F1世界選手権 CARTチャンピオンシップ・シリーズ全日本GT選手権スーパーバイク世界選手権全日本ロードレース選手権モトクロス世界選手権全日本モトクロス選手権AMA スーパークロストライアル世界選手権全日本トライアル選手権ル・マン/マン島/鈴鹿8耐
Honda ホームページへ
MotorSports
HondaRacing Topへ
Honda Racing WGP
スケジュールへ ランキングへ
2001 ロードレース世界選手権シリーズ
  第13戦 パシフィックGP(ツインリンクもてぎ)
 
  2001年 10月7日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:曇り 気温:23℃ コースコンディション:ドライ 観客:66,325人  
     
  ロッシ今季8勝目で500ccタイトルに王手!
2位バロス、3位カピロッシと今季3回目の表彰台独占!
 
 
 
Honda勢の500cc表彰台独占は今季3回目 500ccタイトルへ王手を掛けたロッシ 2戦連続で2位表彰台獲得、バロスの走り 250cc今季2度目となる2位、アルサモラの走り
 
 

今季2回目の日本開催となった第13戦パシフィックGPは、500ccクラスでロッシが独走優勝。今季8勝目を挙げて、500ccタイトル獲得に王手を掛けた。2位にバロス、3位にカピロッシが入り、第2戦南アフリカ、第10戦チェコに続いて3回目の表彰台独占となった。250ccクラスは、原田哲也(A)、M.メランドリ(A)と加藤大治郎がトップグループを形成したが、メランドリ(A)の転倒に加藤が巻き込まれ、痛恨のリタイヤに終った。しかし、依然として2位に24ポイントのリード。タイトル獲得に向けて、第14戦豪州GPに挑む。125ccクラスは宇井陽一(D)が優勝。3位にペドロサで2戦連続の表彰台。ポイントリーダーのエリアスは転倒リタイヤに終ったが、12ポイント差という僅差で首位を追うことになった。

 
   

今年で3回目のグランプリ開催となったツインリンクもてぎ。過去2年は、Hondaの500ccにとっては未勝利のサーキットだが、今年はロッシがタイトル王手一歩手前だけに、開幕初日から必勝ムードが漂っていた。

予選初日、雨になったフリー走行でトップに立ったのは、G.マッコイ(Y)で、阿部典史(Y)、K.ロバーツ(S)と続く。Honda勢はロッシが4番手とまずまずの出だし。しかし、クリビーレ11番手、宇川徹13番手と、滑りやすい路面にタイムが伸びず苦しい出だしとなった。

そして、ドライになった午後の予選では、もてぎで2連勝を飾っているK.ロバーツ(S)が好調で、暫定PPを獲得。フリー走行で低迷していたバロスとカピロッシが、それぞれ2番手、3番手に浮上。思うようにタイムが伸びなかったロッシも4番手と踏ん張った。しかし、思うようにセッティングを詰めきれなかった宇川は14番手。クリビーレも16番手と苦しい一日となった。

迎えた2日目の予選は快晴。初日18℃前後までしか上がらなかった気温も25℃前後まで上がる絶好のコンディションとなった。
しかし、依然として路面のグリップは思いのほか良くならず、選手たちはサスペンションのセッティングとタイヤの選択に頭を悩ますことになった。

そんな状況の中で、午前中のフリー走行でトップに立ったのはバロス。以下、カピロッシ、ロッシとHonda勢が上位を独占。最終予選でもカピロッシが好調で今季3回目のPPを獲得。以下、M.ビアッジ(Y)、バロス、ロッシと続き、Honda勢3台がフロントロー。徐々に調子を上げている宇川が9番手。クリビーレは12番手で決勝へと挑むことになった。

そして迎えた決勝日。もてぎは雲の多い天候となったが、気温は23℃まで上がった。
好スタートを切ったのはビアッジで、ロッシ、K.ロバーツ(S)と続く。周回を重ねる毎にグイグイとペースを上げるビアッジ。そのビアッジをロッシがピタリとマークした。
こうして優勝争いは、序盤にして、早くもこの2人に絞られた格好。しかし、6周目の左高速コーナーでビアッジ(Y)が転倒。労せずしてロッシがトップに浮上することになった。

