round 13

September 3 2011 MotoGP GP Aperol di San Marino e della Riviera di Rimini 第13戦 サンマリノGP
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ストーナー8度目のPP。ペドロサ3番手でフロントロー獲得。シモンチェリとドヴィツィオーゾは2列目から決勝に挑む

2011年9月3日(土)・予選  会場:ミサノ・サーキット  天候:曇り、ときどき晴れ
気温:29℃  コースコンディション:ドライ

サンマリノGPの予選は、Honda勢とヤマハ勢の激しい戦いになり、午前中のフリー走行でトップタイムをマークしたケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が、予選でも快速ラップを連発してポールポジションを獲得しました。これで3戦連続、8度目のPP。今季、優勝している7戦はすべてフロントローからのスタート。PP獲得では4回優勝しているだけに、今大会も優勝候補の筆頭に浮上。ストーナーとしては初の4連勝に期待が膨らんでいます。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • 青山博一青山博一
  • トニ・エリアストニ・エリアス

初日は2番手。わずかの差でホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)の後塵を拝したストーナーでしたが、2日目のフリー走行でトップに浮上すると、予選ではさらにタイムを短縮。08年に自身がマークした1分33秒378を更新する同33秒138のベストタイムをマークしました。予選セッションでは、やり残したセッティングがありますが、それをウオームアップでトライして決勝に挑みます。

初日3番手のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行で2番手に浮上、予選では今季7度目のフロントロー獲得となる3番手につけました。2年連続のPP獲得は逃しましたが、ストーナーと2番手のロレンソとは僅差。決勝レースでは、この3人の優勝争いになることが予想されます。

そのためペドロサは、この2日間、マシンのセットアップとタイヤのテストに長い時間をかけました。金曜日、土曜日ともに最高気温は30℃前後。タイヤにもライダーにも厳しい戦いになることが予想されるだけに、入念に準備を行いました。昨年は念願のサンマリノGP制覇を成し遂げたペドロサ。後半戦がスタートして、これまで2戦、勝てそうで勝てないレースが続いているだけに、今大会はストーナーとともに優勝を目指します。

2列目には、ホームGPに闘志満々のマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)と、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)が続きました。アベレージではフロントローに並んだ3人にやや後れを取りましたが、決勝では追い上げのレースに挑みます。地元ファンの声援を一身に集めるHonda勢の両選手が、ミサノにかけつける大観衆を興奮させることになりそうです。

青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)が、今季ベストタイの10番手。今季初のシングルグリッドを獲得するチャンスがあっただけに、悔しい結果に終わりました。今回も4列目からのレースになりますが、ウオームアップでタイヤの選択を決めて、追い上げのレースに挑みます。トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は、17番手から今季ベストリザルトを狙います。

Moto2クラスは、総合首位のステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)が、今季7度目のPPを獲得しました。前戦インディアナポリスGPでは、予選22番手、決勝6位と今季ワーストリザルトとなりました。その雪辱に燃えた今大会は、フリー走行、予選でライバルを圧倒しました。2番手にはマルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)が、7戦連続8度目のフロントローから、ブラドルとの優勝争いに挑みます。この2人に続いたのが高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)で、7戦ぶり今季4度目のフロントローから、今季3度目の表彰台を狙います。代役出場の小山知良(Technomag-CIP)は、今季初グランプリながら、大接戦の中で28番手。決勝では追い上げのレースに挑みます。

 

