round 18

November 4 2011 MotoGP bwin GRANDE PREMIO DE PORTUGAL 第18戦 バレンシアGP
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ウエットコンディションで、ストーナー、ペドロサが好スタートを切る

2011年11月4日(金)・1日目フリー走行  会場:バレンシア・サーキット  天候:雨  気温:16℃
コースコンディション:ウエット

最終戦バレンシアGPのフリー走行は、終日、断続的に雨が降り続き、午前・午後のセッションともに、ウエットコンディションで行われました。雨量は午後の方が多く、午前中のベストタイムで総合順位が決まりました。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • トニ・エリアストニ・エリアス
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • 青山博一青山博一
  • マルコ・シモンチェリ選手のマシンマルコ・シモンチェリ選手のマシン

トップタイムをマークしたのは、今季タイトルを獲得したケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)。2番手にダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)と続き、Honda勢が好調なスタートを切りました。

この日は、路面コンディションが目まぐるしく変わる難しい一日となりました。午前も午後もセッション終盤に向けて路面が乾いていくという難しいコンディションとなり、セットアップの難しい一日となりました。

そのため、午前中のセッションで1分45秒513のトップタイムをマークしたストーナーは、中途半端なコンディションが続いた午後のセッションでは様子見の走行となりました。ペドロサも午前中の走行で1分45秒台のハイペースを刻みましたが、午後のセッションではウエットからドライに変化していく路面に合わせてセットアップを行いました。こうして、雨のために不完全燃焼の一日となった両選手ですが、結果は1-2番手につける順調なスタートを切りました。

続いて、トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)が8番手とホームGPで好調なスタートを切りました。エリアスは午後の走行で転倒を喫しましたが、2日目に向けて期待をつなぎました。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は中途半端なコンディションの中で慎重にセットアップを進めて9番手。青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、終日、グリップに苦しんだ上に、午後の走行で転倒を喫し14番手に終わりました。

今大会は、前戦マレーシアGPで不慮の事故で亡くなったマルコ・シモンチェリ選手の追悼のために、シモンチェリ選手のトレードマークだった「58」のステッカーを貼り、チームスタッフも喪章やリボンをつけて大会に挑んでいます。

シモンチェリ選手を亡くし、悲しみの中でバレンシアGPを迎えたTeam San Carlo Honda Gresiniは、ピットにシモンチェリ選手のマシンを展示するなど、今大会は故人を偲ぶレースとなっています。チームメートの青山選手のマシンには、「Ciao Marco uno di noi(マルコ、君と一緒に)」のメッセージが貼られ、Moto2チームのGresini Racing Moto2のマシンのカウルにも、シモンチェリ選手を偲ぶイラストが飾られました。また、MotoGPクラスに出場する選手たちのマシンやレーシングスーツには、シモンチェリ選手の追悼のために「58」のステッカーやワッペンが貼られました。

Moto2クラスも、午前・午後ともにウエットコンディションで行われ、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)の欠場で事実上タイトルを獲得したかたちになったステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)がトップタイムをマーク。2番手にランディ・クルメンナッハ(GP Team Switzerland Kiefer Racing)、3番手にアレックス・デ・アンジェリス(JIR Moto2)と続きました。

MotoGPクラスに参戦していたシモンチェリ選手とチームメートだったGresini Racing Moto2のミケーレ・ピロは9番手、高橋裕紀は24番手でした。この日は、不安定なコンディションとなり、午前中のタイムで総合順位が決まりました。雨量の多かった午後の走行ではベストタイムを更新できませんでしが、ピロは8番手、高橋裕紀は13番手まで順位を上げました。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP 1番手)「正直言って、満足のいく一日にはなりませんでした。最後までいい感触を得ることができませんでした。路面にオイルがあるような感じでした。4輪のラバーのせいなのかは分かりませんが、いろいろな理由でグリップを見つけるのが難しかったです。両セッションともに、初めは少し濡れていて、そのあと乾いていくという状態でした。だから、いいセットアップを見つけるのが難しかったです。こういうときは、一日中セッティングに追われるので、セットアップに集中することができませんでした。ウエットでうまくいくようにいくつかのセットを試したけれど、セットを変えて走り出したときには乾いていくという状態で、やったことがすべて無駄になってしまいました。もし明日も雨が降るのなら、降り続いてくれることを願っています。そうすればフルウエットでセットアップをすることができます。しかし、できればこのサーキットはドライで走りたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手)「午前中は、とてもいい走りができたのですが、午後はリアショックに少し問題があって、あまり周回することができませんでした。多くの時間をピットボックスで過ごすことになりました。今日はとても滑りやすかったです。路面が乾きはじめてからも、グリップを見つけるのが難しかったです。こういう天候になるかも知れないので、変わりやすいコンディションに合わせてセットアップを準備しなければなりません。明日はスリックタイヤで走れようになってもらいたいです。しかし、どうなるか分からないですし、どんな天候になってもコンディションに合わせてセットアップを進めたいです」

トニ・エリアス(MotoGP 8番手)「マレーシアGPのアクシデントの後なので、レースに戻るのがつらかったです。でも、これは僕たちができるマルコへの最高の追悼だと思います。今朝はとてもフィーリングがよくて、セッティングにも結構満足していました。もう少しフロントとリアのトラクションが欲しかったですが、ペースは安定していました。午後も同じセッティングで走り出しましたが、3周目の2コーナーでフロントから転倒してしまいました。おそらくプッシュしすぎたせいだと思います。2台目のマシンでコースに戻りましたが、セッティングが少し違ったので、同じようなセッティングにする時間はありませんでした。しかし、今日はウエットでいいベースで走ることができたのでうれしいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 9番手)「今日の路面コンディションは、グリップがなくて本当に難しかったです。しかし、チームといい仕事ができましたし、ミスをしないように気をつけて走りました。このような難しいコンディションでは、リスクを負いたくありませんでした。あまりプッシュしませんでしたが、結構速く走ることができたので、かなり満足しています。明日も引き続きがんばらなければなりません。明日は天気と路面の状態がよくなることを願っています」

