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2001 ロードレース世界選手権シリーズ
  第12戦 バレンシアGP(スペイン/バレンシア)
 
  2001年 9月23日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:曇り/雨 気温:22℃ コースコンディション:ドライ/ウエット 観客:120,289人  
     
  天候に翻弄されたバレンシア、バロスが2位!ロッシは11位
250ccは加藤が今季8勝目!ロッシとともにタイトルに大きく前進!
 
 
 
激しいトップ争いを繰り広げたバロスは惜しくも2位 終盤ペースを上げた宇川は6位フィニッシュ ロッシはタイヤの選択に失敗ながらもランキング首位を堅持 タイトル獲得へ向け加藤は連勝
 
 

ヨーロッパラウンド最後となった第12戦バレンシアGPは、125ccクラスがドライ、250ccクラスが雨で中断して2ヒート制となり、500ccクラスはウエットからドライへと変化する難しい戦いとなった。500ccクラスは、ポイントリーダーで予選2番手のロッシが好スタートを切るが、前後インターミディエィトを選択したのが裏目に出て最後は11位。しかしランキング2位のM.ビアッジも10位に終わり、ランキング首位の座を堅持。500ccクラス初タイトルに大きく前進。レースは、S.ジベルノー(S)、K.ロバーツ(S)とバロスの3人による激しい戦いとなり、S.ジベルノー(S)が優勝。バロスが2位。宇川徹は後半追い上げて6位となった。250ccクラスは、雨のために中断して2ヒート制となったが、両ヒートともにトップを走った加藤大治郎が今季8勝目を飾り、ロッシ同様、タイトル獲得に大きく歩み寄った。125ccクラスはM.ポジャーリ(Gi)が優勝。エリアスが2位でランキング首位を堅持。ペドロサが初表彰台の3位に入った。

 
   

ヨーロッパラウンド最終戦。今年で3回目の開催となるバレンシアGPは、今回も大勢の観客で膨れ上がった。3日間のトータルでは、スペインのヘレスをしのぐ21万人の大観衆。決勝日だけでもヘレスに匹敵する12万人の観客を集めた。

予選初日、500ccクラスのフリー走行でトップに立ったのは、前戦ポルトガルで今季7勝目を挙げたロッシ。昨年の大会は素晴らしい追い上げのレースを見せながら転倒リタイヤしているだけに、今年はその雪辱に燃えていた。2番手にはカピロッシ。以下、K.ロバーツ(S)、バロスと続き、Honda勢が上位につける。宇川徹7番手。クリビーレは15番手ながら、地元の大会に気合を入れていた。

バレンシアは、過去2年、Hondaの500ccクラスにとっては優勝のないサーキット。もっとも苦手とするサーキットだっただけに、オフのテスト、そして3週間前のテストの成果が、初日のフリー走行からはっきりと出る形となっていた。

午後の予選でも、ロッシが暫定PPを獲得。バロス、カピロッシと続き、宇川5番手と、フリー走行同様、Honda勢が上位につけた。

2日目は雲の多い天候。初日30℃まで上がった気温だが、この日は26℃とやや涼しい天候。初日トップのロッシは2日目も好調で、フリー走行でトップタイム。完璧な形でセッションを消化していた。しかし、予選では、M.ビアッジ(Y)にわずかの差でトップを譲るが、ロッシはコンスタントに好タイムをマーク、依然として優勝候補の筆頭に挙げられていた。

3番手には中野真矢(Y)。4番手にカピロッシ。初日13番手に沈んでいたクリビーレが6番手に浮上。着々とセッティングをつめていた宇川は、セッティング終盤の雨でアタックのタイミングを逃して10位に終ったが、後方グリットからの追い上げに期待が膨らんだ。

しかし、決勝は、予想もつかない波乱が待ち受けていた。500ccクラスの決勝レースの前に行われた250ccクラスが雨のために中断。125ccクラスのレースは辛うじてドライコンディションで行われたが、500ccクラスのスタート前に本降りとなり、レースはウエットで始まった。

3日間を通じて、初めてのウエットコンディション。選手たちは、徐々に乾いていく路面を睨んで思い思いのタイヤをチョイスする。そして好スタートを切ったのは予選2番手のロッシで、前後にインターミディエィトを選択してぐいぐいとペースを上げた。