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP ポールポジション) 「セッションごとにマシンはよくなりましたし、今週はまずまず順調でした。午後の予選は、ハードタイヤでセットアップしましたが、少し苦労したものの、最終的にマシンの感触はよくなりました。その後、ソフトタイヤを入れて、すばらしいタイムをマークすることができました。しかし、フロントのフィーリングは、あまりよくなかったです。明日はその部分をよくしたいと考えています。レースは厳しいと思います。ダニとホルヘは、とてもうまく走っています。だから、いいスタートを切ることがとても重要になります。ミサノは何カ所かオーバーテイクのできるところがあります。ラインが1つのサーキットでもありません。全体的に順調でした。明日は、天気を見てタイヤを決めたいと思います。もう少し気温が下がることを願っています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手) 「全体的には、とても満足しています。ほとんどの時間を、タイヤのテストに集中しました。ソフトからハードに換えて、明日のレースで使うタイヤを決めようとしました。いつもなら、予選の前に決まっているのですが、ここは天気と路面コンディションが難しく、決められませんでした。予選セッションでは、たくさんの時間をタイヤに費やしたのですが、最後の数周はフロントロー獲得のためにがんばりました。コース序盤はとてもタイトなコーナーが続くので、フロントローからスタートすることが大事になります。トップ3人のタイムはとても接近しています。ケーシーとホルヘが僕よりアベレージがいいので、今夜、セッティングをもう少し考えて、2人に最後までついていけるようにしたいです」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 5番手) 「もっと速く走らなければならないのですが、それほど悪くはなかったと思います。フロントローの3人はとても速いので、一緒に戦うのは無理かも知れませんが、スピーズやドヴィツィオーゾとは戦えると思っていますし、全力を尽くしたいです。明日の朝、ウオームアップでセッティングを少し変えて、ブレーキングをもっとよくしたいと考えています。フロントはハードの方が問題が少なかったけれど、天候を見て決めたいです。一番の心配事だった燃費は、今日はよくなったので安心しています」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 6番手) 「昨日抱えていたピッチングの問題をなくそうと、フリー走行ではセットアップに集中しました。午後の予選セッションでは、レースに向けてハードタイヤを試しましたが、いいリズムで走れました。目標は2列目までに並ぶことでしたし、今日の結果は悪くはありません。明日はいいスタートを切って、前のライダーについていきたいです。ケーシーとロレンソはとても速い。そしてダニはスタートがとても速いので、この3人についていくことが重要になります。チャンピオンシップで、ロレンソとの差を縮め、ダニとの差を広げるためにポイントを獲得したいです。予選でソフトで走ったときよりも、レースタイヤで走ったときの方が戦闘力があるのは明るい材料です。気温が高く、湿度があるので、明日のレースはとても厳しいと思っています。イタリアの観客が力を与えてくれることを願っています」

青山博一(MotoGP 10番手) 「最後のアタックでタイムを出せると思ったのですが、ヘクトール・バルベラ(ドゥカティ)と絡んでしまい、タイムを伸ばせませんでした。あれがなければ、3列目には並べたはずです。今日はハードタイヤでロングランを行いました。タイヤの温度が上がるのにちょっと時間はかかりますが、気温と路面温度がこの2日間よりも上がれば、レースは長いので、ハードでいきたいと考えています。今日はセッション終盤に、34秒台に入れることができました。明日のウオームアップでは、ここからさらにセッティングをつめていければと思っています。今回もいろいろなセッティングにトライしましたが、最終的にベースの状態に戻っていきました。明日もこの状態で調整していきたいと思います」

トニ・エリアス(MotoGP 17番手) 「過去4年、いい結果を残してきたこのサーキットで、最後尾からスタートするなんて信じられません。フリー走行では、コーナーでいいセッティングを見つけました。午後のセッションでは、リアのサスペンションと車体のセットアップをよくしようとしました。基本的に車体のピッチングをよくして、リアタイヤがちゃんと温まるようにしたかったんです。でも、思ったようにはできませんでした。全体的には、あまり快適ではありません。明日はいいスタートをして、グループについていかなければなりません。1人でレースをしたくありませんから、とても厳しいレースになると思っています」

中本修平 | HRCチーム代表 「全体的に大きな問題はない状態まで仕上げることができました。しかし今回は、ホルヘがすばらしい速さでした。33秒台後半で連続周回していますし、明日もこの走りをされたら、正直、かなわないとは思います。ケーシーは、昨日から今日にかけてよくなりました。もう少しやりたいことがあったのですが、アタックする時間が必要で、やり残してしまいました。ウオームアップで最後の調整に挑みたいと考えています。ダニは、ホルヘとケーシーの2人に比べれば、ちょっとだけ後れ気味なので、もうひとがんばりしたいところです。ドヴィツィオーゾは2列目からのスタートですが、本番に強いので、期待しています。マルコは全体的に悪くないのですが、もう少しペースを上げたいですね。今回はフロントローに並んだ3人と、セカンドローに並んだ3選手が、それぞれグループに分かれてしまった印象です。フロントローに並んだ3人のタイムは接近していますし、厳しいレースになりそうです」

ステファン・ブラドル(Moto2 ポールポジション) 「ポールポジションを獲得して、とてもうれしい。インディアナポリスは最悪の予選順位でしたからね。今週はマシンをよくするために一生懸命でした。ようやく見つけることができました。アタックしているときに、もっとよくなるセッティングを見つけました。これはとても大事なことでしたし、これが役立てば、レースは楽になるでしょう。最初から感触はよかったので、好きなようにタイヤを使えます。インディアナポリスの後に、こうした強さを取り戻せてうれしいです。マルケスはここ数戦で、とても速くなりました。それに気づくのが少し遅かったかもしれません。レースでどうなるか様子を見たいです。目標は、マルケスの前でフィニッシュすること。すごいバトルを期待しています」