青山博一(MotoGP 14番手)「今日は午前も午後も全くグリップしなくて、苦労しました。とにかく、コーナーの進入も立ち上がりもフィーリングがなかったです。少しずつペースを上げていきましたが、8コーナーで転倒してしまいました。アクセルを戻している状態でリアからスッと転んでしまいました。あれだけ気をつけていたのに転んでしまったので、どうしようもありませんでした。今日のセッティングは、限界が低すぎでした。明日は、この問題を解決したいと思います」

ファウスト・グレッシーニ|Team San Carlo Honda Gresini監督「今日のガレージは、とても寂しかったです。『スーパーシッチ』がいない雰囲気は非現実的で、今日は仕事に取り組むことが非常に難しかったです。彼がいなくなって寂しいのは言うまでもないですが、彼を追悼するためにも、ここに来なければならないと思いました。なぜならこうしてレースに出場することが、彼が望んだことだと思うからです。今日は、難しいコンディションの中、青山は限界まで走りました。マルコのためにも、日曜日にはベストを尽くすと思います」

高橋裕紀(Moto2 24番手)「午前中のセッションは、全体的にサスペンションが硬すぎて、まるでグリップを出せませんでした。それに気づいたときにはセッション終盤でしたし、午後の走行でやっとセッティングがいい方向に向きました。今回は、今までと違うサスペンションになったので、ベースのセッティング出しからやらなくてはいけませんでした。午後のセッションでは、5〜6番手のタイムを出せました。最終的に午後のセッションでは13番手、総合で24番手でしたが、2日目に向けていい状態で終えられました。ドライコンディションになったときに、どういうフィーリングになるのか分からないので、土曜日がドライになったらセッティングに集中したいです」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 27 ケーシー・ストーナー Honda 1:45.513
2 26 ダニ・ペドロサ Honda +0.223
3 46 V.ロッシ ドゥカティ +0.315
4 69 N.ヘイデン ドゥカティ +0.560
5 65 L.カピロッシ ドゥカティ +0.595
6 11 B.スピーズ ヤマハ +0.746
7 14 R.デ・ピュニエ ドゥカティ +0.858
8 24 トニ・エリアス Honda +0.880
9 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.889
10 35 C.クラッチロー ヤマハ +1.068
11 19 A.バウティスタ スズキ +1.409
12 8 H.バルベラ ドゥカティ +1.454
13 17 K.アブラハム ドゥカティ +1.566
14 7 青山博一 Honda +2.068
15 41 J.ヘイズ ヤマハ +2.524
16 89 中須賀克行 ヤマハ +2.869

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
165ステファン・ブラドルKALEX1:41.777
24ランディ・クルメンナッハKALEX+0.329
315アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.911
475マティア・パシーニFTR+1.164
577ドミニク・エージャーターSUTER+1.261
69ケニー・ノイズFTR+2.037
754ケナン・ソフォーグルSUTER+2.156
813アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+2.530
951ミケーレ・ピロMORIWAKI+2.895
1036ミカ・カリオSUTER+3.147
1195マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+3.296
1245スコット・レディングSUTER+3.433
1325アレックス・バルドリーニMORIWAKI +4.219
1419ザビエル・シメオンTECH 3+4.412
1535ラファエレ・デ・ロサSUTER+4.909
1660フリアン・シモンSUTER+4.937
1712トーマス・ルティSUTER+5.086
1844ポル・エスパルガロFTR+5.200
1939ロベルティーノ・ピエトリSUTER+5.401
2068ヨニー・ヘルナンデスFTR+5.890
2134エステベ・ラバトFTR+6.666
226ホアン・オリベFTR+6.694
2338ブラッドリー・スミスTECH 3+6.885
2472高橋裕紀MORIWAKI+7.030
2516ジュール・クルーゼルSUTER+7.100
RT64サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+7.503
RT18ジョルディ・トレースSUTER+7.651
RT29アンドレア・イアンノーネSUTER+7.867
RT63マイク・ディ・ミリオTECH 3+7.899
RT80アクセル・ポンスPONS KALEX+7.958
RT71クラウディオ・コルティSUTER+8.466
RT53バレンタン・ドゥビーズFTR+8.596
RT96ナーセル・ハッサン・アル・マルキMORIWAKI+9.794
RT40アレックス・エスパルガロPONS KALEX+9.968
RT82エレナ・ロセールSUTER+10.321
RT61 オスカー・クリメント MIR RACING+12.854
RT3シモーネ・コルシFTR+13.281
RT76マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+13.596
RT14ラタパーク・ウィライローFTR+17.021
RT93マルク・マルケスSUTER-

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 11 S.コルテセ アプリリア 1:56.928
2 5 J.ザルコ デルビ +0.002
3 26 A.マーティン アプリリア +0.424
4 7 E.バスケス デルビ +0.887
5 77 M.シュローター マヒンドラ +1.407
6 94 J.フォルガー アプリリア +1.435
7 52 D.ケント アプリリア +1.555
8 25 M.ビニャーレス アプリリア +2.383
9 99 D.ウェッブ マヒンドラ +2.569
10 18 N.テロール アプリリア +2.621