STEP.1

トウモロコシの
畑づくり

~生の有機質肥料で
肥沃な土づくり~

深耕したあと元肥を浅めにすき込む

有機質肥料が速やかに効く表層への元肥すき込み

粘土質の畑や新規の畑で、土がかたく締まっている場合は、まず、鍬やショベルで深い位置までザックリと耕しておきましょう。
その後、畝をつくる場所に元肥をまいて浅めにすき込み、畝の形を整えます。元肥をすき込む深さは10~12cmを目安にします。ここまでの作業は、耕うん機が大活躍する場面です。なお、砂質の畑や中間的な土質の畑で、深くまでやわらかい作土層ができている場合は、最初の深耕は行わなくて構いません。
元肥には完熟牛ふん堆肥と生の有機質肥料を利用します。おすすめは、窒素分が少ない米ぬかです。窒素分が効きすぎると、アワノメイガの被害が出やすくなるからです。
畝には黒のマルチフィルムを張っておくと、雑草抑制になるほか、畝の湿度と温度が安定して育ちがよくなり、雨による泥はねが防げるため病気予防になります。

土をほぐす深耕も表層へのすき込みもムラなく均一にできる!
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FF300の耕うん深さを最大にセットして1~2度かけます。土に空気を含ませるイメージです。その後、元肥をまきます。

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耕うん深さを浅めにセットして、耕しながら元肥をすき込みます。肥料を浅く均一にすき込みたいので、前進するスピードはなるべく一定を保ちましょう。

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耕うん機できれいに整えた畝に黒マルチを張り、タネまきに備えます。

元肥の目安
(中間的な土質、1m2あたり)

  • 完熟牛ふん堆肥⋯2kg
  • 米ぬか⋯150g
  • 草木灰⋯50g

畝づくりのポイント

  • 最大深度で耕して土に空気を含ませる
  • 生の有機質肥料を浅めに広くすき込む

肥料使いのコツ

トウモロコシは発酵済みの肥料ではなく、生の有機質肥料を利用し、施してからさほど時間を置かずにタネまきをするのがポイントです。元肥を浅めにすき込む理由は、土の表層は空気の出入りがよくて微生物活性が高く、生の有機質肥料が速やかに分解され、肥料が効き出すからです。トウモロコシは初期から生育が促されます。