首位に立ったロッシは、以後、一度もトップの座を譲ることなく今季8勝目。チャンピオン争いをするビアッジ(Y)がリタイヤに終ったために、次戦オーストラリアでタイトルに王手。ビアッジとの差を67点としたことで、オーストラリアGPでビアッジ(Y)が優勝したとしても、8ポイントを加えれば自力チャンピオンが決まるという状況になった。

その後方では、バロスとカピロッシがロバーツ(S)を交わし、それぞれ2位、3位に浮上。バロスは最終的にロッシとの差を2.6秒まで縮める好走で2戦連続の2位。3位には、阿部典史(Y)の追撃を寄せ付けない力強い走りを見せたカピロッシが入った。

序盤、混戦の中で遅れた宇川は、中盤から後半に掛けてペースアップ。一周目11番手から、最終的に5番手に浮上してフィニッシュ。思うようにペースが上がらなかったクリビーレは11位に終った。

250ccクラスは、フロントローからスタートした、原田哲也(A)、M.メランドリ(A)と、ここまで8勝を挙げてポイントリーダーの加藤大治郎、この3人による三つ巴の戦い。オープニングラップですでに後続集団を突き放す快走を見せた3人だが、6周目の4コーナーでメランドリ(A)が転倒、その転倒の巻き添えとなった加藤大治郎は、痛恨のリタイヤとなった。

優勝したのは原田哲也(A)。2位には、セカンドグループの激しい戦いを制したアルサモラで、今季2回目の表彰台を獲得した。

加藤にとっては悔しいリタイヤ。チャンピオンシップで2位の原田(A)との差は49点から24へと縮まったが、依然としてチャンピオンへの最短距離。次戦オーストラリアGPでは、今回の雪辱を果たす意気込みだ。

125ccクラスは、エリアスが好スタートを切り、宇井陽一(D)、M.ポジャーリ(G)がトップ集団を形成。2周目に宇井(D)がトップに立ち、エリアスは宇井(D)をピタリとマークしたが、5周目に痛恨の転倒。ノーポイントに終った。

勝ったのは宇井(D)、2位にポジャーリ(G)。3位には、この2人を追ったペドロサが2戦連続の3位に入った。

この結果、ポイントリーダーはエリアスからポジャーリ(G)へと変わったが、その差は12点。再び、首位の座を奪い返すために、ラスト3戦、全力を尽くすことになった。

 
 

V.ロッシ(500cc/優勝)
スタートラインでビアッジが履いている17インチのリヤタイヤを見たときに、きっと、彼はスタートから逃げるつもりだ。でも、そのペースは長続きはしないと、自分に言い聞かせた。オープニングラップから、その通りの展開となって、しばらくは後ろで様子を見ようと思った。そして、目の前でビアッジが転ぶ。彼が転んだときは特別、何も考えなかった。というのも、まだレースは20周近くあったし、集中して速いペースを維持するように努めた。ビアッジがリタイヤしたことで、その差は67ポイント。僕は次のレースで8ポイントを加えればチャンピオンが決まるけれど、オーストラリアでそんなレースをするつもりはない。だって、フィリップアイランドは僕にとって第2のホームグランプリ。スタッフもオーストラリア人が多いし、いいレースをしたいと思っている。

A.バロス(500cc/2位)
スタートに失敗して、ジベルノーとロバーツを抜くのに数周を費やしてしまった。その後2番手に上がったけれど、ロッシとの差を詰めることは出来なかった。もし、スタートが良ければ優勝することが出来たかも知れない。でも、今回の2位には満足している。残り3戦もこの調子で走りたい。

L.カピロッシ(500cc/3位)
今日はスタートが良くなくて、タイヤのチャタリングも出て、集中するのが大変だった。後ろから阿部が追い上げてきていたので3位を必死に守った。次のレースでも今日のように頑張って、今はランキング3位だが、もうひとつ上の2位を目指したい。

宇川  徹(500cc/5位)
スタートが悪かった。それに序盤のフルタンクのときに、思うようにペースが上げられなかった。しかし、燃料が減ってきてからは、楽に走れるようになった。今日の結果には満足していないけれど、追い上げることが出来たし、まずまずの内容だったと思う。

A.クリビーレ(500cc/11位)
今日は体調が良くなく、スタート前に肋骨に痛み止めの注射を打ってレースに挑んだ。おまけに胃も痛くて体力の消耗が激しかった。こんな状態で無理をすると転倒するかも知れないと思ったし、最後まで走り切ることを考えた。今回は、早く忘れてしまいたいくらい、厳しい週末だった。