しかし、周回を重ねる毎に乾いていく路面。ロッシは、思うようにペースを上げられずジリジリと後退。最後は滑るタイヤと格闘しながら11位でフィニッシュ。しかし最大のライバルでもあるM.ビアッジ(Y)も10位と低迷。ポイントでは1ポイント詰められたが、残り4戦で42ポイントという大きなリードを築くことになった。

優勝争いは、前後にスリックタイヤを選択したS.ジベルノー(S)とK.ロバーツ(S)、フロントにインターミディエィト、リヤにスリックを選んだバロスの3人による激しい戦いとなったが、最後はタイヤの選択でアドバンテージのあるジベルノー(S)が優勝。バロスは大健闘ながら惜しくも2位に終った。

その後方では、フロントにインターミディエィト、リヤにスリックを選んだ選手たちが激しい戦いを演じたが、終盤、ぐいぐいとペースを上げた宇川徹が6位でフィニッシュ。クリビーレは序盤、トップグループに絡んだが、惜しくも転倒リタイヤに終った。予選4位スタートのカピロッシも、スタート直後に転倒してリタイヤに終った。

250ccクラスは、予選4番手の原田哲也(A)がホールショットを奪うが、予選5番手スタートの加藤大治郎が3周目に首位に立った。しかし、レースは、10周目に雨のために中断。再スタートとなるが、第2ヒートでも加藤が素晴らしい走りを見せて、追いすがる原田を振り切って今季8勝目。日本人選手としては、シーズン最多勝利記録を樹立。グランプリでも歴代3位となった。第2レースで素晴らしい走りを見せたアルサモラは、第2ヒートで3位でフィニッシュ。総合で4位につけた。

125ccクラスは、トップ集団が10台に膨れ上がる壮絶な戦いとなり、最終ラップの最終コーナーでトップに立ったエリヤスだったが、フィニッシュラインでM.ポジャーリにかわされて2位。しかし、7戦連続表彰台でランキングトップを守った。3位にはエリアスのチームメートのペドロサがGP初表彰台をゲットした。

これでヨーロッパラウンドはすべて終了。残るは、ツインリンクもてぎ、オーストラリア、マレーシア、ブラジルの4戦。3クラスでランキングトップに立つ、ロッシ、加藤大治郎、エリアスにとっては、ともに初タイトル獲得に向けて重要な戦いとなりそうだ。

 
 

A.バロス(500cc/2位)
レース序盤は、予想通り、とても難しくてハードだった。どのタイヤがベストなのかも分からないし、フロントにインター、リヤにスリックを選んだのだが、結果として2位になれてとても良かった。前回のポルトガルは散々な結果だったし、また、こういうレースが出来て自信がついた。残り4レース、今日のようなレースがしたい。

宇川  徹(500cc/6位)
フロントにカットスリック、リヤにスリックを選んだが、序盤はまったくグリップしなくてペースを上げられなかった。乾いてからペースを上げることが出来たし、何台かの選手を抜くことが出来た。とにかく、序盤は、自分の前でたくさんの選手が簡単に転んでいったし、その度にペースを落とさなければならなかった。6位というリザルトには納得していないけれど、この難しいレースで完走できて良かった。

V.ロッシ(500cc/11位)
ここで勝つために、たくさんのことをやってきたことが、雨のためにすべて台無しになってしまった。プライベートテストでやってきたこと。4回のセッションでやってきたこと。そしてウォームアップでも、いいセッティングを確認することが出来ていたのに、とても残念だった。昨日も予選終了直前に雨が降ったし、今日はレース開始直前に降った。あまりのタイミングの良さ?を恨みたい。グリッドに並んだときは、チャンピオンシップのことを考えて、安全なタイヤを選んだ。最初の数周はかなり濡れていたし、それでも危険を起こさないように慎重に走った。それでかなりアドバンテージを築いたけれど、乾いてからは、どうしようも出来なかった。とにかくポイントゲットを考えて走った。残り4戦で42点差は、けして悪い結果ではないと思っている。

