日も、セッション開始からチャタリングが発生、その解消に多くの時間を割くことになりました。しかし、セッション終盤には多くを改善することに成功しました。初日は、わずか45分間だけの走行でしたが、路面コンディションがさらによくなる2日目は、大幅にタイムが短縮されることが予想されます。ロサイルで最速といわれるストーナー。2連覇と通算5回目の優勝に挑むストーナーの走りに注目が集まります。

チームメートのダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)も、初日のフリー走行は、チャタリングを解消するための走行となりました。セッション開始直後には不可解な振動が発生してピットへ。これで時間をロスしますが、タイヤを交換してからはセットアップに集中。最終的にストーナーから0.656秒差の5番手でしたが、2日目はフリー走行が2回あるため、セットアップを進めて大幅にタイムを上げる意気込みです。

以下、Team San Carlo Honda Gresiniからニューチャレンジのスタートを切ったアルバロ・バウティスタが7番手。昨年のMoto2チャンピオンでMotoGPルーキーのステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)も12番手と、ともにチャタリングの解消に時間を割く一日となりました。

Moto2クラスはトーマス・ルティ(Interwetten-Paddock)がトップタイムをマーク。3年ぶりにGP復帰を果たした中上貴晶(Italtrans Racing Team)が9番手。フレームを交換して初日の走行に挑んだ高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)は25番手でした。Moto3クラスは、マーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)がトップタイムを記録。藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は30番手でした。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP 1番手)「もっと悪い路面コンディションを想定していましたが、今夜はそれほど悪くなかったです。しかし、今夜はチャターで始まり、これを直せるのかどうか少し心配になってしまいました。なんとか解消の方向に向かい、少しずつ快適になったので、少し安心しました。今日はあまりにも短い時間しか走っていないので、少し変な気分です。今日は最速タイムでフィニッシュできてよかったですが、路面コンディションはどんどんよくなるので、本当のところは、明日になってみないと分かりません。路面コンディションがよくなったときに、今の自分たちの走りが分かるはずだし、自分の位置をしっかり知りたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 5番手)「チャターに苦しんでいるコーナーがいくつかあります。特に、スライドしやすい場所で発生します。でも、いつもそんな感じなので、できる限りベストを尽くしてセットアップを合わせていきたいです。今日は、走り出してすぐにタイヤに問題が出たので、ガレージに戻らなければいけませんでした。ホイールに振動を感じたので、前後のタイヤを変えることにしました。その作業でタイムを少しロスしましたが、それから大きな問題はありませんでした。プラクティスの最後に2度はらんでしまいました。とにかくここに久しぶりに来て、感覚を取り戻せたのでよかったです。明日は2回の走行があります。車体と電子制御にしっかり取り組んで、レースに向けて改善していきたいです」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 7番手)「ここは、いつも最初のセッションでグリップに問題のあるサーキットですが、2012年も同じでした。いい感触を見つけようとがんばったけれど、コーナーのエントリーで少し問題がありました。フロントエンドのチャターがあって、思うようにプッシュできませんでした。セッション中は同じハードのリアタイヤを使いました。このようなコンディションではかなりスピンするので、全開にするのが難しかったです。明日は電子制御と車体のジオメトリーに取り組みたいです。そして、マシンに対する自信も高めたいです」

ステファン・ブラドル(MotoGP 12番手)「思っていたほどいい走りができませんでした。タイムも少し離れ過ぎています。コーナーの入り口でうまく走れませんでした。セットアップで苦戦しているのは間違いありません。ここのレイアウトは、いいタイムを出せたヘレスとは全く違います。だから、フロントにもう少しウエイトが必要なんだと思います。セッション中に少し調整したけれど十分ではありませんでした。タイヤは1セットしか使わなかったので、明日以降たくさん使えます。総合的な順位はまずまずですが、もっと上にいける自信はあります」

ミケーレ・ピロ(MotoGP/CRT 15番手)「このマシンで初めて走るサーキットなので、マシンに対しての自信を高めようとなるべく多く周回することにしました。ヘレスで始めたセットアップを引き続きここでもやっています。そして少しずつ前進しています。チームをとても信頼しているし、シーズンが進むにつれてパフォーマンスをもっと発揮できると思います。今日は、CRTで経験を積んでいるランディ・デ・ピュニエ(ART)と0.3秒しか離れていませんでした。この点は、僕とチームにとっては、いいスタートとなりました」

中上貴晶(Moto2 9番手)「今日はフロント、リアともに、ソフトとハードの2種類のタイヤを試しました。どちらもいいところはあるのですが、今日の路面コンディションでは、ソフトの方がいいかなという感じでした。ロサイルを走るのは3年ぶりでしたが、初日としては路面コンディションが思ったよりよくてビックリしました。久しぶりのロサイルで、セットアップしながらの走りで、この順位ならそれほど悪くありません。アベレージもよかったです。チームも喜んでくれたし、明日はきちんとセッティングを決めてもっと上位を狙いたいです」

