病気を減らして甘さをアップトマト

栽培のコツ.1
水はけの良い高畝を用意する
栽培のコツ.2
肥料を控えめにして病虫害を減らす

栽培スケジュール

糖度が高く、
実割れのない完熟トマトを育てる

トマトは家庭菜園で一番人気の野菜です。赤く色づいた完熟トマトは、甘みと酸味のバランスがよくて、香りが高いのが特徴。通常売られているトマトは完熟手前で収穫し、追熟して赤くしたものがほとんどです。かたや、株に成った状態で完熟したトマトは、収穫直前まで光合成や土から得た養分を実に溜め込むため、味や香りが格段によくなるのです。

家庭菜園で育てやすいのは生育旺盛なミニトマト。一方、大玉トマトはハウス栽培用に品種改良された品種がほとんどなので、露地の家庭菜園では病気や実割れが起きやすくハードルが高めです。ですが、おいしさは格別ですから、土づくりを工夫してぜひ栽培に挑戦してみましょう。

トマトづくりでよくある失敗は、病気と害虫、そして実割れです。成功の秘訣は2つ。水はけの良い高畝を用意することと、肥料を控えめに施す少肥栽培を心掛けることです。
背の高い畝をつくりマルチを張っておけば、大雨が降っても過湿と泥の跳ねあがりを防いで病気を予防でき、実割れも出にくくなります。耕うん機ならたくさんの土を寄せて盛り上げないとつくれない高畝を容易につくることができます。そして、少肥栽培で育てることで、アブラムシやダニなどの害虫がつきにくくなります。

水はけの良い畝で少肥栽培をし、病気や害虫を抑えておいしい実を収穫しましょう。

畝のサイズと苗の植え方

幅約60cm、高さ約10~20cmの畝をつくり、トマトの苗を1列に植えます。ミニトマトは株間50cm、大玉トマトは株間60cmを目安にすると良いでしょう。畝をつくったら黒のマルチフィルムを張っておきます。