round 14

October 1 2010, PRACTICE:13:55-(local)/13:55-(JST)
MotoGP GRAND PRIX OF JAPAN
第14戦 日本GP(ツインリンクもてぎ)

ドヴィツィオーゾ2番手。青山は今季ベストリザルトとなる6番手と好調なスタートを切る

第14戦日本GPのフリー走行は、終日、青空が広がるすばらしい天候となった。しかし、前日までの雨の影響で路面コンディションはよくなく、全体的にタイムは伸び悩んだ。その中でトップタイムをマークしたのはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)で、2番手にアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)、3番手にホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)、4番手にケーシー・ストーナー(ドゥカティ)と続き、上位4台が0.307秒差以内という接戦となった。

この接戦の中で2番手につけたドヴィツィオーゾは、セッション序盤から快調にラップを刻み、アベレージも順調だった。この日、ドヴィツィオーゾは2つのセッティングにトライ。2日目の予選では、第9戦アメリカGP以来今季2回目のフロントローと、MotoGPクラス初のPP獲得を狙う。

6番手には、ホームGPに闘志を燃やす青山博一(Interwetten Honda MotoGP)がつけた。今年は第5戦イギリスGPで負傷し、今大会が復帰4戦目となったが、得意とするツインリンクもてぎで今季最高の走りを見せた。250cc時代は、フル参戦初表彰台やGP初優勝など、常に表彰台争いに加わってきた。今年は最高峰クラスでの初レースとなるが、250cc時代同様、すばらしい走りを見せた。2日目の予選では今季ベストグリッド、決勝ではベストリザルトを狙う。

  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • 青山博一青山博一
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • マルコ・メランドリマルコ・メランドリ
  • ランディ・デ・ピュニエランディ・デ・ピュニエ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • 手島雄介手島雄介
  • 高橋裕紀高橋裕紀

この日、2通りのセッティングにトライしたマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、序盤はいい方向性のセッティングを見つけて順調にタイムを伸ばしたが、セッション終盤はもう一台のマシンで走行し、タイムの更新を果たせなかった。2日目は好調だった方向性でセットアップを進め、さらなるポジションアップを狙う。チームメートのマルコ・メランドリも、これまで課題だったフロントの安定性の問題を解決し、まずまずのスタートを切った。ツインリンクもてぎを得意とするランディ・デ・ピュニエ(LCR Honda MotoGP)は、この日はセッティングが決まらず14番手。2日目のばん回に闘志を燃やした。

13戦を終えて総合2位。夏休み明けの4戦で2勝を含む4戦連続表彰台と好調だったダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、セッション開始早々に転倒し、左鎖骨を骨折。この日の夜のフライトでスペインに帰国し、バルセロナ市内の病院で手術を受けることになった。

Moto2クラスは、ワイルドカードを含めて41台が出場。総合2位のフリアン・シモン(Mapfre Aspar Team)がトップタイム。総合首位のトニー・エリアス(Gresini Racing Moto2)が2番手。以下、アレックス・デ・アンジェリス(JIR Moto2)、スコット・レディング(Marc VDS Racing Team)と続いた。日本人勢では、手島雄介(FCC TSR)が7番手。ワイルドカードで出場の森脇尚護(Moriwaki Racing)が18番手。今季2勝目を狙う高橋裕紀(Tech 3 Racing)は21番手だった。

コメント

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 2番手)「今日の2番手という結果には満足している。ここはストップ&ゴーのサーキットだが、マシンのパワーをうまく使うことで攻略できると思う。今日は2つのセットアップを試し、いい方向に進んだ。もてぎはHondaのホームサーキットなので、明日の予選もいいリザルトを残せるようにがんばりたい。ダニのケガは本当に残念だった。早く治してもらい、またともに戦いたい」

青山博一(MotoGP 6番手)「前戦アラゴンからバイクのバランスを変えたのだが、それがよくて、最初から気持ちよく走ることができた。まだ、詰めきれていない部分はあるが、それで6番手なのだから、いいスタートが切れたと思う。今年になって一番いい状態だと思う。今回は1分48秒台を目標にしていたし、その目標に大きく近づけた。明日もこの調子でがんばりたい」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 10番手)「昨日の雨も止み、青空が広がってよかった。今日は2つのセッティングを試した。そのうちの1つがとてもよくて、1分49秒5までタイムを上げることができた。しかし、もう一台の方のセッティングは、あまりよくなくて、タイムを更新することができなかった。しかし明日は、フィーリングのよかった方のセッティングで、さらにポジションを上げたい」

マルコ・メランドリ(MotoGP 11番手)「昨日の雨の影響で路面が汚れていて、今日のセッションは難しかった。これまで抱えているフロントの問題も相変わらずで、とても厳しかった。この問題を解決するのは、このサーキットではとても重要で、セッション終盤はそれがかなり改善された。明日も引き続き、セットアップに集中したい。しかし、他の選手たちも明日はタイムを上げてくると思うので、よりがんばらなくてはいけない。とにかく、明日、明後日とドライで走りたい。予報通り、日曜日が雨になったら、厳しいレースになると思う」

