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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第19戦 ラグナセカ(カリフォルニア州)
 
  2001年 10月14日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:25℃  
     
  ド・フェランが今季7度目の表彰台、2年連続チャンピオンに王手!
HondaV8ターボ勢は4度目のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得!
 
  Honda、マニュファクチャラーズチャンピオン獲得!  
 
 
2年連続チャンピオンに王手をかけた3位ド・フェラン ラグナセカのスタート ランキング3位をキープ、6位カストロネベス 序盤、順位を上げた中野は電気系のトラブルでリタイヤ
 
 

第19戦はカリフォルニア州モントレーのラグナセカ・レースウェイで開催。今シーズン最後のロードコースでポールを確保したジル・ド・フェランがスタートからレースをリードするが、度重なるコーションで中盤以降ライバル達に先行を許す。チームメイトのエリオ・カストロネベスがピットストップのタイミングをずらしたのに対し、ライバル達とほぼ同時のタイミングでピットインを行ったジル・ド・フェランが波乱のレースで常に上位をキープ。優勝こそ逃したものの3位入賞を果たし、今シーズン最多となる7度目の表彰台を獲得、依然ランキングトップをキープする。また、ド・フェランの3位でHondaの4度目のマニュファクチャラーズ・タイトルが確定した。

 
   

シーズンもいよいよ残り3戦を迎え、第19戦の舞台となるのはアメリカ西海岸、カリフォルニア州モントレーのラグナセカ・レースウェイだ。今シーズン最後のロードコースとなるこのサーキットは11のターンで構成され、その中には有名なS字のダウンヒル、“コークスクリュー”がある。

予選 10月13日(土)
土曜日午後に行われた予選では、金曜日のプラクティスから安定したスピードを見せたジル・ド・フェランが68.596秒で今季5度目のポールポジションを確保。貴重な1ポイントを追加した。これでHondaV8ターボエンジンは今シーズン8度目のポールポジションを獲得。2番手には68.678秒のエリオ・カストロネベスが入り、チーム・ペンスキーが昨年に引き続きフロントローを独占する結果となった。さらにポール・トレイシーが69.477秒で6番手、トニー・カナーンが69.515秒で7番手を確保し、HondaV8ターボ勢は合計4台が予選トップ10入りを果たす。以下マイケル・アンドレッティが70.261秒で16番手、エイドリアン・フェルナンデスが70.288秒で17番手と続き、ルーキーのケイシー・メアーズは70.403秒で18番手、そして中野信治は70.529秒で20番手。ダリオ・フランキッティは70.805秒で22番手からのスタートとなる。

決勝 10月14日(日)
快晴に恵まれた決勝当日。午後1時5分にグリーンフラッグが振られ、83周の決勝レースがスタート。序盤からジル・ド・フェランとエリオ・カストロネベスのペンスキー・コンビがレースをリードする。スタートから20周ほどの間に3回もフルコースコーションが出される中、ジル・ド・フェランは36周に渡ってトップの座をキープしていく。

そのままジル・ド・フェランが37周目に初めてピットへ入り、すでにその前の3度目のフルコースコーション下で、タイミングをずらして早めにピットインを行っていたエリオ・カストロネベスが39周目にトップに浮上。2連覇を狙う昨年の覇者、エリオ・カストロネベスも優勝してチャンピオンシップで優位に立ちたいところだ。

しかしその後、レース中盤の49周目に発生した5回目のフルコースコーションで、エリオ・カストロネベスを含む大半のマシンがピットストップを行う。ここで17番手からスタートしたエイドリアン・フェルナンデスがトップに踊り出たが、61周目に起きたコーションでエイドリアン・フェルナンデスが最後の燃料補給を行うべくピットイン。3番手にジル・ド・フェランが上がってきた。

この時点で7回もフルコースコーションとなる大波乱の展開となり、2時間のタイムレースとなる事が決定。終盤の逆転に向けてラストスパートを掛けようとしていたジル・ド・フェランだったが、残念なことに65周目に発生した8回目のフルコースコーションで追撃できず。結局、ジル・ド・フェランはそのまま3位をキープしてチェッカーを受けることとなった。

今回ジル・ド・フェランが3位に入賞した事で、Hondaはシリーズ2戦を残して通算4度目となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得。またドライバーズチャンピオンシップでポイントを争うK.ブレックがノーポイントに終ったため、ポイントリーダーのジル・ド・フェランは次回の第20戦で最終戦を待たずして、チャンピオン獲得の可能性がでてきた。

