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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第21戦/最終戦 フォンタナ(カリフォルニア州)
 
  2001年 11月4日開催 前のレースへ  
  天候:晴れ 気温:24℃  
     
  トップが73回も替わる大波乱のレースでカナーンが5位入賞!
Hondaドライバーはランキングトップ10に5人が入りシーズン終了!
 
 
 
最終戦5位、カナーンの走り 一周2マイルのカリフォルニアスピードウェイ チャンピオン、ド・フェランは6位フィニッシュ 7位アンドレッティはランキング3位を新チームで獲得
 
 

2001年最終戦がカリフォルニア州フォンタナの2マイル・スーパースピードウェイで開催。250周する500マイルレースは雨のため、約1時間遅れの午後1時27分にグリーンフラッグとなった。スタートからスリップストリームを駆使したパッシングが繰り返され、フィニッシュライン上の計測だけでも計74回に及ぶリードチェンジが展開。Honda勢はポール・トレイシー以下6名のドライバーが入れ替わりレースをリード。最終的にトニー・カナーンの5位が最高位で、トップ10に計4台が入賞した。朝のウォームアップランでトップタイムをマークし、期待の集まった中野信治は119周目にメカニカルトラブルのためピットイン、リタイアを余儀なくされた。

 
   

2001年の最終戦、舞台となるのはロサンゼルス郊外に位置するカリフォルニアスピードウェイ。Dシェイプオーバルと呼ばれる一周2マイルのスーパースピードウェイは、最高速度が400キロを超えるハイスピードコース。レース中、各コーナーで4〜5台のマシンが横一列に並ぶ様は圧巻。

予選 11月3日(土)
プラクティスと同様、非常に接近したタイムでの戦いとなった予選では、エントラント26台中24台までが0.9秒以内にひしめき合うという大接戦となった。そんな中、中野信治が32.356秒で6列目12番グリッドを確保、Honda勢トップのタイムを記録する。以下マイケル・アンドレッティが32.397秒で13番手、午前中のプラクティスで4番手のタイムだったトニー・カナーンが32.432秒で14番手に入り、ここまでがポールポジションから0.5秒以内のタイム差。昨年、このサーキットで1周平均の世界最速記録を樹立したジル・ド・フェランは32.439秒で16番手。ダウンフォースのバランスで苦労したチーム・グリーンは、ポール・トレイシーが18番手、ダリオ・フランキッティが21番手となる。Tカーでのアタックを余儀なくされたルーキーのケイシー・メアーズは20番手に入り、エリオ・カストロネベスは24番手、メカニカルトラブルでアタックを断念したエイドリアン・フェルナンデスは26番グリッドからのスタートだ。

決勝 11月4日(日)
朝から降り出した雨のため、ウォームアップは大幅に遅れて12時10分から15分間だけ行われた。決勝レースは本来のスタート時間から遅れること約1時間、午後1時27分にグリーンフラッグ。近年の500マイルレースの特徴ともいえる、スリップストリームを駆使したパッシングの連続で、レースはオープニングラップから毎周にわたってトップが入れ替わる目の離せない展開となった。

予選ではトップ10に並べなかったHonda勢も、レースが始まると積極的に上位へ。序盤までに5台のHonda勢がトップ10を走行。18番手からスタートしたポール・トレイシーは13周目にトップに立ち、24番手からスタートしたエリオ・カストロネベスも16周目にはトップに躍進。比較的早いペースでレースは展開する。

ところが中盤に指しかかるとメカニカルトラブルに襲われるマシンが続出し、フルコースコーションが相次ぐ。序盤トップに立ったポール・トレイシーやエリオ・カストロネベス等もメカニカルトラブルで戦線を離脱。その後レース中盤以降に積極的にトップ争いを展開したのはエイドリアン・フェルナンデスで、トニー・カナーン、マイケル・アンドレッティらも上位グループに進出。176周目、レースの開始時間が遅れたことで250周のレースが230周に短縮することがアナウンスされた。

好調に見えたエイドリアン・フェルナンデスだが、195周目の再スタートでいきなりスピンを喫してフルコースコーション。スピードが乗ってきた直線でコントロールを失ったマシンはコンクリートフェンスに激突して大破。ドライバーにケガはなかったが、リタイアを余儀なくされる。この時点でレースはさらに220周まで短縮することになった。

