F1世界選手権 CARTチャンピオンシップ・シリーズ全日本GT選手権スーパーバイク世界選手権全日本ロードレース選手権モトクロス世界選手権全日本モトクロス選手権AMA スーパークロストライアル世界選手権全日本トライアル選手権ル・マン/マン島/鈴鹿8耐
Honda ホームページへ
MotorSports
HondaRacing Topへ
Honda Racing WGP
スケジュールへ ランキングへ
2001 ロードレース世界選手権シリーズ
  第7戦 オランダGP(アッセン)
 
  2001年 6月30日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:雨/曇り 気温:21℃ コースコンディション:ウエット/ドライ 観客:129,094人(3日間)  
     
  ロッシが優勝争いを演じるも、雨の中断で悔しい2位!
250ccはアルサモラが今季初表彰台の2位!加藤は11位
 
 
 
惜しくも2位に終わったロッシ ロッシはタイトルに向け貴重な2位表彰台 アルサモラは今季初表彰台の2位 ランキングトップを守った加藤は11位
 
 

第7戦オランダGPは、天候が目まぐるしく変わるアッセン特有の不安定な天候となり、波乱のレース。ドライで始まった500ccクラスは、ロッシが終始トップ争いを演じたが、終盤に雨で中断。5周を残してレースが成立した。そのために、M.ビアッジ(Y)が優勝。そのビアッジと激しいバトルを演じたロッシが2位。カピロッシ3位という結果だった。250ccクラスは、ウエットからドライへと目まぐるしく路面コンディションが変わるレース。タイヤの選択が勝負を分け、J.マックウィリアムス(A)が優勝。アルサモラが2位。レインタイヤを選択した加藤大治郎は11位と健闘。ロッシとともにランキングトップを守った。125ccクラスはウエットレースとなり、エリアスがグランプリ初優勝を飾った。

 
   

今年で53回目のグランプリ開催。1949年に始まったグランプリの歴史の中で、アッセンは、もっとも長い歴史を誇り、土曜日に決勝レースが開催される伝統も受け継がれている。そのアッセンでは、Honda勢が伝統的に強く、500ccクラスは、94年から昨年まで7年連続で優勝と、今年もHonda勢の活躍に期待が膨らんだ。

予選初日、フリー走行でトップタイムを叩き出したのは、前戦カタルニアで今季4勝目を挙げたロッシ。午後の予選では、このサーキットを得意とするカピロッシが、2年ぶりにサーキットベストタイムを更新する2分1秒417という素晴らしいタイムで暫定PPを獲得した。2番手にロッシ、3番手にバロス。さらに、92年のアッセンで500cc初優勝を飾り、このサーキットを得意とするクリビーレが7番手、セッション開始早々に好タイムを刻みながら、転倒を喫した宇川徹が8位と、Honda勢が好位置につけた。

アッセンは、一日に何度も雨が降ることで有名。しかし、今年は安定した天候が続き、2日目も天候に恵まれた。

2日目のフリー走行でトップタイムを叩き出したのは昨年の覇者バロス。ロッシが2番手と続く。そして迎えた最後の予選。午前中とは打って変わり、雲の多い天候。いつ降りだしてもおかしくない不安定な空模様となり、各選手は、セッション開始から熱い走りを披露することになった。

その中でも、このコースを得意とするカピロッシが真っ先に2分1秒の壁を破る0秒台に突入。すかさず、ロッシがカピロッシを逆転するというHonda勢による熱いPP争いが繰り広げられた。そしてセッション終盤に、カピロッシが再び猛烈なアタック。2分0秒743という素晴らしいタイムで今季2回目のPPを決めた。
以下、ビアッジ(Y)、ロッシは最後のアタックに失敗して3番手に終わったが、依然として好調。バロスが4番手と、フロントローに3台のHonda勢が並ぶことになった。さらに一発のタイムこそ出なかったが、コンスタントな走りを見せたクリビーレが10位、宇川は11位から決勝に挑むことになった。

迎えた決勝レース。2日間の予選で雨が降らなかったアッセンだったが、”ダッチウェザー”は健在。朝から断続的に雨が降ることになった。

最初のレース125ccクラスは完全なウエット。続く250ccクラスはウエットからドライと変化。最後の決勝レースとなる500ccクラスは、辛うじてドライコンディションで始まった。

ホールショットを奪ったのは、予選4番手スタートのバロス。以下、ビアッジ(Y)、阿部典史(Y)、カピロッシ、ロッシと続き、その後方には長い列が出来る混戦。レースは、序盤から2分3秒台のハイペースとなり、アッセン2連覇を狙うバロスが力強い走りでトップ集団を引っ張る形となった。