今回20番手グリッドからのスタートとなった中野信治は、序盤の混乱を上手く切りぬけて2周目に14位、18周目には9位までポジションを上げる。しかし35周目に最初のピットインを済ませて17位でコースに復帰したあと、41周目に電気系のトラブルでスローダウン。そのままコースサイドにマシンを止め、21位でレースを終えることになった。

 
 

G.ド・フェラン(3位)
マシンのハンドリングがとても良かったから、今日は勝てると思ったよ。でもラスト数周でチャンピオンシップのことが頭に浮かんだから、その時点では勝つことはあまり考えず、ポイントを獲ることに集中したんだ。ケニー(ブレック)とマイケル(アンドレッティ)はポイント圏外だったから、確実に3位をキープする事にしたのさ。

H.カストロネベス(6位)
上手くスタートを切ることができ、18周目のフルコースコーションでピットストップを行ったのも良かったけど、2度目のストップでは(ポール)トレイシーとホイールが当った時の反動で手を痛めてしまい、サスペンションにも損傷が出た。それでもなんとか6位に入賞できて良かった。

T.カナーン(8位)
全力を尽くしたけど、タフなレースだった。優勝したマックス(パピス)は良くやったと思うよ。自分たちもすべての面において頑張ったけど、結局作戦が裏目に出たってことだ。新チームメイトのケイシー(メアーズ)も良く頭を使ったレース展開だったと思う。

A.フェルナンデス(10位)
スタート直後はみんなオーバーステアだったようだね。レース中盤以降、マシンも安定してきた。あとはもう少し運がついてくれるといいね。まあ今年のチャンピオンシップはもう無理だから、来年のシリーズに運が廻ってくる事を願うよ。それにしてもフルコースコーションが多いレースだったね。

C.メアーズ(11位)
今回のレースでも多くの事を学んだ。最初の2セットのタイヤは問題があった。全体的にアンダーステアで、コーナーの出口ではオーバーステアだった。そのために序盤でミスを犯してしまい、順位を下げてしまった。それでもポイントも獲れたことはよかった。

M.アンドレッティ(14位)
最初の周回のターン1の時点から自分のレースは下り坂だったようだ。スタートは良かったけど、最初のブレーキングでバランスを崩してしまいスピンしてしまった。この時絡んだ(ミモ)ギドリーが最終的に2位でフィニッシュしたからね。1周目で明暗を分けたってことだ。

P.トレイシー(18位)
ピットアウトの際に(エリオ)カストロネベスのマシンが僕のマシンの左フロントサスペンションに当って、アームが曲がってしまった。今日のマシンはトップ3の出来だったから絶対に優勝のチャンスがあると思った。こんな結果はとても残念だ。

D.フランキッティ(19位)
レースウィークを通じてマシンの調子は今一つ上がらなかった。レースが始まってからは作戦も上手くいって、ポジションも22番手から10番手まで上がり、トラブルに巻き込まれる事もなかった。でも最後はクリスチャン(フィッティパルディ)にはじき出されてしまったよ。

中野 信治(21位)
朝のウォームアップ以後、マシンのセッティングを変えたらそれが良かったみたいです。燃料をセーブする事も楽にでき、エンジニアの読みが的中したようです。でもトラブルに見まわれてしまったのが運の尽きでした。残念です。

朝香充弘HPD副社長
2002年いっぱいで撤退という悲しい発表でスタートした今週末ですが、レースではジルが3位に入り、2戦を残してマニュファクチャラーズタイトルを決めたのはとても喜ばしいことです。ドライバー全員が一生懸命走ってくれた結果であり、とても感謝しています。今回でジルもチャンピオンの可能性が非常に高くなり、残りの2戦も気を引き締めて臨みます。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第19戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 84.919mph
2 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 0.794sec
3 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 1.438sec
4 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 1.801sec
5 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 2.469sec
6 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 4.433sec
7 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 5.627sec
8 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 6.092sec
9 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 6.593sec
10 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 7.134sec
11 C.MEARS Mo Nunn Racing/Honda 8.215sec
12 B.HERTA Forsythe Championship Racing/Ford Cosworth 8.842sec
13 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 10.040sec
14 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 1Lap
15 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 2Laps
16 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 11Laps
17 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 11Laps
18 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 16Laps
19 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 17Laps
20 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 24Laps
21 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 35Laps
22 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 59Laps
23 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 59Laps
24 M.WILSON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth 67Laps
25 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 70Laps
26 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 75Laps
(参考:1mile=1.609344km)