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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第20戦 サーファーズパラダイス(オーストラリア)
 
  2001年 10月28日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:28℃  
     
  ジル・ド・フェランが最終戦を待たずして2年連続チャンピオンを獲得!
HondaターボV8エンジンは6年連続のドライバーズタイトルに輝く!
 
  G.ド・フェラン、2年連続のシリーズチャンピオン獲得!  
 
 
2年連続チャンピオンのド・フェラン サーファーズパラダイスのスタート 4位でチャンピオンを決めたド・フェランの走り 2位アンドレッティの走り
 
 

CARTシリーズ第20戦は南半球へと移動し、オーストラリア東海岸に位置するサーファーズパラダイスの市街地で開催。好天に恵まれた決勝レースは午後2時5分にスタートし、予選2位フロントローからホールショットを奪ったポイントリーダーのジル・ド・フェランがレースをリード。最初のピットインを行う21周までトップを維持するも、その後ブレーキトラブルが発生して順位を落としたジル・ド・フェランだったが、ランキング2位のK.ブレックを最後まで抑えきって4位でフィニッシュ。最終戦を前に見事2年連続チャンピオンを決めた。Hondaにとって6年連続のドライバーズチャンピオン獲得だ。レースは最後のピットストップ後にポジションアップしたマイケル・アンドレッティが2位表彰台を獲得。

 
   

最終戦を目前に控えた第20戦、最後のストリートコースとなるのはオーストラリア・サーファーズパラダイスの市街地。今年で11回目の開催となるが、未だ2勝を挙げたドライバーは皆無であり、毎回予想のつかない展開となる。

予選 10月27日(土)
雨に祟られた金曜日のプラクティスとは打って変わり、予選が行われた土曜日は見事な快晴に恵まれた。午前中のプラクティスでトップタイムをマークしたジル・ド・フェランが30分間の予選でもトップタイムを連発。最終的に92.406秒で2番手となったものの、5戦連続でフロントローを確保した。またセカンドローには92.605秒を出した1995年のオーストラリア・ウイナー、ポール・トレイシーが4番手に入ったのをはじめ、5番手が1999年の覇者ダリオ・フランキッティ、6番手が1994年のウイナーであるマイケル・アンドレッティとチーム・グリーンのトリオが安定したタイムで2列目と3列目に並んだ。以下エリオ・カストロネベスが11番手、昨年の覇者エイドリアン・フェルナンデスは17番手と続き、チームメイトの中野信治は18番手に並ぶ。その後ろ、10列目にはトニー・カナーン、ケイシー・メアーズは24番手からのスタートとなった。

決勝 10月28日(日)
土曜日に引き続き真夏を思わせるような快晴となった日曜日、決勝レースは午後2時5分にスタートした。グリーンフラッグと同時にホールショットを奪ったのはポイントリーダーのジル・ド・フェラン。2周目のフルコースコーション後、2位以下に1秒前後の差をつけて快調にトップを走行する。

レースの約3分の1に差掛かったあたりでトップグループが続々とピットストップを行う中、ジル・ド・フェランは22周目にピットへ。ここでトップをR.モレノに譲るが、着実に2位のポジションを維持する。さらにこの時点でそれぞれポール・トレイシーとマイケル・アンドレッティもポジションアップのチャンスを狙い、それぞれ4位と6位につけている。

昨年とは変わり、大きなアクシデントの少ない展開となった中で、ポイントリーダーのジル・ド・フェランが2位のポジションをキープ。46周目に最後のピットインを済ませてコースへ復帰したが、ここで5位までポジションを落としてしまう。逆に、この最後のピットストップで大幅に順位を上げたのがマイケル・アンドレッティだった。

それまで6位を走行していたマイケル・アンドレッティは47周目にピットストップしたのち、ライバル達が一巡してピットストップを済ませた52周目にいっきに2位までポジションアップ。そのまま2位のポジションを維持してチェッカーフラッグを受け、第15戦バンクーバー以来の表彰台を獲得する。

その後方では、ブレーキトラブルに見舞われながらも、チャンピオンシップを争うライバル、K.ブレックを抑えきったジル・ド・フェランが最終ラップに突入。フィニッシュラインを目前にメカニカルトラブルに見舞われたポール・トレイシーがスローダウンする横をすり抜け、ひとつポジションを上げて4位でチェッカーを受ける。

これでジル・ド・フェランは最終戦を待たずして2001年のドライバーズタイトルを獲得。1997、1998年のアレックス・ザナルディ以来、2年連続のチャンピオンに輝く。前戦のラグナセカで得た今年のマニュファクチャラーズタイトルに続き、HondaターボV8エンジンは1996年から6年連続でドライバーズチャンピオンの栄冠を獲得した。