そして前半には、バロス、カピロッシ、ビアッジ(Y)、ロッシ、K.ロバーツ(S)がトップ集団を形成。序盤トップグループにいた阿部(Y)とチェカ(Y)は転倒で姿を消した。

レースは、その後もこの5台の戦いとなる。中盤になってロバーツ(S)が後退。トップ集団は4台に絞られることになり、ビアッジ(Y)がトップに立つ。その後方では、ロッシがバロスとカピロッシを交わして2番手に浮上。戦いは、この二人の一騎打ちの様相となった。

レースは終盤を迎え、ロッシは虎視眈々とビアッジ(Y)を交わすチャンスを伺う。そして16周目に一度はビアッジ(Y)を交わしたが、再び、ビアッジ(Y)が抜き返すという激しい戦い。しかし、この周回に再び雨が降り始めて、レースは赤旗中断。レース周回数の70パーセントを消化していたことからレースは成立。この結果、ビアッジ(Y)が優勝。逆転のチャンスを雨のために逃したロッシが2位。以下、カピロッシ、バロスと続いた。
しかし、チャンピオンシップでは依然としてロッシが首位をキープ。初タイトルに向けて、貴重な表彰台をゲットした。

宇川徹はスタートにやや出遅れ、セカンドグループで苦しい戦いを演じて8位。クリビーレはセカンドグループにつけるも、4周目のシケインで、中野真矢(Y)と接触寸前となりコースアウト。惜しくも転倒リタイヤとなった。

250ccクラスは、ウエットからドライに変わるという難しいコンディションとなり、タイヤの選択が勝負をわける戦いとなった。その中でカットスリックを選んだマックウィリアムス(A)が優勝。2位には、予選17位から猛烈な追い上げを見せたアルサモラが、今季初表彰台を獲得。予選2番手スタートから今季6勝目の期待が膨らんだ加藤大治郎は、レインタイヤを選択。ホールショットを奪ったが、乾いていく路面にタイヤが激しく消耗。ジリジリと後退する苦しい戦いとなったが、11位と健闘。ランキング2位の原田哲也(A)もレインタイヤを選択してノーポイントに終わったため、その差を15と広げることに成功した。

125ccクラスは、断続的に降る雨の中で行われ、エリアスがグランプリ初優勝。そのエリアスと激しい戦いを演じたヴァンサンが2位とHonda勢が上位につけた。上田昇は、予選の不調を跳ね返す熱走で4位。東雅雄はカットスリックを選択したがそれが裏目に出て転倒リタイヤとなった。

 
 

V.ロッシ(500cc/2位)
雨が降り始めたのは、ビアッジを追い抜いた直後だった。そしていくつかのコーナーを抜けてビアッジを引き離し始めたときに、ヘルメットのシールドに水滴がつき始めた。そこでペースを落としたときに、ビアッジに再び抜かれてしまった。でも、レース結果を決めたのは、その前の周回だったし、仕方がない。今回のレースは最後まで走っていれば、勝てたかも知れない。ただ、ビアッジとの一騎打ちではなく、きっと、カピロッシも絡んできたんじゃないかと思う。それにしても、最後に前に出ようと思っていたし、中断したのは本当に残念だった。次のドニントンは大好きなサーキットだし、ビアッジにポイント差は詰められたが、またリードを広げる自信はある。

L.カピロッシ(500cc/3位)
雨で中断。突然レースが終わってしまって残念だった。レース中、ビアッジとロッシを後ろから見ていたが、この二人はかなり危ない走りをしていた。自分は、バイクを完全にコントロールしていたし、最後までレースが続いていれば、きっと、抜くチャンスはあったと思った。ランキングでは、結局、前の二人との差を詰められなかったが、まだ挽回することは十分に可能だと思っている。

A.バロス(500cc/4位)
雨になった朝のウォームアップで転んで、レース車の方を壊してしまった。決勝ではもう一台のスペアを使わざるを得なかったし、ベストセッティングが出ているバイクで走れなかったのは、本当に残念だった。それで、決勝では思うようにペースを上げることが出来なかった。

宇川  徹(500cc/8位)
今日の結果は、本当に残念だったし、自分でも情けなかった。スタートもうまくいかなかったし、セカンドグループを抜け出してトップグループに追いつこうと思っても、フロントのチャタリングがひどくて、ペースを上げることが出来なかった。今回も予選で転倒しているし、この数戦は転倒が多いのも残念。シーズン序盤の勢いがなくなっているし、次のドニントンでは、勢いを取り戻したい。

