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2001 CARTチャンピオンシップシリーズ
  第18戦 ヒューストン(テキサス州)
 
  2001年 10月7日開催 前のレースへ | 次のレースへ  
  天候:晴れ 気温:22℃  
     
  イギリスに続きド・フェランが2連勝達成でランキングトップへ!
フランキッティが2位でHonda勢のワン・ツー・フィニッシュ!
 
 
 
イギリスに続き2連勝のド・フェラン 2位フランキッティはランキングも5位へアップ ポイントリーダーに返り咲いたド・フェラン(右)とフランキッティ(左) 最終プラクティスでトップタイムを記録した中野は無念の15位
 
 

舞台は再びアメリカに戻り、テキサス州ヒューストンで迎えた第18戦。得意のストリートコースで初日から大活躍を見せたHonda勢は、朝のプラクティスでジル・ド・フェラン、雨となった午後は中野信治がトップタイムを記録する。ジル・ド・フェランは2日目もプラクティス、予選と完全制覇して絶好調のまま臨んだ決勝。今年4度目のポールポジションからスタートしたジル・ド・フェランは序盤から圧倒的なリードを広げ、ピットストップのタイミングも申し分ないパーフェクトなレースを披露。前戦のイギリスに続く2連勝を獲得し、見事ポイントリーダーに返り咲いた。2位はダリオ・フランキッティが入り、Honda・ターボV8エンジンがワンツーを達成。

 
   

ヨーロッパから舞台は再びアメリカに戻り、テキサス州ヒューストンのダウンタウンで第18戦が開催。市街地に特設されたコースは大小10のコーナーを持つ一周1.527マイルのストリートコース。パッシングが難しいコースであり、予選順位、ピットタイミングが重要となる。

予選 10月6日(土)
午後1時45分からポイントランキング順に、二つのグループに分けて予選が行われた。昨年のポールシッター、ジル・ド・フェランが59.421秒を記録して2年連続、今年4度目のポールポジションを獲得。チームメイトのエリオ・カストロネベスがセカンドローとなる4番手に着き、1998年のヒューストン初開催時のウイナー、ダリオ・フランキッティが6番手の3列目。10番手にトニー・カナーンが入り、トップ10にHonda勢が4台を占める。マイケル・アンドレッティは12番手、エイドリアン・フェルナンデスが15番手と続き、16番手は雨となった初日午後のセッションで見事トップタイムをマークした中野信治。1999年のヒューストン戦ウイナー、ポール・トレイシーは21番手からのスタートとなり、この第18戦からアレックス・ザナルディの替わりとして、モーナン・レーシングから参戦することになったケーシー・メアーズは、初のストリートコースのレースを25番グリッドからスタートする。ジル・ド・フェランのポール獲得で、Hondaは今シーズン8回目のポールポジション獲得となった。

決勝 10月7日(日)
金曜、土曜と曇り空だったヒューストンだが、日曜日は雲ひとつない青空となり、絶好のレース日和となる。午後1時3分、バックストレートでグリーンフラッグが振られ、100周のレースがスタート。ポールポジションからジル・ド・フェランがパーフェクトなダッシュを見せ、トップを維持したままターン5へ入っていく。

初日からトップタイムを連続していたジル・ド・フェランはレースでも他の追従を許さず、見る見るうちに後続との差を広げる。35周目には2位に10.567秒もの大差をつけ、その4周後の39周目に余裕を持って1度目のピットインを敢行。チームクルーが完璧な仕事をこなし、ジル・ド・フェランをトップのままコースへと送り出した。

ジル・ド・フェランが快調にリードを広げる中、その後方では6番手スタートのダリオ・フランキッティがポジションアップ。ポイントリーダーのK.ブラックを10周目にパスして4位まで上がってきた。現在ランキング6位のダリオ・フランキッティは、得意なストリートコースでなんとしても上位でフィニッシュしたい。

レースの折り返し点を迎えた50周目も、相変わらず独走態勢のジル・ド・フェラン。52周目に発生したイエローコーションで上位陣の一部がピットインしたため、ここでダリオ・フランキッティが2位に浮上する。Honda勢のワンツーのままレースは終盤に突入し、そろそろ2回目のピットインのタイミングが迫ってきた。

どちらが先にピットへ入るか注目が集まる中、77周目にダリオ・フランキッティがピットイン。ところが80周目にコーションとなったことで、そこまで燃料を維持することができたジル・ド・フェランはトップのままでレースに復帰したが、ダリオ・フランキッティは3番手にダウン。しかし残り6周で前を行く2位のマシンがクラッシュを喫し、幸運にもダリオ・フランキッティは2位にカムバックすることができた。

危なげない走りで最後までリードを守りきったジル・ド・フェランは、ダリオ・フランキッティとともにワンツー・フィニッシュ。イギリス戦に続く2連勝を遂げ、見事ポイントリーダーに返り咲く。一方のダリオ・フランキッティもランキング5位に上がり、レースを5位で終えたエリオ・カストロネベスもランキング3位に躍進した。

16位スタートとなった日本期待の中野信治は、44周目のリスタート時にポール・トレイシーにヒットされ、その影響でチームメイトのエイドリアン・フェルナンデスに追突。その4周後に再びポール・トレイシーと接触するなど、アクシデントが続いたが最後まで生き残って15位でフィニッシュした。

今シーズンの7勝目を記録し、マニュファクチャラーズポイントを300にしたHonda。1週間後の第19戦の結果次第では、2001年のマニュファクチャラーズタイトルが決定する。

 
 

