round 09

June 14 2013, QUALIFYING Milwaukee IndyFest ミルウォーキー

SCHEDULE

ジョセフ・ニューガーデンが予選8番手
佐藤琢磨は15番手から決勝レースに挑む

2013年6月14日(金)・予選  会場:ザ・ミルウォーキー・マイル  天候:快晴 気温:19℃

ウィスコンシン州ミルウォーキーの郊外にあるザ・ミルウォーキー・マイルは、110年という長い歴史を誇る全長1マイルのショートオーバルです。今週末は“伝説のオーバル”と呼ばれるこのサーキットでIZODインディカー・シリーズの第9戦が開催され、2デイイベントのため、走行開始日である金曜日に予選が行われました。

例年であれば、この時期のミルウォーキーは蒸し暑さに見舞われますが、今年は柔らかな日差しが降り注ぐ、穏やかなコンディションに恵まれました。午前と午後、それぞれ1回ずつのプラクティスが行われ、午後4時からエントリーしている24台のインディカーは、1台ずつコースインして2周連続のアタックを敢行しました。

15番目のアタッカーとしてコースインしたジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)は、2ラップ平均で時速169.462マイルをマークして予選8番手、明日のレースを4列目アウト側グリッドから戦うこととなりました。全長が約1マイルと短く、バンクが6度と小さいミルウォーキーのオーバルを速く走るにはマシンのハンドリングを研ぎ澄ます必要があり、ドライバーには繊細な感覚と高度のマシンセッティング能力が求められます。

デトロイトでキャリア初勝利を挙げたばかりのシモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)も健闘を見せ、平均時速169.311マイルで予選9番手、ルーキーのトリスタン・ボーティエ(Schmidt Peterson Motorsports)も平均時速169.215マイルで予選10番手と、上位のスターティンググリッドを手に入れました。

佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、2回目のプラクティスで3番手のタイムを出し、マシンのセッティングが良好であることを確認して予選に臨みました。4番目にコースインした佐藤は、1周目は時速169マイルの好ラップだったのですが、2周目のターン4でマシンが狙ったラインからはずれたため、2ラップ平均は168.023マイルとなり、予選結果は15番手でした。

コメント

ジョセフ・ニューガーデン(8番手)「予選アタック中にリミッターが少しですが働いてしまい、スピードが少しダウンしていました。しかし、走り自体はとてもよかったと思いますし、マシンの仕上がりは非常によいと感じています。昨年のミルウォーキーでの私たちはマシンにトラブルが出たために思う存分戦うことができませんでした。今年はプラクティスまでに得られている感触から、レースでもハイペースを保つ自信がつかめています。HondaインディV6ターボもトップグループでレースを戦うのに十分なパワーと性能を持っていますから、自分とチームが持っている力をすべて出しきり、上位で戦ってゴールまで走り抜きたいです」

佐藤琢磨(15番手)「予選アタックの1ラップ目は、いつも通りにマシンを感じながらペースアップをしていきました。アタック2周目も1ラップ目と同じペースで走りきるつもりだったのですが、それができませんでした。タイヤのグリップ低下が感じられたのと、プラクティスまでと風向きが変わっていたため、ターン3からターン4へと向かうところでクルマのフロントが思った通りにインに入っていきませんでした。それでも、アクセルをできるだけ緩めずに、マシンをコントロールし続けた結果、ラインがワイドになってグリップの低いエリアを走ることとなり、減速してしまいました。悔しい予選結果ですが、レース用のマシンのセットアップはよいものにできていますから、明日は15番グリッドからポジションを上げていく戦いをしたいと思います」

ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター「ジョセフ・ニューガーデンによる8番手が私たちのベストでした。大変悔しい予選結果です。ニューガーデンの予選アタックは、1周目だけを見れば2番グリッドを獲得できるだけのスピードでした。しかし、ターン1でリミッターが作動してしまっていました。その原因はまだ判明していませんが、通常ではあえ得ないことです。リミッターの影響がなければ、彼は予選3番手か4番手になれていたでしょう。なぜ、リミッターが働いたのか、私たちはその原因を突き止めなければなりません。明日は雨の予報もでているので、250周のレースがゴールまで戦われるかどうかが少し心配です。予選と違い、アクセルのオン・オフが必要なレースでは、私たちのエンジン、そして私たちのエンジンを使うドライバーとチームが活躍してくれることと信じています。レース展開によっては燃費が大きな意味を持つことになる場合も考えられます。私たちHPDとしては今晩も働き続け、明日のレースに向けてプラスになる何かを見つけたいと思います」

予選

順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム
125M.アンドレッティAndretti Autosportシボレー00:42.8584
2 27 J.ヒンチクリフ Andretti Autosport シボレー 00:42.8829
312W.パワーTeam Penskeシボレー00:42.9347
41R.ハンターレイAndretti Autosportシボレー00:42.9629
55E.J.ヴィソAndretti Autosportシボレー00:43.0317
6 6 S.サーベドラ Dragon Racing シボレー 00:43.0560
7 11 T.カナーン KV Racing Technology シボレー 00:43.1196
867ジョセフ・ニューガーデンSarah Fisher Hartman RacingHonda00:43.1247
977シモン・パジェノーSchmidt Hamilton MotorsportsHonda00:43.1633
1055トリスタン・ボーティエSchmidt Peterson MotorsportsHonda00:43.1877
 
119スコット・ディクソンChip Ganassi RacingHonda00:43.2887
1216ジェームズ・ジェイクスRahal Letterman Lanigan RacingHonda00:43.3786
13 19ジャスティン・ウィルソンDale Coyne RacingHonda00:43.3935
15 14佐藤琢磨A.J. Foyt RacingHonda00:43.4940
1698アレックス・タグリアーニBarracuda Racing/Bryan HertaHonda00:43.6267
1710ダリオ・フランキッティChip Ganassi RacingHonda00:43.6917
20 18 アナ・ベアトリス Dale Coyne RacingHonda 00:44.1935
2283チャーリー・キンボールChip Ganassi RacingHonda00:44.5273
2315グレアム・レイホールRahal Letterman Lanigan RacingHonda00:44.7713