A.クリビーレ(500cc/リタイヤ)
レースが始まって何周目かに、目の前でチェカと阿部が転んで、そのアクシデントで遅れてしまった。それでトップグループに追いつくチャンスを逃してしまった。転倒したのは、シケインの進入で中野にぶつけられそうになってコーナーで膨らんでしまい、それで転倒してしまった。アッセンは好きなサーキット。確かに、予選の結果は良くはなかったが、表彰台に立つ自信はあった。それだけに残念だった。

E.アルサモラ(250cc/2位)
250で初めての表彰台だったし、とても嬉しかった。このサーキットは、乾くのが早いのを知っていたし、スリックを選択した。濡れている序盤は、慎重に走ったが、乾いて来てからは一気にペースを上げた。今回の表彰台はラッキーな面もあったし、次は同じ条件で走って勝てるように頑張りたい。

加藤大治郎(250cc/11位)
レインタイヤの選択は自分で決めた。とにかく、このコースのことをよく知らないし、グリットで両隣にいる原田さんとメランドリと同じタイヤを選んだ。ウォームアップでコースに出たときに、ライン一本分乾いていたが、失敗したとは思わなかった。また雨が来るんじゃないかと思っていたが、結局、どんどん乾いて、ポジションを落とすことになった。とにかく、レインタイヤでは、まっすぐ走るのも大変だったし、今日はあれが精いっぱいだった。

 
       
 
     
  ロードレース世界選手権 第7戦 結果表  
 

| 250ccクラスへ | 125ccクラスへ |

■500ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 M.BIAGGI Yamaha Marlboro Yamaha Team 15 30'56.346
2 V.ROSSI Honda NSR500 NASTRO AZZURRO Honda 30'56.472
3 L.CAPIROSSI Honda NSR500 West Honda PONS 30'57.078
4 A.BARROS Honda NSR500 West Honda PONS 30'57.577
5 S.NAKANO Yamaha Gauloises Yamaha Tech 3 31'06.190
6 K.ROBERTS Suzuki Telefonica Movistar Suzuki 31'06.968
7 S.GIBERNAU Suzuki Telefonica Movistar Suzuki 31'10.605
8 T.UKAWA Honda NSR500 REPSOL YPF HONDA 31'14.966
9 J.VD GOORBERGH Proton KR Proton TEAM KR 31'15.203
10 N.HAGA Yamaha Red Bull Yamaha WCM 31'18.903
11 O.JACQUE Yamaha Gauloises Yamaha Tech 3 31'28.975
12 J-L.CARDOSO Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 31'56.662
13 L.HASLAM Honda NSR500V Shell Advance Honda 31'56.807
14 H.AOKI Honda NSR500V Arie Molenaar Racing 31'57.032
15 A.WEST Honda NSR500V Dee Cee Jeans Racing Team 32'03.622
16 M.WILLIS Pulse Pulse GP 32'15.721
17 B.VENEMAN Honda NSR500V Dee Cee Jeans Racing Team 32'24.267
18 J.STIGEFELT Sabre V4 Sabre Sport 13 32'22.682
--- CLASSIFIED ---
R A.CRIVILLE Honda NSR500 REPSOL YPF HONDA 3 6'18.449
R N.ABE Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 2 4'13.653
R C.CHECA Yamaha Marlboro Yamaha Team 4'13.835
R J.VINCENT Pulse Pulse GP 1 5'14.864
※500ccクラスは雨の為、15周成立時点の順位によってレース結果となりました。
 

