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2013年8月24日(土)・予選 会場:ソノマ・レースウェイ 天候:快晴 気温:24〜25℃
東部オハイオ州での第14戦を終えたインディカー・シリーズは、広大なアメリカ大陸を横断し、ワインの産地として名を馳せるカリフォルニア州ソノマでのシリーズ第15戦を迎えました。
透き通った青空と適度な暖かさという北カリフォルニアならではのコンディション下で行われた予選では、Hondaドライバー3人がファイナルステージへと進出し、その中からダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が1分17秒5271のベストラップで今シーズン4度目のポールポジション(PP)を獲得しました。
全長2.385マイルのソノマ・レースウェイはアップダウンが激しく、豪快な高速コーナーをいくつも備えています。風向きもマシンのハンドリングに大きな影響を与えるコースでは、マシンセッティングが大変難しく、2日間に3回スケジュールされたプラクティスで、出場チームはサスペンションやウイングなどの調整を忙しく繰り返していました。
予選は心地よい天候のもとで午後2時30分にスタートしました。6人がPP獲得を競うファイナルに進出したHondaドライバーはChip Ganassi Racingのフランキッティ、スコット・ディクソン、チャーリー・キンボールの3人でした。
フランキッティは第1、第2ステージを同じセットのソフトタイヤで戦う作戦を見事に成功させ、ファイナルステージでただ一人、新品のソフトタイヤを使うアドバンテージを手に入れていました。彼は1分17秒台に入るすばらしいラップタイムを第2ステージに続いてマークし、今シーズン4度目、キャリア33度目となるPPを獲得しました。
予選2番手はディクソンでした。第2ステージまでに使用したタイヤを履きながら、彼はフランキッティに0.008秒差まで迫りました。PP獲得は逃しましたが、Chip Ganassi RacingとHondaによるフロントローグリッドの独占が達成されました。キンボールは予選6番手でした。
佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は予選の第1セグメントを第1グループで戦い、今週の自己ベストとなる1分18秒9164をソフトタイヤ装着で記録しました。佐藤はそのタイムで6番手につけていたのですが、最後の最後で一気に4番手に食い込むタイムを出すドライバーが現れたため、第2セグメントへの進出を果たせませんでした。予選結果は13番手で、佐藤のスターティング・グリッドは7列目イン側と決まりました。
ダリオ・フランキッティ(ポールポジション)「テスト、そして今週末のプラクティスで私たちはずっと速さを保ってきています。多くのセッティング変更を施しましたが、最終的には元のセッティングに戻ったようです。予選の第1ステージではソフトタイヤで1周しか走りませんでしたが、その時点までのベストが出せたため、チームは私をピットに呼び入れました。そのタイヤはまだ十分にパフォーマンスを残しているとの感触があったため、私たちはそのまま第2ステージを走りました。すると、いくつかのミスがありながら、新品のソフトを投入したライバル勢と大きく変わらないラップタイムを出すことができました。ファイナルステージに新品のソフトを残していた私たちはPPを獲得できました。私たちのチームによる予選1-2、そしてチームメート3人全員がトップ6に入れたことをうれしく思います。オーナーのチップ・ガナッシの父フロイドと、エンジニアのアンディ・ブラウンの妻クリスティが亡くなりました。私たちチームは全員が一丸となって、今週末はいい結果を手に入れたいと考えています」
佐藤琢磨(13番手)「3回のプラクティス、そして予選へと私たちはいくつかの面で進歩を遂げました。しかし、第2ステージへと進出できるだけの進歩にはなっていませんでした。あと少しで第2ステージに進めるところでしたが、悔しいことにセッション終了間際に逆転されました。今週末の私たちはマシンを思うように仕上げることができずに苦しんでいますが、予選までの走行でポジティブと感じられる要素も見つかっています。明日のウォームアップセッションで更なる進歩を達成し、決勝レースには戦闘力の高いマシンセッティングで臨めるようにがんばります」
ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター「Chip Ganassi Racingが見事なパフォーマンスを発揮し、ソノマでのPP、そして予選2番手、6番手を獲得しました。ダリオ・フランキッティ、スコット・ディクソン、チャーリー・キンボールの3人のすばらしい走りに拍手を送りたいと思います。明日の決勝レースは、何もなければ3ストップでの戦いになるでしょう。しかし、予選を終えた現時点でも、今週供給されているタイヤのグリップがどの程度の距離にわたって保たれるのかが判明していません。どんなレースになるか、予測がほとんどできない状況です。私たちは4連勝中で、第14戦で優勝回数はライバルと同じ『7』になりました。エンジンの性能も互角になっているようですから、今週末のロードコース、そして次戦からのストリート3連戦でマニュファクチャラーズタイトル獲得へと一気に突き進みたいと考えています」
順位 | No. | ドライバー | チーム | エンジン | タイム |
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1 | 10 | ダリオ・フランキッティ | Chip Ganassi Racing | Honda | 1:17.5271 |
2 | 9 | スコット・ディクソン | Chip Ganassi Racing | Honda | 1:17.7196 |
3 | 12 | W.パワー | Team Penske | シボレー | 1:17.9735 |
4 | 1 | R.ハンターレイ | Andretti Autosport | シボレー | 1:18.1314 |
5 | 3 | H.カストロネベス | Team Penske | シボレー | 1:18.1766 |
6 | 83 | チャーリー・キンボール | Chip Ganassi Racing | Honda | 1:18.2009 |
7 | 19 | ジャスティン・ウィルソン | Dale Coyne Racing | Honda | 1:18.2138 |
8 | 15 | グレアム・レイホール | Rahal Letterman Lanigan Racing | Honda | 1:18.3051 |
9 | 27 | J.ヒンチクリフ | Andretti Autosport | シボレー | 1:18.3135 |
10 | 77 | シモン・パジェノー | Schmidt Hamilton Motorsports | Honda | 1:18.3787 |
13 | 14 | 佐藤琢磨 | A.J. Foyt Racing | Honda | 1:18.9164 |
14 | 55 | トリスタン・ボーティエ | Schmidt Peterson Motorsports | Honda | 1:18.3141 |
17 | 67 | ジョセフ・ニューガーデン | Sarah Fisher Hartman Racing | Honda | 1:19.0094 |
18 | 98 | J.R.ヒルデブランド | Barracuda Racing/Bryan Herta | Honda | 1:18.7114 |
19 | 16 | ジェームズ・ジェイクス | Rahal Letterman Lanigan Racing | Honda | 1:19.1563 |
21 | 18 | ジェームス・デイビソン | Dale Coyne Racing | Honda | 1:19.5285 |
25 | 97 | ルーカス・ルアー | Sarah Fisher Hartman Racing | Honda | 1:19.9805 |