E.アルサモラ(250cc/2位)
今日はタイヤの選択が上手くいったし、スタートしてすぐにいいレースが出来ると思った。ただ、今回は目の調子が悪くて100%の状態ではなかったので、勝負するのは終盤だと思っていた。最後にマクウィリアムスを抜いて2位になれて本当に嬉しかった。今日の大治郎の転倒には驚いたけれど、冷静にならなければと言い聞かせて走っていた。

加藤大治郎(250cc/リタイヤ)
目の前でメランドリが転んで、それからは何が起こったのが自分でもわからなかった。自分でも信じられないような一日になってしまった。でも、幸いにも左手首の打撲だけで済んだのはラッキーだった。次のレースに影響はないと思っているし、次はいいレースが出来ると信じている。

 
       
 
     
  ロードレース世界選手権 第13戦 結果表  
 

| 250ccクラスへ | 125ccクラスへ |

■500ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 V.ROSSI Honda NSR500 NASTRO AZZURRO Honda 25 46'32.600
2 A.BARROS Honda NSR500 West Honda PONS 46'35.207
3 L.CAPIROSSI Honda NSR500 West Honda PONS 46'42.365
4 N.ABE Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 46'46.551
5 T.UKAWA Honda NSR500 REPSOL YPF HONDA 46'54.594
6 S.NAKANO Yamaha Gauloises Yamaha Tech 3 46'54.879
7 C.CHECA Yamaha Marlboro Yamaha Team 46'59.932
8 K.ROBERTS Suzuki Telefonica Movistar Suzuki 47'00.207
9 S.GIBERNAU Suzuki Telefonica Movistar Suzuki 47'06.422
10 Y.KAGAYAMA Suzuki Telefonica Movistar Suzuki 47'10.739
11 A.CRIVILLE Honda NSR500 REPSOL YPF HONDA 47'14.466
12 G.McCOY Yamaha Red Bull Yamaha WCM 47'23.019
13 J-L.CARDOSO Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 47'28.804
14 A.WEST Honda NSR500V Dee Cee Jeans Racing Team 47'37.886
15 L.HASLAM Honda NSR500 Shell Advance Honda 24 46'46.814
16 B.VENEMAN Honda NSR500V Dee Cee Jeans Racing Team 47'07.449
17 B.CLARK Honda NSR500V Shell Advance Honda 47'34.597
--- CLASSIFIED ---
R O.JACQUE Yamaha Gauloises Yamaha Tech 3 18 34'02.653
R J.VD GOORBERGH Proton KR Proton TEAM KR 8 15'11.117
R H.AOKI Honda NSR500V Arie Molenaar Racing 7 13'27.796
R N.HAGA Yamaha Red Bull Yamaha WCM 6 11'21.736
R M.BIAGGI Yamaha Marlboro Yamaha Team 5 9'22.916
R J.STIGEFELT Sabre V4 Sabre Sport 4 7'58.152
 

