round 16

October 14 2011 MotoGP Iveco Australian Grand Prix 第16戦 オーストラリアGP
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ストーナーが初日トップタイムでタイトルに向けて好発進!
2番手シモンチェリ、6番手ドヴィツィオーゾ、7番手ペドロサと続く

2011年10月14日(金)・1日目フリー走行  会場:フィリップアイランド・サーキット  天候:晴れ  気温:22℃  
コースコンディション:ドライ

第16戦オーストラリアGPの1日目フリー走行は、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われました。この日は、フィリップアイランド特有の風もなく、最高気温も22℃まで上昇。決勝に向けて選手たちは、セットアップに集中しました。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • 青山博一青山博一
  • トニ・エリアストニ・エリアス

今大会、地元の声援を一身に受けるケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)は、総合2位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)に10点以上のリードを築いてフィニッシュすればタイトルが決まります。その期待に応えようとストーナーは、午前、午後の両セッションでトップタイムをマーク、オーストラリアGP5連勝に向けて好スタートを切りました。午前中のセッションでは、開始直後に軽い転倒を喫しましたが、それからは快調にラップを刻み、手応えある一日となりました。

昨年に比べてバンピーになったといわれる路面。すべての選手がフロントのフィーリングをつかめず、リアのトラクション不足に悩みますが、改善策を探りながら、Honda勢は上位に名前を連ねました。

3番手につけたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、この日、バンプの影響で2度の転倒を喫しますが、今季2回目の表彰台に向けて、順調にタイムを短縮しました。午前中は3番手でしたが、午後のセッションでは、ストーナーに続いて2番手。転倒の理由がクリアなだけに、明るい表情でした。2日目の予選でシモンチェリは、8戦ぶり7回目のフロントローを狙う意気込み。今季3回目のPPも期待されます。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、午前中5番手とまずまずのスタートとなりましたが、午後の走行ではバンプを攻略するためのセッティングとタイヤのチョイスに集中、6番手で初日を終えました。ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)も、午前、午後のセッションともに、荒れた路面に手こずり思うようにタイムを伸ばせず、2日目に向けてセットアップを見直すことになりました。

一方、青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、午前中のセッションで9番手、午後の走行では今季ベストの6番手と上り調子をアピールしました。前戦日本GPでは、後半戦の勢いを結果につなげられず悔しいレースとなりました。今大会はその雪辱を期す大会となりそうです。トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、午前から午後にかけて約1秒タイムを短縮しましたが、16番手。2日目のポジションアップに闘志を燃やしています。

Moto2クラスは、ステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)がトップタイムをマーク。2番手にアレックス・デ・アンジェリス(JIR Moto2)、3番手にアンドレア・イアンノーネ(Speed Master)、以下、9番手までが1秒差以内で続きました。高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は10番手。車体のセッティングが進み、2日目はさらに上位を狙うことになります。

また総合首位のマルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)は、午前中のセッション終了後にラタパーク・ウィライロー(Thai Honda Singha SAG)に追突、今大会の予選タイムに1分加算されるペナルティを科せられることになりました。このためマルケスは、最後尾から決勝に挑むことが確定、総合2位のブラドルがトップタイムをマークしているだけに、厳しい戦いになることは必至の状況。この日は、転倒の影響で17番手とタイムを伸ばせませんでした。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP 1番手)「今日はマシンの感触があまりよくなかったです。コースは昨年よりかなりバンピーになっていて、そのためにマシンのフィーリングを得るのがとても難しかったです。バンプのために昨年と比べるのは難しいですが、いくつかの面で、Hondaの方が昨年よりいいような気がしました。バンプを攻略して、もっとフロントのフィーリングをしっかりとしたものにしたいです。そしてリアのグリップもさらによくしなければならないです。レースに向けてのセットアップをする前に、今回はやることがたくさんあります。しかし、全体的にはいい感じなので、もっと速く走れると思います。明日が楽しみです」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 3番手)「今日は10コーナーで2度も転倒しました。でも、僕もマシンも幸いメージはありませんでした。コースはすばらしいですし、大好きなサーキットです。しかし、かなりバンピーなので、ずっと集中していなければなりませんでした。午前中はすぐにペースをつかむことができました。そして午後はペースを上げることができました。今日の時点でかなりいい状態になりましたが、もっとリアのグリップをよくして、フロントのフィーリングもよくしたいです。午前中はフロントから、午後はリアから転びました。どちらも理由が分かっているので、すぐにペースを取り戻すことができました。明日はストーナーとのギャップを縮めたいです」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 6番手)「厳しい初日となりました。コースは昨年よりもバンプがたくさんあり、それを見つけるのが難しかったです。そのためフロントの感触を得るのに苦しみました。今日はフロントにソフトを入れたときにタイムを出せませんでした。そのためフロントはハードタイヤでいくことを決めました。その方が自分のライディングスタイルに合っているような気がします。今日はバンプのせいでマシンをコントロールするのが難しかったです。明日気温が下がれば、もっと難しいコンディションになるはずです。でもベストを尽くして予選では上位につけられるようにがんばりたいです」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 7番手)「午前中は、サーキットの感触を確認するために徐々にペースを上げました。そして、まずまずのタイムを出すことができましたが、午後はリアのグリップに苦しみました。立ち上がりでスピニングがひどく、それを改善することができませんでした。午前と午後のタイムがほとんど同じなのは、何かがおかしいからだと思います。明日の天気は今日ほどよくないといわれていますし、寒くなるかもしれません。でもチームを信じて前進したいです。コースは昨年よりバンピーで、そのために跳ねる箇所が多く、苦労しました。とにかく、マシンを調整してベストを尽くしたいです」