A.クリビーレ(500cc/リタイヤ)
今日はとても落ち着いていたし、それはスタート前も同じだった。とにかく、こういうレースは何度も経験しているし、序盤で焦って転んではいけないと思っていた。その通りの走りが出来ていたが、ジベルノーと競り合ったとき、一度抜いて、また抜き返されたときに、自分のスペースがなくなってしまった。今日のレースは勝ちたかった。トップグループに追いつくのも簡単だったし、それだけに残念だった。

加藤大治郎(250cc/優勝)
予選ではなかなかクリアラップが取れなくて5番手に終った。でも、コンスタントにタイムが出ていたし、決勝はいいレースが出来ると思っていた。決勝では、序盤に前に出ることが出来たが、原田さんがぴったりついてきたので、今日は厳しいレースになると思った。雨で中断になったときは、グランプリに来て、こういう経験は初めてだったし、最初は手を上げていいのかどうか迷った。再開したレースでも原田さんが速かったが、前に出てからは自分のペースで走ることが出来た。去年はここで散々な結果だったし、優勝することが出来て嬉しい。

 
       
 
     
  ロードレース世界選手権 第12戦 結果表  
 

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■500ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 S.GIBERNAU Suzuki Telefonica Movistar Suzuki 30 54'39.391
2 A.BARROS Honda NSR500 West Honda PONS 54'39.684
3 K.ROBERTS Suzuki Telefonica Movistar Suzuki 54'40.632
4 C.CHECA Yamaha Marlboro Yamaha Team 54'46.443
5 O.JACQUE Yamaha Gauloises Yamaha Tech 3 55'09.200
6 T.UKAWA Honda NSR500 REPSOL YPF HONDA 55'09.254
7 S.NAKANO Yamaha Gauloises Yamaha Tech 3 55'10.484
8 N.ABE Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 55'11.000
9 J.VD GOORBERGH Proton KR Proton TEAM KR 55'12.174
10 M.BIAGGI Yamaha Marlboro Yamaha Team 55'17.165
11 V.ROSSI Honda NSR500 NASTRO AZZURRO Honda 55'19.903
12 G.McCOY Yamaha Red Bull Yamaha WCM 56'16.134
13 A.WEST Honda NSR500V Dee Cee Jeans Racing Team 29 55'20.175
14 J.STIGEFELT Sabre V4 Sabre Sport 56'04.257
15 B.VENEMAN Honda NSR500V Dee Cee Jeans Racing Team 28 54'44.837
16 L.HASLAM Honda NSR500 Shell Advance Honda 55'57.260
17 J-L.CARDOSO Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 26 55'32.592
--- CLASSIFIED ---
R B.CLARK Honda NSR500V Shell Advance Honda 14 30'41.390
R A.CRIVILLE Honda NSR500 REPSOL YPF HONDA 7 15'07.509
R N.HAGA Yamaha Red Bull Yamaha WCM 1 2'23.536
R H.AOKI Honda NSR500V Arie Molenaar Racing
R L.CAPIROSSI Honda NSR500 West Honda PONS
 