| 500ccクラスへ | 125ccクラスへ |

■250ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 T.HARADA Aprilia MS Aprilia Racing 23 43'59.587
2 E.ALZAMORA Honda NSR250 TEAM TELEFONICA MOVISTAR Honda 44'07.146
3 J.McWILLIAMS Aprilia MS Aprilia Racing 44'07.611
4 F.NIETO Aprilia Valencia Circuit Aspar Team 44'11.049
5 R.ROLFO Aprilia Safilo Oxydo Race 44'11.320
6 R.LOCATELLI Aprilia MS Eros Ramazzotti Racing 44'13.085
7 N.MATSUDO Yamaha Petronas Sprinta Yamaha TVK 44'19.524
8 F.BATTAINI Aprilia MS Eros Ramazzotti Racing 44'24.376
9 T.SEKIGUCHI Yamaha Edo Racing 44'26.258
10 N.OHSAKI Yamaha SP Tadao Racing Team 44'33.258
11 R.DE PUNIET Aprilia Equipe de France - Scrab GP 44'36.701
12 D.CHECA Honda RS250R Team Fomma 44'40.065
13 O.MIYAZAKI Yamaha Motorex Daytona 44'41.257
14 D.TOMAS Honda RS250R By Queroseno Racing Team 44'41.726
15 L.LANZI Aprilia Campetella Racing 44'42.155
16 S.GUINTOLI Aprilia Equipe de France - Scrab GP 44'42.393
17 A.HOFMANN Aprilia Racing Factory 44'42.966
18 A.DEBON Aprilia Valencia Circuit Aspar Team 44'45.377
19 S.YUZY Yamaha Petronas Sprinta Yamaha TVK 44'45.768
20 D.SAKAI Honda RS250R Endurance 44'47.948
21 H.AOYAMA Honda RS250R Team Harc-Pro 44'48.094
22 J.VINCENT Yamaha QUB Team Optimum 45'15.693
23 R.CHIARELLO Aprilia Aprilia Grand Prix 45'32.754
24 L.COSTA Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 45'53.194
25 D.GIUGOVAZ Aprilia MS Aprilia Racing 22 44'01.732
26 K.POENSGEN Honda RS250R Shell Advance Honda 44'10.234
--- CLASSIFIED ---
R L.BOSCOSCURO Aprilia Campetella Racing 13 25'26.510
R C.BARROS Yamaha Dark Dog Yamaha Kurz 11 22'22.288
R M.MELANDRI Aprilia MS Aprilia Racing 5 9'37.406
R D.KATOH Honda NSR250 TEAM TELEFONICA MOVISTAR Honda 9'37.556
R S.EDWARDS Yamaha Fujitsu Siemens 4 8'10.853
R D.DE GEA Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 3 6'03.129
R S.PORTO Yamaha Dark Dog Yamaha Kurz 6'07.067
R J.VIDAL Aprilia PR2-Damas 2 4'08.465
R T.ONODERA Yamaha Morino Kumasan Miztec. RT
 

| 500ccクラスへ | 250ccクラスへ |

■125ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 Y.UI Derbi L & M Derbi Team 21 42'01.711
2 M.POGGIALI Gilera Gilera Racing Team 42'02.715
3 D.PEDROSA Honda RS125R Telefonica Movistar jnr Team 42'02.840
4 L.CECCHINELLO Aprilia MS Aprilia LCR 42'13.820
5 M.AZUMA Honda RS125R Liegeois Competition 42'24.858
6 G.TALMACSI Honda RS125R Racing Service 42'30.056
7 M.GIANSANTI Honda RS125R Axo Racing Team 42'30.098
8 G.BORSOI Aprilia LAE - UGT 3000 42'31.389
9 G.SCALVINI Italjet Italjet Racing Team 42'31.609
10 A.BRANNETTI Aprilia Team Crae 42'31.737
11 R.JARA Aprilia MS Aprilia LCR 42'31.979
12 J.OLIVE Honda RS125R Telefonica Movistar jnr Team 42'37.403
13 A.NIETO Jr. Honda RS125R Viceroy Team 42'37.605
14 J.HULES Honda RS125R Matteoni Racing 42'37.881
15 A.RODRIGUEZ Aprilia Valencia Circuit Aspar Team 42'47.149
16 P.NIETO Derbi L & M Derbi Team 42'47.254
17 G.CAFFIERO Aprilia Bossini Fontana Racing 42'47.708
18 T.KUZUHARA Honda RS125R Kumamoto Racing 43'11.855
19 J.MULLER Honda RS125R PEV-Spalt-ADAC Sachsen 43'16.046
20 W.DE ANGELIS Honda RS125R Racing Service 43'16.598
21 A.ARAUJO Honda RS125R Liegeois Competition 43'31.126
--- CLASSIFIED ---
R S.SANNA Aprilia Safilo Oxydo Race 13 26'28.739
R E.BATAILLE Honda RS125R Axo Racing Team 11 22'30.078
R Y.FUJIOKA Honda RS125R Team Plus One 6 12'18.225
R Y.TAKAHASHI E-Ner OSL SC & Okegawa School 5 10'15.180
R A.DE ANGELIS Honda RS125R Matteoni Racing 10'15.426
R A.ELIAS Honda RS125R Telefonica Movistar jnr Team 4 8'05.063
R N.UEDA TSR-Honda FCC-TSR 8'10.021
R M.SABBATANI Aprilia Bossini Fontana Racing 8'10.126
R H.NAKAJOH Honda RS125R JHA 2 4'31.096
R A.VINCENT Honda RS125R Team Fomma 1 2'42.350
R S.JENKNER Aprilia LAE - UGT 3000
R J.SMRZ Honda RS125R Budweiser Budvar Hanusch
R S.AOYAMA Honda RS125R Showa Denki Team Harc-Pro
R S.PERUGINI Italjet Italjet Racing Team