round 3

April 29 2011 MotoGP bwin Grande Premio de Portugal 第3戦 ポルトガルGP
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シモンチェリが初の総合トップタイムをマーク!
ペドロサ3番手、ストーナー5番手と好スタートを切る

開催日:2011年4月29日(金)・1日目フリー走行  会場:エストリル・サーキット
天候:晴れ/雨  気温:23℃  コースコンディション:ドライ/ウエット

第3戦ポルトガルGPのフリー走行は、前戦スペインGPの決勝で中盤まで首位を快走し、大きな成長を感じさせたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)が、MotoGPクラス初のトップタイムで一日を終えた。午前中1回目の走行では、コースインと同時に快調にラップを刻み、セッションのほとんどでトップタイムをマーク。午後2回目の走行でもコースインした最初のスティントでベストタイムを刻み、これが1日目フリー走行のベストタイムとなった。今年は開幕戦カタールGPで予選4番手、決勝で5位。第2戦スペインGPでは予選5位。決勝では、転倒するもMotoGPクラスで初めてトップを快走した。レースをこなすごとに自信をつけてきたシモンチェリが、MotoGPクラス初の表彰台、初優勝に大きく前進した。

  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • 青山博一青山博一
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • トニ・エリアストニ・エリアス

3番手にはダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が続いた。前戦スペインGP後に左鎖骨のプレートを取り除く手術を行った。手術は成功し、今大会に向けてリハビリを行ってきたが、完全な状態ではなく、肩の痛みとの戦いの中で走行することになった。1回目の走行では、シモンチェリ、チームメートのケーシー・ストーナーと何度もトップタイムを入れ替える大接戦を繰り広げ、3番手。2回目の走行でも、シモンチェリとホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)とし烈なトップタイム争いをした。総合首位を逃すも、トップのシモンチェリから、0.064秒差の3番手と、肩の状態を考えれば、まずまずのスタートとなった。

開幕から2戦連続でPPを獲得したストーナーは、5番手だった。午前中の走行ではセットアップをしながら2番手につけた。2回目の走行でもセットアップに集中したが思うような状態にはならず、2日目に課題を持ち越すこととなった。それでも最終ラップにベストタイムをマークした。このタイムは、4番手のバレンティーノ・ロッシ(ドゥカティ)と同タイムのため、先に出したロッシが4番手となり、ストーナーは5番手。トップのシモンチェリから0.439秒遅れたが、予選での巻き返しが期待される。

青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、エストリル対策として、過去2戦と違うセッティングにトライした。1台はこれまでの状態とし、2台を乗り比べながらセットアップに集中。タイヤもソフトとハードを乗り比べた。最終的に新しいセッティングで今大会は戦うことを決めた。タイヤテストは2日目も続ける。

今季初表彰台を狙うアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、セッティングが決まらず12番手。トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)は14番手。青山とともに2日目のタイムアップに気合を入れている。

Moto2クラスは、高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)がトップタイムをマーク。高橋から1秒差以内に16台という大接戦となった。チャンピオン候補の筆頭に上げられながら、開幕戦から表彰台のない高橋は、今季初表彰台と初優勝に闘志を燃やす。午前中の走行は、セッション終盤にペースを上げて首位に浮上。セッション開始直前に雨になった午後の走行でも、雨量の少ない路面でのタイヤの消耗をチェックして、トップタイムをマーク。ドライ、ウエットともにライバルを圧倒した。2番手にトーマス・ルティ(Interwetten Paddock Moto2)、3番手にマルク・マルケス(Team Catalunya Caixa Repsol)が続いた。

コメント

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 1番手)「初日からうまくいったのでうれしい。朝のセッションでいいタイムを刻むことができ、午後もほんの少しセッティングを変えただけでトップをキープできた。ちょっとした転倒があったけれど、原因が分かっているので心配していない。エストリルでは、これまでも相性がよかった。今年も今のところ予想以上の結果となっている。昨年は表彰台まであと少しだった。その昨年より状態はいいし、2010年のパフォーマンスに対して、2つか3つポジションを上げられる自信がある。ドライでは表彰台争いに入れるだろう。ヘレスと同じセッティングで始めて、本当にうまくいった。ウエットコンディションではどうなるか分からないが、ヘレスのようなレースにはしたくない。とにかく、今日の結果はとてもうれしい」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)「フリー走行初日は、ポジティブな結果となった。スペインGP後に大きな手術を受けて、これが最初のレースになるし、痛みを感じるのは仕方がない。もう少し時間をかけてリハビリを続けていけば、それもなくなるだろう。肩の様子を見るために、午後は7周ずつ走った。時間にして、だいたい15分くらいだけなので、これだけで判断するには十分ではない。明日、もし雨が降ったら、がんばっていいグリッドを獲得しなければならない」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 5番手)「正直言って、今日の結果にはあまり満足していない。少しマシンに問題があって、それを改善するためにたくさんの時間を使った。もっと有意義な一日になるはずだったのだが、残念ながら今日はなんの前進もなかった。今のマシンの状態には満足していないので、さらにセッティングを進めたい。明日は、ドライコンディションになることを願っている。今日はマシンの向きを変えるのが少し難しかったので、コーナーに入るときのブレーキングをもう少しよくしたい。明日、いい天気になれば、この問題は改善できると思う」

