ジェイコブセンが4度の表彰台登壇を果たしてランキング4位
2勝を挙げたスミスはランキング5位となる

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、パトリック・ジェイコブセン(Honda World Supersport Team)が表彰台への4度の登壇を果たし、ランキング4位に。カイル・スミス(CIA Landlords Insurance Honda)は2勝を挙げ、ランキング5位で2016年シーズンを終えました。また、第6戦マレーシア大会での勝利や、第11戦フランス大会で3位になるなど活躍したアイルトン・バドヴィーニ(Gemar Balloons - Team Lorini)がランキング6位に。結果、今シーズンのWSSは、Honda勢が4位から6位まで続けてランクインすることとなりました。

ジェイコブセンは開幕戦で5位に入賞すると、第2戦タイ大会では3位表彰台を獲得。しかし続く第3戦と第4戦では転倒により、リタイアを喫します。一時は勢いを削がれてしまったジェイコブセンですが、第5戦イタリア大会からはそのうっぷんを晴らすような快走を披露。5戦連続でポイントを獲得し、そのうち3回は表彰台に上がることで、復活を示しました。

特に、第7戦イギリス大会と第8戦イタリア大会では、連続で2位表彰台を獲得します。第7戦では、ポールポジションからスタートしたケナン・ソフォーグル(カワサキ)との一騎打ちを展開。結果、僅差の2位でフィニッシュし、会場を沸かせました。第8戦ではソフォーグルに加え、チームメートのフェデリコ・カリカスロとトップグループを形成し、3位でチェッカー。その後、2位に繰り上がり、2戦連続での2位となりました。

WSSでの2年目のシーズンとなったスミスは、今季3度の表彰台に立ち、ルーキーシーズンを上回る2度の勝利を挙げました。開幕戦ではリタイアとなり、その後も表彰台への登壇を果たせていませんでしたが、第4戦オランダ大会では、赤旗中断後のレースで激しい戦いの中でトップグループで走行。終盤、ペースを上げて後続を引き離し、見事、今季初優勝を果たしました。スミスにとっては、昨年の最終戦カタール大会以来、4戦ぶりの優勝です。さらに、2年連続の勝利を目指した最終戦カタール大会で優勝し、ここ一番の勝負強さを示しました。

また、同じくCBR600RRを駆るバドヴィーニは第6戦において、周回を重ねるごとに順調にポジションを上げ、2番手を走るズルファミ・カイルディン(カワサキ)の猛追を振りきって勝利。シーズンの第4戦からWSSに参戦したバドヴィーニにとって、クラス初の優勝となりました。

唯一の日本人ライダーとして、今年からWSSに参戦している大久保光(CIA Landlords Insurance Honda)は、デビュー年ながらも第10戦ドイツ大会で10位に入るなど、存在感を示しました。2017年度シーズンはさらなる飛躍が期待されます。

パトリック・ジェイコブセン

パトリック・ジェイコブセン

パトリック・ジェイコブセン

パトリック・ジェイコブセン

パトリック・ジェイコブセン

ポイント

WSS ライダー
順位 No. ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 10 11 12 13
11K.ソフォーグルカワサキ21620251625102525252520
216J.クルーゼルMVアグスタ1422513209816251016
321R.クルメンナッハカワサキ14025132013 81613101111
42パトリック・ジェイコブセンHonda135111616132020131313
5111カイル・スミスHonda1251152561110791625
686アイルトン・バドヴィーニHonda8698257316810
964フェデリコ・カリカスロHonda7520959651110
2071クリストファー・ベルグマンHonda307878
2178大久保光Honda19115633
2219ケビン・ヴァールHonda174751
2868グレン・スコットHonda743
2980ハビエル・ピンサチュHonda624
3648アレックス・フィリスHonda22
WSS マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 10 11 12 13
1カワサキ264252025162520252525132520
2Honda22120169251625202013161625
3MVアグスタ203102516202016131616251016
4ヤマハ921654212020204
5トライアンフ3342118512
6スズキ514

ライダー