曲がり果を減らし長期収穫!キュウリ

栽培のコツ.1
根を広く張らせるために広範囲を耕うん
栽培のコツ.2
土の乾燥・過湿・高温から根を守る

栽培スケジュール

根を元気に張らせれば
真っすぐなおいしい実が採れる

採れたての新鮮なキュウリはみずみずしくてパリッとした食感。香りがよく、ほんのり甘さも感じます。キュウリは夏に食べたい代表的な野菜ですが、じつは暑さが苦手です。家庭菜園では、初夏採りか秋採り栽培がおすすめ。初夏採りの場合は4月下旬に苗を、秋採りの場合は6~7月にタネをまきます。

さて、家庭菜園でよくある失敗は、実がいくつか採れて幸先が良いと思った途端、曲がったキュウリが採れだし、早々と枯れて終わってしまうパターンです。これはキュウリの根が疲れてしまったのが原因です。

キュウリは根を浅く広く張る性質があります。そこで、根をしっかり発達させるために、畝部分だけでなく通路となる部分までの広い範囲を耕しておくのがポイントで、この作業には耕うん機が活躍します。

また、土の浅い部分は、乾燥・過湿、高温といった環境の変化が大きく、これも根に大きなダメージを与えます。畝にマルチフィルムを張るか、刈り草を敷いて根を守ることも大事です。根が健やかに伸びると、真っすぐでおいしい実をたくさん採ることが可能になります。

収穫後は残渣が多く処理が大変ですが、畑に埋めると養分になります。耕うん機と培土器を使うとラクに溝掘りができて、簡単に埋められます。

根をしっかり張らせることが栽培成功の近道。みずみずしい実が毎日収穫できます。

畝のサイズと苗の植え方

幅約90cm、高さ約10cmの畝をつくり、キュウリの苗を株間50cm、条間60cmで2列に植えます。水はけが悪い畑では過湿による根腐れが心配です。畝の高さを上げて排水性をよくしておきましょう。