青山博一(MotoGP 11番手)「今日はセッティングが異なる2台のマシンで走ったが、バランスを変えた新しい仕様の方でベストタイムを出せた。ただ、リアのグリップに課題があったので、2日目はこの部分を改善したい。今日は路面コンディションがよくなかったので、タイヤのチョイスも難しかった。ソフトは走り出しからグリップはいいのだが、持ちの面でやや不安があった。ハードは走り出しのフィーリングはよくないのだが、徐々にグリップがよくなっていった。最終的にハードの方でベストを出したが、どちらのタイヤを使うかは、まだ決めていない。明日も引き続きセットアップに集中したい」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 12番手)「今日は、両セッションともに厳しく、満足できる一日にはならなかった。フロントのフィーリングがよくなくて、午前も午後もセッティングが進まず、ラップタイムを上げるのに苦労した。今日はドライコンディションだったけれど、明日も同じコンディションでセットアップを続けたい。天気予報によると、明日は雨の予報だ。そうなると問題を解決するのが難しくなる」

中本修平|HRCチーム代表「今日はいろいろやったのだが、うまくいかない一日だった。3人ともに、ブレーキングスタビリティの悪さを訴えていた。それぞれうまくいかないコーナーは違うのだが、抱えている課題は同じだ。打開策は見えてきたし、明日も引き続きこの問題の改善に全力を尽くしたい」

高橋裕紀(Moto2 1番手)「今日は路面のコンディションが悪くて、タイヤのグリップが悪かった。そのため、ソフトとハードの2種類のタイヤを試した。最終的にフロントにハード、リアにソフトを選び、その状態で走り込みをした。トップタイムを出せてよかった。午後のセッションはウエットだったが、水の量が少なかった。ヘレスもそうだが、こういう微妙なコンディションになったら、レインタイヤがどのくらい持つか分からないので、チェックするために走行した。それで午後のセッションもトップ。今日はドライでもウエットでも調子がよくてうれしかった。明日もセッティングを進めたい」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 58 マルコ・シモンチェリ Honda 1:37.663
2 1 J.ロレンソ ヤマハ +0.061
3 26 ダニ・ペドロサ Honda +0.064
4 46 V.ロッシ ドゥカティ +0.439
5 27 ケーシー・ストーナー Honda +0.439
6 5 C.エドワーズ ヤマハ +0.540
7 17 K.アブラハム ドゥカティ +0.810
8 11 B.スピーズ ヤマハ +0.900
9 69 N.ヘイデン ドゥカティ +0.933
10 8 H.バルベラ ドゥカティ +0.948
11 7 青山博一 Honda +0.982
12 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +0.995
13 35 C.クラッチロー ヤマハ +1.097
14 24 トニ・エリアス Honda +1.249
15 65 L.カピロッシ ドゥカティ +1.358
16 14 R.デ・ピュニエ ドゥカティ +1.474
17 19 A.バウティスタ スズキ +2.510

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 72 高橋裕紀 MORIWAKI 1:42.402
2 12 トーマス・ルティ SUTER +0.011
3 93 マルク・マルケス SUTER +0.053
4 45 スコット・レディング SUTER +0.200
5 51 ミケーレ・ピロ MORIWAKI +0.304
6 36 ミカ・カリオ SUTER +0.378
7 38 ブラッドリー・スミス TECH 3 +0.383
8 65 ステファン・ブラドル KALEX +0.519
9 29 アンドレア・イアンノーネ SUTER +0.520
10 15 アレックス・デ・アンジェリス MOTOBI +0.538
11 88 リカルド・カルダス MORIWAKI +0.589
12 77 ドミニク・エージャーター SUTER +0.597
13 71 クラウディオ・コルティ SUTER +0.729
14 3 シモーネ・コルシ FTR +0.748
15 60 フリアン・シモン SUTER +0.753
16 34 エステベ・ラバト FTR +0.805
17 14 ラタパーク・ウィライロー FTR +1.009
18 68 ヨニー・ヘルナンデス FTR +1.039
19 16 ジュール・クルーゼル SUTER +1.093
20 40 アレックス・エスパルガロ PONS KALEX +1.155
21 63 マイク・ディ・ミリオ TECH 3 +1.159
22 54 ケナン・ソフォーグル SUTER +1.177
23 13 アンソニー・ウエスト MZ-RE HONDA +1.214
24 75 マティア・パシーニ FTR +1.222
25 9 ケニー・ノイズ FTR +1.349
26 35 ラファエレ・デ・ロサ MORIWAKI +1.461
27 44 ポル・エスパルガロ FTR +1.476
28 25 アレックス・バルドリーニ SUTER +1.523
29 80 アクセル・ポンス PONS KALEX +1.657
30 4 ランディ・クルメンナッハ KALEX +1.695
31 53 バレンタン・ドゥビーズ FTR +1.809
32 21 ハビエル・フォレス SUTER +1.851
33 19 ザビエル・シメオン TECH 3 +2.278
34 76 マックス・ノイキルヒナー MZ-RE HONDA +2.337
35 64 サンティアゴ・ヘルナンデス FTR +3.101
36 39 ロベルティーノ・ピエトリ SUTER +3.531
37 95 マシェル・アル・ナイミ MORIWAKI +3.591
38 49 ケブ・コフラン FTR +4.761
39 97 スティーブン・オーデンダール SUTER +5.777
  99 ウカシュ・ワールガ MORIWAKI  

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 18 N.テロール アプリリア 1:46.385
2 11 S.コルテセ アプリリア +0.708
3 5 J.ザルコ デルビ +1.064
4 55 H.ファウベル アプリリア +1.111
5 44 M.オリベイラ アプリリア +1.625
6 23 A.モンカヨ アプリリア +1.865
7 94 J.フォルガー アプリリア +1.884
8 52 D.ケント アプリリア +1.956
9 39 L.サロン アプリリア +2.022
10 26 A.マルティン アプリリア +2.147