フワッとおいしい実を大収穫!ナス

栽培のコツ.1
元肥を溝施肥にして養分を長く効かせる
栽培のコツ.2
夏に中耕して秋ナスを採る

栽培スケジュール

養水分を切らさなければ
おいしい実がどっさり!

ナスは、夏の家庭菜園でトマトと並ぶ人気野菜。初夏から実が採れ出し、真夏にはいったんお休みしますが、お手入れによって元気を取り戻し、おいしい秋ナスが採れます。

俗に〝ナスに無駄花はない〞と言われますが、本当にその通りで、咲いた花は実になります。養分と水を十分に与えれば、みずみずしくてフワッとした食感のおいしいナスが、それこそ食べ切れないくらいに実ります。初心者にもつくりやすい野菜です。

ただし、養水分が不足すると、ナスは自分の体を守るために、花をポロポロと落とします。また、実がなっても、皮に張りがなくて果肉がかたい〝石ナス〞になります。

おいしいナスを長期間収穫する秘訣は、養水分を切らさずに与えることです。まず、元肥を〝溝施肥(みぞせひ)〞といって、苗を植える場所の下にまとめて埋めておきます。すると、ゆっくりと養分を吸って育ちます。

さらに、秋ナスを採るために、お盆の頃に枝を刈り込み、通路部分を中耕して肥料を与えます。こうするとナスは新しい枝をグングンと伸ばして再び収穫が始まります。

溝施肥にも夏の中耕にも耕うん機が大活躍します。力のいる作業や暑い時期の耕うんは、機械の力を借りるのも選択肢のひとつです。

皮が張ったツヤツヤのナスを採るには、養水分を切らさないのがコツです。

畝のサイズと苗の植え方

幅約60cm、高さ10~20cmの畝をつくり、ナスの苗を株間約60cmで1列に植えます。通路は幅50cm程度とっておくと、耕うん機で中耕しやすくなります。