一方、予選18番手からのスタートとなった中野信治はスタート直後に出されたフルコースコーション下でピットストップし、燃料を補給する作戦に出る。その後25周目の2度目のピットインもフルコースコーション下で行い、徐々にポジションアップ。ラストラップに12位に浮上してそのままチェッカー。チャンピオンシップポイント1点を獲得した。

 
 

M.アンドレッティ(2位)
最初のフルコースコーションはタイミング良くピットインできて、自分たちにとってラッキーだった。終盤にロベルト(モレノ)とタグリアーニをパスしたあと、ピットから燃料を節約するよう指示がでたんだ。でも満足な結果だよ。あとジルにはおめでとうを言いたい。

G.ド・フェラン(4位)
(2年連続のタイトルに)まだ、実感がわかないな。ロジャー(ペンスキー)やチームに2度もチャンピオンをもたらすことができて、またひとつ夢がかなった感じだよ。レース中はブレーキが弱くなったり路面がオイルで滑りやすくなっていたりと色々問題はあったけど、一環して自分のペースを維持することが出来た。とても嬉しい。

中野 信治(12位)
朝のウォームアップでまずまずのセッティングを見つけることが出来たので、レースでは安定した走りができました。燃料をできるだけ節約する作戦をとりましたが、今日のレースではあまり効果は無かったですね。それでもポイントを獲得でき、チームの士気が上がったことは良かったです。

P.トレイシー(14位)
フラストレーションの残るレースだったよ。マシンもピットストップも良かったし、思いどおりのペースで走ることができた。多くのポイントを獲得できそうだっただけに残念な結果だ。何の前触れもなく、ゴールを目前にしてのスローダウンはなんとも諦めきれないね。

T.カナーン(17位)
つらいハードなレースだった。みんなについて行くために毎周回予選のタイムアタックみたいにして走ったよ。思ったよりフルコースコーションが少なかったお陰で、レース中にマシンのセッティングの調整を試みることができなかった。ここまでの雪辱は最終戦に晴らしたいね。

A.フェルナンデス(19位)
マシンのセッティングはあまり良いとは言えなかった。途中で無線が使用不能となったお陰で状況も掴みにくかったんだ。フルコースコーションが長く出ることを願っていたけどそうはいかなかったね。残念ながら時にはこういうレースもあるんだと納得するしかない。

H.カストロネベス(20位)
最初のピットストップの直後からブレーキがほぼ完全にフェード状態になってしまった。そこまではマシンの調子も良くて、レースをエンジョイすることができたけど、トラブルが発生してからはそれどころではなく、コントロールを失い何度もコースアウトしてしまったよ。

D.フランキッティ(23位)
厳しい1日だった。燃料を持たせるためにガマンのレースだったよ。おまけに燃料系統に問題が発生して余計なピットストップを強いられたんだ。こうなったら積極的にアタックして上位に残るしかないと考えたものの、ウォールにヒットしてスピンしてしまった。残念だよ。

C.メアーズ(26位)
今回は自分のミスだった。ここまでの2レースではアクシデントも無く良かったのにね。ここへ来た時もプラクティスでは問題無かったが、レースでは勝手が違ったようだ。みんな目一杯ブレーキングを遅らせて突っ込んだところで僕は行き場を無くしてクラッシュ。情けないね。

朝香充弘HPD副社長
今日はジルがいつものように頭脳プレーを見せて、安全策をとっていましたね。無理せず最後までしっかりと走ってくれました。この前、来年いっぱいで撤退という発表をしたばかりだったんですが、今年はマニュファクチャラーズ・タイトルに6年連続のドライバー・チャンピオンが獲得できて、我々のチームワークが実った末の結果だと思います。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第20戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 97.511mph
2 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 5.786sec
3 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 7.526sec
4 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 20.936sec
5 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 22.574sec
6 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 24.706sec
7 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 39.492sec
8 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 40.467sec
9 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 42.565sec
10 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 42.888sec
11 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 46.650sec
12 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 46.871sec
13 A.BARRON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth 59.654sec
14 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 1:02.611sec
15 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 1:11.993sec
16 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 1:21.847sec
17 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 1:22.013sec
18 B.HERTA Forsythe Championship Racing/Ford Cosworth 1:22.370sec
19 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 1:40.263sec
20 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 1Lap
21 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 9Laps
22 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 11Laps
23 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 30Laps
24 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 31Laps
25 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 55Laps
26 C.MEARS Mo Nunn Racing/Honda 65Laps
(参考:1mile=1.609344km)