MONTHLY THE SAFETY JAPAN●2001年6月号


6月号OPNION
蓮花氏_ph 蓮花さんは(財)国際交通安全学会の平成12年度研究調査「高齢ドライバーのリスクテイキング行動の研究」(2ヵ年)のプロジェクトリーダーとして、4月に初年度の中間報告を行ないました。
 調査は京都府内の自動車教習所で、高齢ドライバー41人の協力を得て、(1)自己能力評価とリスクテイキング傾向の質問紙調査、(2)危険知覚についての実験室実験、(3)実走行実験、の3つの手法で行なわれました。実際の走行の内容から危険行動を推定する試みは世界的にも少ないそうです。
蓮花氏_ph「高齢者が生き生きと活動するにはモビリティの確保が欠かせないわけで、できるだけ長くカーライフを続けることが望ましい。しかし、それだけ事故の危険性も増えますし、高齢者特有の事故が増えてくるのではないかという意見もあります。
 
それに対して、事故に結びつくような高齢者の危ない行動を抽出してメカニズムを明らかにすることで、この人はどこが一番問題か、類型化して個別に対応しながら指導する必要があります」と蓮花さんは考えます。
 今号では、初年度の研究結果や、2年目を迎える今年度の研究調査の方向性などについて紹介します。


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