太くて真っすぐ又根なし!ダイコン

栽培のコツ.1
堆肥や肥料を使わずに高畝を立てる
栽培のコツ.2
タネまき前に2度深耕する

栽培スケジュール

ダイコンは涼しい気候が好き

ダイコンは、おでんや煮物のほか、ダイコンおろしやサラダにもおいしい、家庭菜園の人気野菜です。

現在流通しているダイコンのほとんどは青首ダイコンですが、ダイコンにもさまざまな品種があります。日本の各地域で育てられている在来品種などの中から好きな品種を選び、タネをまいてみましょう。

ダイコンは冷涼な気候を好みます。夏を過ぎて涼しくなってきた秋口にタネをまき、冬に収穫する方法が失敗が少なくおすすめです。品種を選べば春まきもできますが、秋まき栽培では甘みがのったおいしいダイコンを収穫できます。

〝大根十耕〞は昔からの知恵

ダイコンは養分の少ない土地でも育ちます。そのため、畑に堆肥や肥料は不要で土を耕すだけで十分。堆肥や肥料などを入れて未熟な有機物が多いと、根が真っすぐに伸びずに又根になったり、病虫害にあいやすくなります。

ダイコン栽培の秘訣は、良く耕してからタネをまくことです。土に空気が入って微生物が活性化し、土中に残る有機物が分解され、ダイコンが良く育つ清浄な土になります。「大根十耕」ということわざはこのことを意味しています。よく耕してから栽培したいダイコンは、耕うん機が大活躍する野菜のひとつです。

収穫時期の青首ダイコン。寒くなると甘さがグンと増しておいしくなります。

畝のサイズとタネのまき方

幅約60cmの畝に株間30cmで1列、もしくは幅約90cmの畝に株間30cm、条間40~50cmで2列植えます。1か所に3粒ずつタネをまき、間引いて1か所1本にします。水はけの良し悪しで畝の高さを調整します。