マルク・マルケス(Moto2 2番手) 「レースに向けて、いいペースを作れました。でも今週末は、ブラドルがとても強そうなので、厳しいレースになります。チームは一生懸命、仕事をしてくれましたので、感謝したいです。明日のレースではベストを尽くしたいです。明日のウオームアップで、もう少しペースを上げられるようなセッティングが見つかればうれしいです」

高橋裕紀(Moto2 3番手) 「今日はフィーリングがよくて、気持ちよく乗ることができました。いつもタイムを出すときはフロントにハードタイヤを使うのですが、今日はなかなかタイムが出せませんでした。どうしてなのかわかりませんが、ソフトに換えて走り出してみたら、一気にタイムを上げることができました。明日の決勝は、フロントにソフト、リアはソフトでもハードでもいけそうなので、天候を見て決めたいと思います。今回は、開幕前のテストの状態にサスペンションを戻しました。初日はインディアナポリスGPのフィーリングが残っていて、思うようにペースを上げられませんでしたが、今日はフリー、予選ともにいい感じで走れました。7戦ぶりのフロントローなので、明日はいいスタートを切って、表彰台を狙いたいです」

小山知良(Moto2 28番手) 「思ったように車体のセッティングが進まず、苦労しました。全体的に跳ねる症状が出ていて、特にコーナーの立ち上がりでマシンが前に進みません。ストレートでも常に、マシンが振られているような状態で、それを抑えているのが大変でした。しかし、初めてのマシンとタイヤです。今季初めてのグランプリとしては、内容は悪くなかったと思います。コンマ数秒タイムが上がれば、一気に順位が上がります。もし1秒上げられれば、10番手前後までいけます。明日は、1つでも上のポジションでフィニッシュできるようにがんばりたいです」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
127ケーシー・ストーナーHonda1:33.138
21J.ロレンソヤマハ+0.120
326ダニ・ペドロサHonda+0.180
411B.スピーズヤマハ+0.809
558マルコ・シモンチェリHonda+0.852
64アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.888
75C.エドワーズヤマハ+0.916
819A.バウティスタスズキ+1.222
98H.バルベラドゥカティ+1.454
107青山博一Honda+1.499
1146V.ロッシドゥカティ+1.538
1217K.アブラハムドゥカティ+1.589
1335C.クラッチローヤマハ+1.653
1414R.デ・ピュニエドゥカティ+1.732
1569N.ヘイデンドゥカティ+1.817
1665L.カピロッシドゥカティ+2.364
1724トニ・エリアスHonda+3.029

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
165ステファン・ブラドルKALEX1:37.828
293マルク・マルケスSUTER+0.256
372高橋裕紀MORIWAKI+0.512
445スコット・レディングSUTER+0.536
515アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.633
638ブラッドリー・スミスTECH 3+0.707
729アンドレア・イアンノーネSUTER+0.716
851ミケーレ・ピロMORIWAKI+0.772
944ポル・エスパルガロFTR+0.819
1012トーマス・ルティSUTER+0.829
1116ジュール・クルーゼルSUTER+0.902
1240アレックス・エスパルガロPONS KALEX+0.957
1375マティア・パシーニFTR+1.055
1460フリアン・シモンSUTER+1.059
153シモーネ・コルシFTR+1.177
1634エステベ・ラバトFTR+1.324
1776マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.338
1863マイク・ディ・ミリオTECH 3+1.411
194ランディ・クルメンナッハKALEX+1.583
2071クラウディオ・コルティSUTER+1.604
2125アレックス・バルドリーニPONS KALEX+1.608
2235ラファエレ・デ・ロサSUTER+1.612
2319ザビエル・シメオンTECH 3+1.736
2413アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+1.742
2539ロベルティーノ・ピエトリSUTER+1.857
2636ミカ・カリオSUTER+1.873
2788リカル・カルダスMORIWAKI+1.898
287小山知良SUTER+1.946
2977ドミニク・エージャーターSUTER+2.185
3022アレッサンドロ・アンドレオッティFTR+2.535
316ホアン・オリベFTR+2.631
3264サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+2.646
3353バレンタン・ドゥビーズFTR+2.710
3414ラタパーク・ウィライローFTR+2.778
3531カルメロ・モラレスSUTER+2.779
3618ジョルディ・トレースSUTER+2.993
379ケニー・ノイズFTR+3.511
3832ヤコブ・ガニエFTR+3.712
3995マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+4.012

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
15J.ザルコデルビ1:43.247
255H.ファウベルアプリリア+0.193
318N.テロールアプリリア+0.357
411S.コルテセアプリリア+0.358
552D.ケントアプリリア+0.993
695M.ポポフアプリリア+1.008
794J.フォルガーアプリリア+1.019
839L.サロンアプリリア+1.028
944M.オリベイラアプリリア+1.080
1025M.ビニャーレスアプリリア+1.104