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2013年7月13日(土)・予選 会場:トロント市街地特設コース 天候:快晴 気温:24℃
カナダのトロントでのダブルヘッダーはすばらしい天候に恵まれています。澄み切った青空、上がり過ぎない気温、オンタリオ湖から吹寄せる心地よい風と絶好のコンディションが整った中、日曜決勝の今週2レース目、シリーズ第13戦のための予選が土曜日の午前中に行われました。
ダブルヘッダーでは1レース目と2レース目で予選方式が異なります。2レース目のための予選は出場全車を2グループに分け、それぞれが12分間にわたってアタックを行うグループセッション方式が採用されます。
全長1.755マイルのストリートコースでの予選は午前10時35分にスタート。第1グループではHondaドライバーのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が59秒1905のトップタイムをマークしました。続いて第2グループが走行し、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)はチームメートのフランキッティが記録したベストを上回る、今週末の最速となる58秒9686をマーク。今季初となるポールポジション(PP)を獲得しました。Hondaにとっては昨日の第12戦予選に引き続き、今シーズン5回目のPP獲得となりました。
ディクソンのPPはこれで通算19度目。ダニー・サリバンとインディカー・シリーズ歴代12位タイで並びました。
第1グループでトップだったフランキッティは予選2番手となり、Chip Ganassi Racing、そしてHondaインディV6ターボによるフロントローグリッド独占を果たしました。
佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は第2グループで走り、1分00秒0864がベストで、グループ内の8番手でした。ハードタイヤでマシンのフィーリングを確認してから、ソフトタイヤでアタックを行う予定だった佐藤でしたが、ハードタイヤで走った時点でマシンに電気系統のトラブルが発生し、今週2回目の予選用に施したマシンセッティングも万全でなかったため、予選結果は15番手で、日曜のレースには8列目イン側グリッドからスタートを切ることになりました。
スコット・ディクソン(ポールポジション)「自分でも速いラップタイムだと驚きました。昨日の予選での成績が今ひとつよくなかったのは、私のドライビング部分でタイムを大きくロスしていたからでした。それだけに、今日こうしてポールポジションを獲得できたことはすごくうれしいですね。明日のレースはいつも通りのローリングスタートで、今日の決勝レースはスタンディングスタートです。どちらもレース結果に大きく影響を与えることはないでしょうが、より多く、未知の部分があるのは、初めてのスタンディングスタートが行われる第1レースにあります。ポールポジションを獲得したことが示す通り、私たちのマシンはとてもいい仕上がりになっています。ポールポジションからスタートできる明日のレースだけでなく、今日の第1レースもとても楽しみです」
佐藤琢磨(15番手)「予選アタック中に他車がアクシデントを起こして、赤旗が出されましたが、それがなくても私たちの予選順位は大きく変わらなかったと思います。路面は昨日より少しグリップが高くなっていたようですが、私たちのマシンはトラブルに見舞われていました。予選開始直後にハードタイヤで走り、昨日とのマシンの違いを感じ取るつもりだったのですが、トラブルの出たマシンでは、それが十分にできませんでした。ソフトタイヤへと交換してアタックを行いましたが、マシンのフィーリングを探りながら走るしかなく、とても乗りづらいマシンでもありました。その結果、上位陣とのラップタイムの差も結構大きなものになりました。セッティングをもう一度検討し、今日の第1レースに臨みます。そして、第1レースで得られた情報やデータを基にマシンを向上させ、明日のレースも全力で戦いたいと思います」
ロジャー・グリフィス|HPD テクニカル・ディレクター「Chip Ganassi Racingがフロントロー独占を果たしました。彼らのチームがいかに優秀か、私たちがその能力に疑いを持ったことは一度もありませんでした。今シーズン序盤から苦しい戦いが続いていましたが、彼らのチームと私たちHondaは情報や意見を交換し、懸命に問題解決に取り組んできました。その努力が実り、いよいよ目標とする好成績を上げる態勢が整ってきました。グランプリでHondaチームがフロントローを独占できました。これは本当にうれしいことです。ただ、Chip Ganassi Racing以外のHondaチームは今日の予選で上位グリッドを獲得できませんでした。特に、デトロイトでのレース1で優勝したマイク・コンウェイ(Dale Coyne Racing)は、マシンのハンドリングやブレーキのフィーリングによって予想外の苦戦を強いられています。それでも、Hondaチームのレース用マシンは高い能力があるので、決勝レースで着々とポジションを上げていく戦いぶりを期待しています。デトロイトに続き、ダブルヘッダーの週末に2レース両方のポールポジションを獲得できました。この勢いを保って、2レース両方を制することができるよう、全力を注ぎます」
順位 | No. | ドライバー | チーム | エンジン | タイム |
---|---|---|---|---|---|
1 | 9 | スコット・ディクソン | Chip Ganassi Racing | Honda | 0:58.9686 |
2 | 10 | ダリオ・フランキッティ | Chip Ganassi Racing | Honda | 0:59.1905 |
3 | 3 | H.カストロネベス | Team Penske | シボレー | 0:59.1953 |
4 | 1 | R.ハンターレイ | Andretti Autosport | シボレー | 0:59.3915 |
5 | 12 | W.パワー | Team Penske | シボレー | 0:59.2503 |
6 | 11 | T.カナーン | KV Racing Technology | シボレー | 0:59.5360 |
7 | 7 | S.ブルデー | Dragon Racing | シボレー | 0:59.5421 |
8 | 4 | R.ブリスコー | Panther Racing | シボレー | 0:59.5473 |
9 | 98 | アレックス・タグリアーニ | Barracuda Racing/Bryan Herta | Honda | 0:59.7601 |
10 | 78 | S.デ・シルベストロ | KV Racing Technology | シボレー | 0:59.6489 |
13 | 77 | シモン・パジェノー | Schmidt Hamilton Motorsports | Honda | 0:59.8326 |
14 | 19 | ジャスティン・ウィルソン | Dale Coyne Racing | Honda | 0:59.7113 |
15 | 14 | 佐藤琢磨 | A.J. Foyt Racing | Honda | 1:00.0874 |
16 | 83 | チャーリー・キンボール | Chip Ganassi Racing | Honda | 0:59.7871 |
17 | 55 | トリスタン・ボーティエ | Schmidt Peterson Motorsports | Honda | 1:00.3204 |
19 | 67 | ジョセフ・ニューガーデン | Sarah Fisher Hartman Racing | Honda | 1:00.6174 |
20 | 15 | グレアム・レイホール | Rahal Letterman Lanigan Racing | Honda | 0:59.9216 |
21 | 16 | ジェームズ・ジェイクス | Rahal Letterman Lanigan Racing | Honda | 1:00.7204 |
24 | 18 | マイク・コンウェイ | Dale Coyne Racing | Honda | 1:00.3919 |