202周にグリーンフラッグで再スタートしたレースは各チームとも燃費の心配がなく、最後のラストスパートをかけて全開でゴールを目指す。15台のマシンが同一周回上で最後までトップ争いを展開するが、残り5周となったところでフルコース・コーションが発生。10周の間で5つもポジションを上げてきたトニー・カナーンだったが、結局フルコースコーションが出されたまま220周目を迎えて5位でフィニッシュする。

朝のウォームアップでトップタイムをマーク、期待のかかった中野信治は予選12番手からスタート。序盤はオーバーステア気味のマシンで無理をせず走行。最初のピットインでタイヤとウイングを調整後、バランスの向上したマシンで後半に賭けるが、119周目にメカニカルトラブルに見まわれピットイン。そのまま無念のリタイアを余儀なくされた。

HondaターボV8エンジンは、6年連続のドライバーズチャンピオンと4度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得して2001年シーズンを終える。ご声援ありがとうございました。

 
 

T.カナーン(5位)
今シーズンは確かな手応えがあった年で、マシンは良くても結果に結びつかなかったようだ。今日のマシンは上々の仕上がりで、自由自在に操ることが可能だった。しかしフルコースコーションが出る時に、燃料補給のタイミングがうまくいかず、何度も失敗してしまったよ。

G.ド・フェラン(6位)
信じられないようなレース展開だったよ。終盤3位を走行していたら、エンジンの調子に異変が起こった。さらに左リアタイヤがスローパンクチャーしたためアンダーステアとなってしまったんだ。でも全体でみるとチーム・ペンスキーにとっては素晴らしいシーズンだったと思う。

M.アンドレッティ(7位)
マシンの調子はとても良かった。これまで完走できなかったこのサーキットで、最後まで走れて嬉しいよ。レースが短縮されてしまったのは残念だった。もし250周フルに走れたら、チームの作戦が思い通りに行ったんじゃないかな。でも新チームでランキング3位は悪くないね。

C.メアーズ(8位)
最後のレースでベストフィニッシュを飾ることができた。後半の4レースをチームと共に戦うことができてモーリス(ナン)に感謝したい。今日のマシンは完璧で、自信を持って走れたよ。レースが短縮されなければと思ったけど、こればかりはしょうがないね。

A.フェルナンデス(18位)
マシンはスーパースピードウェイで走った中で最高の出来だった。思い通りの走りが出来たんだ。勝負は終盤に賭けるつもりだったが、最後のスピンは自分のミスだね。でも1年目のチームでトップを走行することが可能だということを証明できて良かったよ。

中野 信治(21位)
スタート直後はオーバーステア気味でしたが、最初のピットストップで調整してから良くなりました。そのあとは出来るだけ燃費を節約して走行し、エンジンを温存して終盤に備えるつもりでした。フルタンク状態で調子が良かっただけに、最後まで走れなかったことは残念です。

H.カストロネベス(22位)
とても接近したレースだったけど楽しむことが出来た。マシンの状態は素晴らしくて思い通りの走りができたよ。ジミー(バッサー)をパスしたあと突然スローダウンして終わってしまった。でも今年はインディ500を制覇できたし、ジルもチャンピオンを獲れて嬉しい。

D.フランキッティ(23位)
スローダウンする半周ぐらい前にトラブルの兆しがあった。特にエンジンにはストレスをかけていなかっただけに、狐につままれたようだ。マシンは絶好調で、集団の中ではただ流れに乗っているだけでよかった。しょうがないね。でもシーズンが無事終了して一安心かな。

P.トレイシー(24位)
リタイアするまでは楽しいレースができたよ。マシンが良かったのは分かっていたからね。18位からスタートしてほんの数周でトップに立てたんだ。特に無理をするわけでもなく、トップ集団について行くことができた。でも突然トラブルに襲われてどうすることもできなかった。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第21戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 149.073mph
2 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 0.123sec
3 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 0.492sec
4 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 0.922sec
5 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 1.186sec
6 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 3.131sec
7 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 3.848sec
8 C.MEARS Mo Nunn Racing/Honda 4.006sec
9 A.BARRON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth 4.963sec
10 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 5.818sec
11 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 7.348sec
12 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 8.911sec
13 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 9.319sec
14 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 11.055sec
15 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 54.223sec
16 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 1Lap
17 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 5Laps
18 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 25Laps
19 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 32Laps
20 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 66Laps
21 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 101Laps
22 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 134Laps
23 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 146Laps
24 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 156Laps
25 B.HERTA Forsythe Championship Racing/Ford Cosworth 166Laps
26 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 189Laps
(参考:1mile=1.609344km)