STEP.1

ダイコンの
畑づくり

~深いところまで2度耕うん~

よく耕しておく

根を深く伸ばせるようできるだけ深く耕す

かたい土の層があるとダイコンは根を深く伸ばしづらいので、タネをまく1週間前に深さ15cm以上を目安にして粗く耕しておきます。
タネをまく直前にもう一度深く耕してから畝をつくって、タネをまきます。このように、2度耕すことで空気が送り込まれ、未熟な有機物が分解されるためダイコンは又根になることもなく、根を深くまで真っすぐに素直に伸ばしていけます。

タネまき前に耕うん機で2回深耕して有機物を分解します。なお、砂質の畑の場合は有機物の消耗が激しく、もともと低栄養なので耕うんは1回で十分です。

畝づくりのポイント

  • 元肥を入れずに2度耕うん
  • 耕うんはできるだけ深くまで
深くまで耕して又根を防ぐ

FF300の耕うん深さを最大にセットすると約16cmの深さまでを耕せます。土がかたく締まっている場合でも、2度耕うんをすることによって、分解が進んだやわらかい土になり、ダイコンの根がまっすぐ伸びる畑になります。
なお、土中に未熟な有機物が残らないよう、雑草が生えていたら耕うん前に除草しておくことも大事です。除草も耕うん機を利用すると手早くこなすことができます。

又根のダイコン。形が悪いだけで食べられます。浅い部分にかたい土の層があったか、未熟な有機物の塊に根が当たったのが原因と思われます。

ダイコンは有機物がよく分解された畑を好む

よく耕された清浄な土ではダイコンは直根を真っすぐ地下に伸ばしていき、姿の良いダイコンに育ちます。

未熟な有機物に根が当たると又根の原因になります。ちなみに、石ころに当たっても又根にはなりません。

畝を用意する

深耕+高畝で根が伸びる深さを確保

野菜の根が張るやわらかな土の層を「作土層」と呼びます。作土層は普段から鍬や耕うん機で耕している層のことで、15~20cmの深さがあればたいていの野菜がよく育ちます。
ダイコンは根を長く伸ばします。40cm程の長さに育つ大根を育てるには、それなりの深さを耕す必要があります。育つと地上部に首が伸長する「青首ダイコン」の場合、下のイラストのように、深耕したうえで土を寄せて高めの畝をつくれば、根が伸びる深さを十分に確保できます。深く耕すのが難しい畑でも高畝にすることで、作土層を厚くすることができます。

土質と畝の高さの目安

水はけが良い砂質の畑
高さのない畝
中間的な土質の畑
高さ5~10cmの畝
水はけが悪い粘土質の畑
高さ15cm以上の畝
培土器を使うと高畝づくりがラク

耕うん機に培土器をセットして土を寄せると、畝づくりは簡単。FF300は直進性が良いので、一定の幅の畝を真っすぐにつくれます。培土器の羽根を広げ気味にすると、たくさんの土を寄せられるので、高畝づくりも容易です。両サイドから土を寄せたら、最後にレーキで畝の形を整えます。培土器で土を寄せるおかげで、一定の高さの畝がつくれます。

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深耕のあとで、畝をつくる場所に培土器で土を寄せます。

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表面をならして形を整えたら畝の完成です。

真っすぐで高さが一定の畝をつくれば、マルチフィルムをピッタリときれいに張ることができ、雨が降っても1か所に雨水が溜まるようなことはありません。