| 500ccクラスへ | 125ccクラスへ |

■250ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 J.McWILLIAMS Aprilia MS Aprilia Racing 18 39'28.516
2 E.ALZAMORA Honda NSR250 TEAM TELEFONICA MOVISTAR Honda 39'44.887
3 D.DE GEA Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 40'06.925
4 S.GUINTOLI Aprilia Equipe de France - Scrab GP 40'07.730
5 F.BATTAINI Aprilia MS Eros Ramazzotti Racing 40'37.977
6 M.MELANDRI Aprilia MS Aprilia Racing 40'57.984
7 L.BOSCOSCURO Aprilia Campetella Racing 41'05.979
8 R.CHIARELLO Aprilia Aprilia Grand Prix 41'10.475
9 J.VIDAL Aprilia PR2 Metrored 41'10.803
10 D.TOMAS Honda RS250R By Queroseno Racing Team 41'13.231
11 D.KATOH Honda NSR250 TEAM TELEFONICA MOVISTAR Honda 41'37.157
12 A.HOFMANN Aprilia Dark Dog Racing Factory 17 39'31.514
13 R.DE PUNIET Aprilia Equipe de France - Scrab GP 39'39.025
14 S.PORTO Yamaha Yamaha Kurz 39'39.070
15 J.BOESVELD Yamaha Performance Racing 39'40.383
16 L.LANZI Aprilia Campetella Racing 39'49.206
17 R.LOCATELLI Aprilia MS Eros Ramazzotti Racing 39'56.944
18 K.NOHLES Aprilia MS Aprilia Racing 40'04.973
19 N.MATSUDO Yamaha Petronas Sprinta Yamaha TVK 40'08.714
20 A.DEBON Aprilia Valencia Circuit Aspar Team 40'23.625
21 G.PIEPER Honda RS250R Car Centre Nijmegen 40'24.973
22 L.COSTA Yamaha Antena 3 Yamaha-d'Antin 40'27.033
23 A.LITJENS Honda RS250R M.R.T.T. Hugen Racing 40'27.119
24 T.HARADA Aprilia MS Aprilia Racing 40'34.559
25 C.BARROS Yamaha Yamaha Kurz 16 39'41.283
26 S.YUZY Yamaha Petronas Sprinta Yamaha TVK 15 39'55.018
--- CLASSIFIED ---
R K.POENSGEN Aprilia Dark Dog Racing Factory 35'07.872
R D.GIUGOVAZ Yamaha Edo Racing 12 27'25.485
R J.DI SALVO Honda RS250R Cruise America Gr.Prix Racing 8 19'36.394
R R.ROLFO Aprilia Safilo Oxydo Race 6 14'36.075
R S.EDWARDS TSR-Honda FCC-TSR 5 12'18.939
R D.CHECA Honda RS250R Team Fomma 1 2'28.671
 

| 500ccクラスへ | 250ccクラスへ |

■125ccクラス
POS RIDER MACHINE TEAM LAPS TIME
1 A.ELIAS Honda RS125R Telefonica Movistar jnr Team 17 41'34.738
2 A.VINCENT Honda RS125R Team Fomma 41'35.345
3 S.JENKNER Aprilia LAE - UGT 3000 41'57.991
4 N.UEDA TSR-Honda FCC-TSR 42'08.717
5 J.SMRZ Honda RS125R Budweiser Budvar Hanusch 42'14.934
6 G.BORSOI Aprilia LAE - UGT 3000 42'23.294
7 M.GIANSANTI Honda RS125R Axo Racing Team 42'23.630
8 J.HULES Honda RS125R Matteoni Racing 42'32.736
9 A.BRANNETTI Aprilia Team Crae 42'48.801
10 J.MULLER Honda RS125R PEV-Spalt-ADAC Sachsen 42'49.798
11 S.SANNA Aprilia Safilo Oxydo Race 43'00.906
12 S.PERUGINI Italjet Italjet Racing Team 43'18.888
13 A.ARAUJO Honda RS125R Liegeois Competition 43'24.008
14 R.JARA Aprilia MS Aprilia LCR 43'26.511
15 M.SABBATANI Aprilia Bossini Fontana Racing 43'26.889
16 M.PETRINI Honda RS125R Racing Service 43'27.242
17 E.BATAILLE Honda RS125R Axo Racing Team 43'57.760
18 W.VAN LEEUWEN Honda RS125R Luvro/Tennen V.Leeuwen Tech 16 41'48.852
19 R.TIMMER Yamaha Spijkse Metaalhandel Racing 42'05.257
--- CLASSIFIED ---
R Y.UI Derbi L & M Derbi Team 12 29'37.179
R M.POGGIALI Gilera Gilera Racing Team 11 27'33.569
R D.PEDROSA Honda RS125R Telefonica Movistar jnr Team 10 25'10.714
R P.LAKERVELD Honda RS125R D.S.A. 25'46.659
R A.RODRIGUEZ Aprilia Valencia Circuit Aspar Team 9 23'05.312
R A.NIETO Jr. Honda RS125R Viceroy Team 8 20'56.242
R L.CECCHINELLO Aprilia MS Aprilia LCR 6 16'49.281
R J.OLIVE Honda RS125R Telefonica Movistar jnr Team 5 13'04.724
R A.DEN BEKKER Honda RS125R Adm.Kant.Harkens/Vts Sneltr. 3 7'55.347
R G.TALMACSI Honda RS125R Racing Service 2 5'10.604
R M.AZUMA Honda RS125R Liegeois Competition 5'35.520
R A.DE ANGELIS Honda RS125R Matteoni Racing
R G.CAFFIERO Aprilia Bossini Fontana Racing
R P.NIETO Derbi L & M Derbi Team
R G.SCALVINI Italjet Italjet Racing Team