G.ド・フェラン(優勝)
我々にとってやっと本当のシーズンが到来したといった感じかな。これまで様々な不運に見舞われて勝利から遠ざかっていたけど、ようやくすべてがうまく噛み合って結果に繋がるようになった。でもまだまだ油断などしていられないよ。シーズン残りは我々にとって非常に重要なものになるだろう。すでに気持ちはラグナセカのことでいっぱいだ。

D.フランキッティ(2位)
あきらめずにプッシュしたことが、前を走っていたタグリアーニのミスを引き起こし、2位という結果に繋がったのだと思う。レース中盤、ジルを追っているときはとてもエキサイティングだったよ。燃料の心配もなかったから、とにかくできるだけ攻めたんだ。まるで予選のタイムアタックのような走りで本当に楽しかったよ。

H.カストロネベス(5位)
今日は決して悪くなかったんだけどね。レース後半のグリーンフラッグがあそこまで長く続くとは予測していなかった。おかげでタイヤが周回を重ねるごとにどんどん悪くなってしまい、アンラッキーなことに数回ロックさせたことでハンドリングを悪化させてしまった。でも終盤に(ケニー)ブラックをパスできてよかったよ。とにかく100%力を出し切った。

T.カナーン(12位)
10位以内には入るマシンだったと思う。残念なことにレース終盤にバランスが崩れてしまった。これが無ければトップ10以内にフィニッシュできたと思う。出来る限りのことはやったから仕方ないけどね。次は僕の大好きなラグナセカで、今から待ち遠しいよ。

A.フェルナンデス(14位)
今日は好調だったけど、またもや不運に襲われてしまった。最初にトレイシーが信治に追突し、その信治が僕にぶつかってきた。とにかく残念で仕方がない。今年はフラストレーションの溜まるシーズンになっているけど、来年に繋がるようがんばっていきたい。

中野 信治(15位)
マシンの調子はよく、序盤は燃料をセーブするように努めました。そんな中、(ポール)トレイシーに追突されたため、僕はエイドリアン(フェルナンデス)に接触してしまいました。(ブライアン)ハータとの接触でタイヤをパンクさせてしまい、ピットインしなければならなかったのは残念です。

C.メアーズ(17位)
今日は本当にいい勉強になったよ。 特にレース中、ブルーフラッグが出たときの対処の仕方はとても難しかった。これからはブルーフラッグが出されないようなレースをしたいね。いずれにせよ何事もなくレースを終えることが出来てうれしい。

M.アンドレッティ(21位)
今日のリタイヤはチャンピオンシップ争いで本当に痛いものだ。ノーポイントに終わってしまったからね。最初のピットストップが終わった後のピット出口で、ターンを曲がりきれずにマシンをウォールにヒットし、ウィングを破損させてしまった。完全に僕のミスだ。

P.トレイシー(24位)
信治とブライアン(ハータ)が接触してコース上で止まったとき、後ろにいた僕は逃げ場がなく、信治のリアにヒットしてサスペンションにダメージを与え、さらにギアボックスも壊れてしまった。今日はマシンの調子もよかっただけに残念だよ。

朝香充弘HPD副社長
スタートから燃費レースとなった今回ですが、その中でジル(ド・フェラン)が力強い走りを見せ、ピットインのタイミングもバッチリでした。ダリオもこの難コースで素晴らしい走りを披露し、ワンツーを獲得できたのは何よりです。ジルはポイントリーダーにもなったので、この調子でがんばって欲しいですね。

 
       
 
     
  CARTチャンピオンシップ 第18戦 結果表  
 
POS DRIVER ENTRANT/ENGINE STATUS
1 G.DE-FERRAN Marlboro Team Penske/Honda 79.521mph
2 D.FRANCHITTI Team KOOL Green/Honda 3.430sec
3 M.GIDLEY Target Chip Ganassi Racing/Toyota 18.847sec
4 T.TAKAGI Derrick Walker Racing/Toyota 20.894sec
5 H.CASTRO-NEVES Marlboro Team Penske/Honda 21.670sec
6 C.DA-MATTA Newman/Haas Racing/Toyota 23.102sec
7 K.BRACK Shell Team Rahal/Ford Cosworth 28.726sec
8 C.FITTIPALDI Newman/Haas Racing/Toyota 34.421sec
9 M.PAPIS Miller Team Rahal/Ford Cosworth 38.298sec
10 P.CARPENTIER Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 38.883sec
11 J.VASSER Patrick Racing/Toyota 39.251sec
12 T.KANAAN Mo Nunn Racing/Honda 46.539sec
13 B.HERTA Forsythe Championship Racing/Ford Cosworth 46.800sec
14 A.FERNANDEZ Fernandez Racing/Honda 1Lap
15 S.NAKANO Fernandez Racing/Honda 1Lap
16 M.WILSON Arciero-Blair Racing/Ford Cosworth 2Laps
17 C.MEARS Mo Nunn Racing/Honda 2Laps
18 S.DIXON PacWest Racing Group/Toyota 4Laps
19 A.TAGLIANI Player's/Forsythe Racing Team/Ford Cosworth 7Laps
20 M.GUGELMIN PacWest Racing Group/Toyota 22Laps
21 M.ANDRETTI Team Motorola/Honda 24Laps
22 R.MORENO Patrick Racing/Toyota 35Laps
23 B.JUNQUEIRA Target Chip Ganassi Racing/Toyota 48Laps
24 P.TRACY Team KOOL Green/Honda 51Laps
25 M.JOURDAIN Jr. Herdez Bettenhausen/Ford Cosworth 63Laps
26 O.SERVIA Sigma Autosport/Ford Cosworth 63Laps
(参考:1mile=1.609344km)