2001年全日本GT選手権第5戦が、ツインリンクもてぎで開催された。もてぎ地方の天候は土曜日までぐずつき気味だったが日曜日は晴れ、正午には気温29度を超える残暑に見舞われた。4万4千人に及ぶ観衆の前で始まったレースでは、NSXが大活躍を見せた。なお、このレースではヨーロッパでレースに出場する加藤に代わり、18号車には全日本F3チャンピオンになったばかりのトレルイエが乗り込んだ。公式予選では、ウェイトハンディを科せられていないシュワガー/松田組の64号車がポールポジションを奪取。それぞれウェイトハンディを抱える飯田/伊藤組の100号車が8位、フィリップ/トレルイエ組が10位、道上/光貞組の1号車が12位、土屋/金石組の8号車が13位につけた。ストップアンドゴーのもてぎでは、ウェイトハンディがラップタイムに大きく影響するのだ。
決勝では、64号車が首位に飛び出した。しかしタイヤにスローパンクが起き急遽ピットインし順位を落とす。他の4台は一団となって徐々に順位を上げ、最初の給油ストップが終わるとNSX勢が一気に上位へ進出、首位のスープラを1号車、18号車、100号車、64号車がそれぞれ2位から5位につけて追いかけるという展開になった。8号車は周回遅れに追突してボディの一部を壊し修復に時間がかかって順位を落としてしまった。
レース残り10周をきって、首位のスープラがペースダウン、道上の乗る1号車がそこへ襲いかかり、58周目に首位へ躍り出た。100号車は燃料が足りなくなって予定外のピットインをして順位を落としたが、18号車と64号車が1号車に続きスープラをかわし、レース残り4周となったところで、NSXが1-2-3体制を築いた。
ところが間もなく2位の18号車がスピンオフ、首位の1号車が燃料切れを起こしてピットインして、チェッカー直前に大波乱が起きた。結局、ポールポシジョンからスタートした64号車が優勝を飾ることとなった。100号車は4位、8号車は11位、1号車は12位、18号車は16位で完走を果たした。
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