ランディ・デ・ピュニエ(MotoGP 14番手)「セッション序盤はいい感じで走れていたのだが、その後、ペースを上げようとしても、なかなかタイムを上げることができなかった。その原因は、リアのグリップ不足で、思ったようなフィーリングにならず苦しかった。そのために、アベレージもよくなくて、全体的に厳しい一日だった。今日の結果は本当に残念。明日はサスペンションのセッティングに集中したい」

ダニ・ペドロサ(MotoGP DNQ)「Hondaのホームサーキットでこのような結果となり、とても残念だし、応援してくれた日本のファンには申し訳ない気持ちだ。これからスペインに戻り処置を受けるが、早くサーキットに戻りたい」

山路敏幸|Repsol Honda Team監督「今日のアンドレアは、とてもいい成績を残してくれた。予選、決勝とさらにタイムを向上させることができるはずだ。今日は、ライダーもチームもがんばってくれた。ダニの転倒とケガはとても残念。この数戦調子がよかったし、今大会のリザルトはここから最終戦にかけて大きく影響する。早くケガを治し、レースに戻ってきてほしい」

手島雄介(Moto2 7番手)「昨日の夜中にバイクが完成して、今日はぶっつけ本番のセッションだった。JiRで走っている時と車体は同じだが、サスペンションもブレーキもメーカーが違って、それがバイクの動きに影響していて、ちょっと違和感があった。どっちがいいのか、というところまでは分からないが、スタートとしてはいい走りができた。明日はもっとタイムが上がると思う。フロントローを狙っていきたい」

高橋裕紀(Moto2 21番手)「今日は路面コンディションがよくなかったのと、車体のセッティングが決まらなかったため、苦戦してしまった。ブレーキングからクリップまでの走行がうまくいかず、このポイントでかなりタイムをロスしている。もてぎで21番手というのは自分自身納得がいかないし、すごく残念。明日は車体のセッティングを決めて、一気にタイムもポジションも上げたい」

1日目フリー走行

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
146V.ロッシヤマハ1:48.174
24アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.213
399J.ロレンソヤマハ+0.300
427C.ストーナードゥカティ+0.307
511B.スピーズヤマハ+1.128
67青山博一Honda+1.183
75C.エドワーズヤマハ+1.203
840H.バルベラドゥカティ+1.370
965L.カピロッシスズキ+1.394
1058マルコ・シモンチェリHonda+1.407
1133マルコ・メランドリHonda+1.446
1219A.バウティスタスズキ+1.470
1369N.ヘイデンドゥカティ+1.708
1414ランディ・デ・ピュニエHonda+1.783
1541A.エスパルガロドゥカティ+1.984
1636M.カリオドゥカティ+2.931
DNQ26ダニ・ペドロサHonda+11.957

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
160フリアン・シモンSUTER1:54.203
224トニー・エリアスMORIWAKI+0.124
315アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.253
445スコット・レディングSUTER+0.255
568ヨニー・ヘルナンデスBQR-MOTO2+0.547
63シモーネ・コルシMOTOBI+0.848
711手島雄介TSR+0.904
877ドミニク・エージャーターSUTER+0.939
92ガボール・タルマクシSPEED UP+0.952
1071クラウディオ・コルティSUTER+1.033
1110フォンシ・ニエトMORIWAKI+1.064
1244ロベルト・ロルフォSUTER+1.124
1312トーマス・ルティMORIWAKI+1.125
1425アレックス・バルドリーニI.C.P.+1.129
1565ステファン・ブラドルSUTER+1.172
166アレックス・デボンFTR+1.213
1763マイク・ディ・ミリオSUTER+1.252
1883森脇尚護MORIWAKI+1.344
1940セルジオ・ガデアPONS KALEX+1.509
2017カレル・アブラハムFTR+1.521
2172高橋裕紀TECH 3+1.531
2235ラファエレ・デ・ロサTECH 3+1.788
2316ジュール・クルーゼルSUTER+1.804
2480アクセル・ポンスPONS KALEX+1.857
2556マイケル・ランセダーSUTER+1.886
2614ラタパーク・ウィライローBIMOTA+1.987
2729アンドレア・イアンノーネSPEED UP+2.018
288アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+2.190
299ケニー・ノイズPROMOHARRIS+2.767
3039ロベルティーノ・ピエトリSUTER+2.864
3153バレンティン・ドゥビーズADV+3.002
3270フェルッチオ・ランボルギーニMORIWAKI+3.276
335ホアン・オリベPROMOHARRIS+3.376
3488ヤニック・グエラMORIWAKI+3.392
3555ヘクトル・ファウベルSUTER+3.433
3628渡辺一樹SUTER+3.495
3766國川浩道BIMOTA+3.860
384リチャード・カルダスBIMOTA+4.023
3995マシェル・アル・ナイミBQR-MOTO2+4.421
4061ウラジミール・イワノフMORIWAKI+4.446
4193高橋江紀RBB+5.292

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
140N.テロールアプリリア1:59.882
293M.マルケスデルビ+0.203
311S.コルテセデルビ+0.523
438B.スミスアプリリア+0.556
544P.エスパルガロデルビ+0.730
67E.バスケスデルビ+1.125
771小山知良アプリリア+1.284
823A.モンカヨアプリリア+1.311
912E.ラバトアプリリア+1.729
1026A.マーティンアプリリア+2.000