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■250ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 D.KATOH Honda NSR250 TEAM TELEFONICA MOVISTAR Honda 27 44'01.853
2 T.HARADA Aprilia MS Aprilia Racing 44'06.796
3 F.NIETO Aprilia Valencia Circuit Aspar Team 44'14.224
4 E.ALZAMORA Honda NSR250 TEAM TELEFONICA MOVISTAR Honda 44'16.825
5 J.McWILLIAMS Aprilia MS Aprilia Racing 44'22.898
6 N.MATSUDO Yamaha Petronas Sprinta Yamaha TVK 44'27.670
7 R.LOCATELLI Aprilia MS Eros Ramazzotti Racing 44'28.476
8 R.ROLFO Aprilia Safilo Oxydo Race 44'28.629
9 A.DEBON Aprilia Valencia Circuit Aspar Team 44'37.225
10 R.DE PUNIET Aprilia Equipe de France - Scrab GP 44'48.126
11 D.CHECA Honda RS250R Team Fomma 44'49.619
12 S.YUZY Yamaha Petronas Sprinta Yamaha TVK 44'49.740
13 S.PORTO Yamaha Dark Dog Yamaha Kurz 44'50.985
14 F.BATTAINI Aprilia MS Eros Ramazzotti Racing 44'53.435
15 D.DE GEA Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 44'53.905
16 S.GUINTOLI Aprilia Equipe de France - Scrab GP 44'54.910
17 T.SEKIGUCHI Yamaha Edo Racing 44'54.961
18 J.VIDAL Aprilia PR2 Metrored 45'19.056
19 R.CHIARELLO Aprilia Aprilia Grand Prix 45'44.246
20 A.MOLINA Yamaha Kolmer Racing Team 45'55.534
21 C.BARROS Yamaha Dark Dog Yamaha Kurz 46'09.573
22 D.TOMAS Honda RS250R By Queroseno Racing Team 46'14.512
23 S.EDWARDS Yamaha Fujitsu Siemens 46'16.223
24 K.POENSGEN Honda RS250R Shell Advance Honda 46'25.111
--- CLASSIFIED ---
R L.COSTA Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 19 32'15.860
R A.HOFMANN Aprilia Racing Factory 16 26'57.770
R L.BOSCOSCURO Aprilia Campetella Racing 13 23'13.752
R G.RIZMAYER Honda RS250R Biro Racing Team 9 15'29.321
R L.LANZI Aprilia Campetella Racing 6 10'09.359
R J.VINCENT Yamaha QUB Team Optimum 5 9'26.313
R M.MELANDRI Aprilia MS Aprilia Racing 3 5'00.575
※250ccクラスは雨による中断の為、2ヒートによるタイムの合算によってレースが行われました。
 

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■125ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 M.POGGIALI Gilera Gilera Racing Team 25 42'45.422
2 A.ELIAS Honda RS125R Telefonica Movistar jnr Team 42'45.444
3 D.PEDROSA Honda RS125R Telefonica Movistar jnr Team 42'45.685
4 Y.UI Derbi L & M Derbi Team 42'45.727
5 G.BORSOI Aprilia LAE - UGT 3000 42'45.983
6 S.SANNA Aprilia Safilo Oxydo Race 42'46.008
7 S.JENKNER Aprilia LAE - UGT 3000 42'46.076
8 L.CECCHINELLO Aprilia MS Aprilia LCR 42'47.018
9 M.SABBATANI Aprilia Bossini Fontana Racing 42'47.427
10 J.OLIVE Honda RS125R Telefonica Movistar jnr Team 42'47.500
11 G.TALMACSI Honda RS125R Racing Service 43'01.168
12 S.PERUGINI Italjet Italjet Racing Team 43'02.647
13 M.GIANSANTI Honda RS125R Axo Racing Team 43'02.791
14 P.NIETO Derbi L & M Derbi Team 43'02.878
15 A.RODRIGUEZ Aprilia Valencia Circuit Aspar Team 43'03.131
16 A.NIETO Jr. Honda RS125R Viceroy Team 43'04.108
17 E.BATAILLE Honda RS125R Axo Racing Team 43'05.809
18 A.VINCENT Honda RS125R Team Fomma 43'05.959
19 G.CAFFIERO Aprilia Bossini Fontana Racing 43'07.222
20 A.BRANNETTI Aprilia Team Crae 43'10.279
21 J.SMRZ Honda RS125R Budweiser Budvar Hanusch 43'10.368
22 G.SCALVINI Italjet Italjet Racing Team 43'23.677
23 M.AZUMA Honda RS125R Liegeois Competition 43'24.114
24 A.ARAUJO Honda RS125R Liegeois Competition 43'28.280
25 R.JARA Aprilia MS Aprilia LCR 43'28.872
26 J.BUCH Honda RS125R PEV-Spalt-ADAC Sachsen 43'46.500
--- CLASSIFIED ---
R A.DE ANGELIS Honda RS125R Matteoni Racing 24 41'19.836
R H.FAUBEL Aprilia CC Valencia Aspar 18 31'16.496
R J.HULES Honda RS125R Matteoni Racing 14 24'19.191
R J.FORES Aprilia CC Valencia Aspar 24'32.907
R F.LAI Rieju Engines Engineering 11 19'19.619
R N.UEDA TSR-Honda FCC-TSR 7 12'03.868
R W.DE ANGELIS Honda RS125R Racing Service 6 11'07.396
R M.KALLIO Honda RS125R Team Red Devil Honda 4 7'07.689