青山博一(MotoGP 8番手)「ポジティブな一日でした。午前から午後にかけてラップタイムを上げることができました。ホームグランプリのもてぎで残念な結果だったので、次のレースでこうしていいスタートが切れてよかったです。今日はコンディションがよくて、タイヤもソフトとハードを試すことができました。しかし、今日のコンディションではどちらを使うかは決められませんでした。明日は気温が下がると聞いているので、しっかりとタイヤのチョイスをしたいです。ここは、タイヤのパフォーマンスをいかに引き出すかにかかっています。今日の調子をキープしたいです」

トニ・エリアス(MotoGP 16番手)「今日のようなコンディションは期待していなかったので、天気がよくて本当によかったです。路面温度も思った以上に上がりました。このサーキットは左コーナーが多く、左コーナーの立ち上がりでいかにグリップさせるかが重要になってきます。スピンしないようにセッティングしなければならないので、リアのグリップとマシンの安定性をよくするために今日はがんばりました。午前から午後にかけて前進することができましたが、まだ十分ではありません。前にいる選手たちとのギャップを縮めるために明日も全力を尽くしたいです」

高橋裕紀(Moto2 10番手)「今日はいろいろなセッティングにトライして、旋回性の部分ではすごくいいポイントを見つけることができました。しかし、リアのトラクションがいまいちで、今日はスピニングが多くてタイムをロスしてしまいました。しかし、ニューシャシーを使って3戦目にして、やっと手応えある状態を見つけることができました。ニューシャシーのいい部分を引き出すことができるようになってきましたし、明日はトラクションがかかるようなセッティングに取り組みたいです」

マルク・マルケス(Moto2 17番手)「忘れてしまいたい一日でした。最初の転倒はコースを外れて芝生の上で転びました。2度目は、チェッカーを受けた後の3コーナーで、前にスロー走行しているライダーがいて、それを避けたら、さらに前にウィライローがいました。僕のスピードが速すぎたせいで避けられませんでした。彼にケガがないことを祈っています。とても大きなクラッシュになってしまいました。午後の走行は、古いシャシーで走りました。そのフィーリングに慣れるのに時間がかかりましたが、明日も全力を尽くしたいです。レースディレクションの裁定を尊重したいです」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda1:30.475
21J.ロレンソヤマハ+0.269
358マルコ・シモンチェリHonda+0.437
45C.エドワーズヤマハ+1.005
511B.スピーズヤマハ+1.020
64アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+1.057
726ダニ・ペドロサHonda+1.068
87青山博一Honda+1.107
969N.ヘイデンドゥカティ+1.187
1014R.デ・ピュニエドゥカティ+1.195
1119A.バウティスタスズキ+1.302
1235C.クラッチローヤマハ+1.494
1346V.ロッシドゥカティ+1.539
1465L.カピロッシドゥカティ+1.577
1517K.アブラハムドゥカティ+1.885
1624トニ・エリアスHonda+2.164
176D.クドリンドゥカティ+3.183

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
165ステファン・ブラドルKALEX1:34.039
215アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.427
329アンドレア・イアンノーネSUTER+0.529
471クラウディオ・コルティSUTER+0.561
545スコット・レディングSUTER+0.744
638ブラッドリー・スミスTECH 3+0.917
736ミカ・カリオSUTER+0.925
812トーマス・ルティSUTER+0.930
975マティア・パシーニFTR+0.945
1072高橋裕紀MORIWAKI+1.085
1144ポル・エスパルガロFTR+1.142
1268ヨニー・ヘルナンデスFTR+1.156
1313アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.206
1451ミケーレ・ピロMORIWAKI+1.209
1554ケナン・ソフォーグルSUTER+1.226
1676マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.239
1793マルク・マルケスSUTER+1.252
1863マイク・ディ・ミリオTECH 3+1.297
1940アレックス・エスパルガロPONS KALEX+1.323
2016ジュール・クルーゼルSUTER+1.399
2177ドミニク・エージャーターSUTER+1.420
2234エステベ・ラバトFTR+1.483
2335ラファエレ・デ・ロサSUTER+1.758
2414ラタパーク・ウィライローFTR+1.790
2580アクセル・ポンスPONS KALEX+1.927
264ランディ・クルメンナッハKALEX+1.965
2718ジョルディ・トレースSUTER+1.998
283シモーネ・コルシFTR+2.244
2919ザビエル・シメオンTECH 3+2.305
306ホアン・オリベFTR+2.399
3153バレンタン・ドゥビーズFTR+2.793
3288リカル・カルダスMORIWAKI+3.239
339ケニー・ノイズFTR+3.328
3439ロベルティーノ・ピエトリSUTER+3.349
35 20 イバン・モレノ SUTER +3.993
3664サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+4.467
37 43 クリス・マクラーレン SUTER +4.897
3895マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+5.029
39 56 ブレイク・レイスミス FTR +5.051

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
111S.コルテセアプリリア1:38.530
218N.テロールアプリリア+0.178
35J.ザルコデルビ+0.574
455H.ファウベルアプリリア+0.602
526A.マーティンアプリリア+0.711
623A.モンカヨアプリリア+0.767
725M.ビニャーレスアプリリア+0.833
894J.フォルガーアプリリア+0.877
952D.ケントアプリリア+1.116
1039L.サロンアプリリア+1.123