高橋裕紀(Moto2 25番手)「開幕前のスペインの合同テストでは、旧型の車体で走ってみて、それまで使っていた2012年型の新車のフレームに不具合があることが判明しました。12年型は間に合わなかったので、昨年のシーズン中に使ったフレームをスッターが持ってきてくれました。テストで使ったフレームとはまた違うスペックでしたが、フィーリングはとてもよかったです。今日は僕としては初めて使う車体なので、その確認作業がほとんどでした。明日からは攻める走りをしたいです」

藤井謙汰(Moto3 30番手)「1回目の走行のあと、セッティングを変更したのですが、それがあまりいい方向に向かいませんでした。タイムは少し上がりましたが、全体的なタイムも上がっているので、結果的に順位を下げてしまいました。データを確認して、自分の遅い区間が分かったので、明日はその部分で走りをよくしていきたいです」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
11ケーシー・ストーナーHonda1:56.474
299J.ロレンソヤマハ+0.174
369N.ヘイデンドゥカティ+0.450
411B.スピーズヤマハ+0.508
526ダニ・ペドロサHonda+0.656
635C.クラッチローヤマハ+0.921
719アルバロ・バウティスタHonda+1.038
84A.ドヴィツィオーゾヤマハ+1.073
98H.バルベラドゥカティ+1.438
1046V.ロッシドゥカティ+1.440
1117K.アブラハムドゥカティ+1.465
126ステファン・ブラドルHonda+2.460
1314R.デ・ピュニエART+3.511
145C.エドワーズSUTER+3.570
1551M.ピロFTR+3.848
1641A.エスパルガロART+4.246
1722I.シルバBQR-FTR+4.664
1854M.パシーニART+4.787
1968Y.ヘルナンデスBQR-FTR+4.802
209D.ペトルッチIODA+4.878
2177J.エリソンART+6.947

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
112トーマス・ルティSUTER2:00.767
271クラウディオ・コルティKALEX+0.151
340ポル・エスパルガロKALEX+0.431
480エステベ・ラバトKALEX+0.435
545スコット・レディングKALEX+0.569
636ミカ・カリオKALEX+0.593
793マルク・マルケスSUTER+0.688
863マイク・ディ・ミリオSPEED UP+0.757
930中上貴晶KALEX+0.863
1024トニ・エリアスSUTER+1.059
1176マックス・ノイキルヒナーKALEX+1.082
1260フリアン・シモンFTR+1.119
133シモーネ・コルシFTR+1.132
1429アンドレア・イアンノーネSPEED UP+1.302
1538ブラッドリー・スミスTECH 3+1.314
1619ザビエル・シメオンTECH 3 +1.420
1715アレックス・デ・アンジェリスSUTER+1.539
1877ドミニク・エージャーターSUTER+1.608
195ヨハン・ザルコMOTOBI+1.678
204ランディ・クルメンナッハKALEX+1.767
2114ラタパーク・ウィライローMORIWAKI+1.828
2218ニコラス・テロールSUTER+1.911
2344ロベルト・ロルフォSUTER+1.963
2488リカルド・カルダスAJR+2.150
2572高橋裕紀SUTER+2.177
2647アンヘル・ロドリゲスFTR+2.585
278ジノ・レイMORIWAKI+2.961
2849アクセル・ポンスKALEX+3.580
2995アンソニー・ウエストMORIWAKI+4.885
307アレクサンダー・ルンドMZ FTR+5.079
3110マルコ・コランドレアFTR+5.811
3296ナーセル・ハッサン・アル・マルキMORIWAKI+6.119
3382エレナ・ロセールMORIWAKI+6.167

Moto3

順位 No. ライダー マシン タイム/差
125マーベリック・ビニャーレスFTR Honda2:08.160
263Z.カイルディンKTM+0.498
352D.ケントKTM+0.807
444ミゲル・オリベイラHonda+0.819
542アレックス・リンスHonda+0.947
611S.コルテセKTM+1.078
723A.モンカヨKALEX KTM+1.152
896ルイス・ロッシFTR Honda+1.194
955H.ファウベルKALEX KTM+1.341
1027ニッコロ・アントネッリHonda+1.342
1139L.サロンKALEX KTM+1.391
125ロマノ・フェナティFTR Honda+1.492
1310アレクシ・マスボーHonda+1.699
1431N.アジョKTM+1.757
157エフレン・バスケスHonda+1.911
1684ヤコブ・コーンフェールFTR Honda+1.994
1719アレッサンドロ・トヌッチFTR Honda+2.373
1841B.バインダーKALEX KTM+2.623
1989アラン・ティーチャーTSR Honda+2.689
2099D.ウェッブMAHINDRA+2.699
2132アイザック・ビニャーレスFTR Honda+2.875
2277M.シュローターMAHINDRA+2.902
2361A.シシスKTM+3.243
2453ジャスパー・イウェマFGR Honda+3.325
2521イバン・モレノFTR Honda+3.444
2626エイドリアン・マーティンHonda+3.697
278ジャック・ミラーHonda+3.965
289トニ・フィンスターブッシュMZ-RE Honda+4.233
2915S.グロツキーORAL+5.868
3051藤井謙汰TSR Honda+5.946
-94J.フォルガーIODA+9.856
-3L.モルチャーノIODA-