公式予選は晴れ、気温32℃、路面温度45℃というタイヤ、マシン、ドライバーに厳しい状況のもとタイムアタックが行われた。
予選2回目の終盤に各車一勢にタイムアタックを狙う展開となり、最後にニュータイヤに履き替えてタイムアタックを始めた残り10分あたりから目まぐるしく順位が入れ替わった。
結果、加藤寛規/セバスチャン・フィリップ組(TAKATA 童夢 NSX)が4番手、ドミニク・シュワガー/松田次生組(Mobil 1 NSX)が5番手、飯田 章/伊藤大輔組(RAYBRIG NSX)が7番手、メカニカルトラブルにより予選1回目を走行できなかった土屋圭市/金石勝智組(ARTA NSX)が9番手、決勝をハードタイヤで走ることを想定し、タイムアタックを行なった道上 龍/光貞秀俊組(ロックタイト 無限 NSX)は10番手グリッドから決勝を迎えることとなった。
決勝レースは15時(日本時間16時)にローリングスタートが切られた。決勝日の天候は晴れ時々くもり。路面温度が40℃と予選に比べ温度が上がらなかったことがタイヤの消耗に影響を与えることとなった。
レース序盤はソフトタイヤを選んだドミニク・シュワガー選手(Mobil 1 NSX)が5位、加藤寛規選手(TAKATA 童夢 NSX)が6位、伊藤大輔選手(RAYBRIG NSX)が7位、金石勝智選手(ARTA NSX)が8位を走行。続いてHonda NSX勢で唯一ハードタイヤを選択した光貞選手(ロックタイト 無限 NSX)が9位を走行する展開となった。
14周目に金石選手が他車と接触してスピンを喫し、12位まで順位を落とす。24周目に伊藤選手とシュワガー選手がピットイン、それぞれ飯田章選手と松田次生選手にドライバー交代をする。27周目に加藤選手がセバスチャン・フィリップ選手にドライバー交代、ハードタイヤで挑んだ光貞選手は道上龍選手にドライバーを交代し、タイヤをソフトに交換。続いて28周目に金石選手が土屋圭市選手に交代した。
加藤選手から交代したフィリップ選手(TAKATA 童夢 NSX)は周りのライバル達が2分5〜6秒で走行するなか、2分2〜3秒台のハイペースで走行し、35周目には3位に浮上、46周目には2位へ浮上し、トップを追撃する。そして49周終了時点でトップとの差は2秒を切り、チェッカーまで残り3周となった時点では1秒707まで追い上げた。しかし、その後バックマーカーを抜くのに手間取ったことが響き、惜しくもそのまま2位でチェッカーフラッグを受けた。
続いて5位に道上龍/光貞秀俊組(ロックタイト 無限 NSX)、6位に飯田章/伊藤大輔組(RAYBRIG
NSX)、土屋圭市/金石勝智組(ARTA NSX)は9位完走を果たした。3位でチェッカーフラッグを受けたD.シュワガー/松田次生組(Mobil
1 NSX)は、レース後に黄旗違反のペナルティにより8位という結果となった。
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