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第1戦 オーストラリアGP
3月10日(金)また快晴
「なんかみんな緊張してますよー」とホンダのスタッフが言う。11時から始まるフリー走行の直前。ホンダにとっては8年ぶりのF1。そして第2期を知るメンバーはほとんどいないのだから、緊張するのも当たり前か。そのキンチョーがBARのスタッフにも伝染してる感じ。ピットに陣取るクレイグ、西澤さんの顔も、なんだかカタイ。
でも最初のセッションで、ジャックが5番手タイム。とたんにみんな肩の力が抜けた感じだ。「やるだけのことをやってきて、それに値する結果が出たということですね」と保坂さん。でもそう言ってる保坂さんも、始まる前はだいぶカタかった。
午後には、川本前社長もやってきた。第1期、第2期に関わってきて、F1の生き証人という感じの人でもある。ぼくがパリに住んでると知って、ジャビー・クロンバックの消息を聞いてきた。1950年からの第1戦から始めて、これまでほとんどすべての(!)GPを取材してきた、国宝というか、世界遺産のようなフランス人ジャーナリスト。60年代にホンダがF1に参戦しようとした際、アドバイスした人物でもある。かなり高齢で心臓が悪く、何十年ぶりかで開幕戦を欠席した。飛行機での長旅を禁じられているからだ。しかしイモラにはやってくる!こういう人が、日本からも出てくるのだろうか。
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