Report rd.18
ルーキーが活躍する年のホンダは強い!
|

|
インディ・ライツでチャンピオンを獲得し、今季のルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたトニー・カナーン。ザナルディがヒーローだと語るブラジル出身の23歳。
|
前戦のヒューストンで、マニュファクチャラーズ・タイトルとともにルーキー・オブ・ザ・イヤーも決定し、参戦以来2度目の3冠を達成した今シーズン。最初に3冠を獲得した1996年同様にルーキーが活躍した年であり、マニュファクチャラーズ・タイトル獲得に重要な役割を果たしたといえる。
ホンダがCARTに参戦を開始してから今まで、ルーキーのいる年は必ずと言っていいほど、そのルーキーが大活躍している。1995年の唯一のレギュラー・ドライバーだったアンドレ・リベイロは、8月20日に行われた第15戦のニューハンプシャーで初優勝し、ホンダに記念すべき初勝利をもたらした。
また、その翌年のルーキーであるアレックス・ザナルディは、第2戦のリオ・デ・ジャネイロで初のポールポジションを獲得し、新天地であるCARTで早くもその才能を開花させる。彼にとっての初優勝は、シーズン初のロードコースである第9戦のポートランドで、表彰台の上で彼のガールフレンドであるダニエラさん(そのシーズンオフに結婚)とともに祝福を受けていたのが印象的だった(そのザナルディが今では“父親”となった!)
彼はその年に3勝を挙げ、ポール・ポジションも6回獲得して総合ランキング3位(2位のマイケル・アンドレッティと同ポイントだったが、勝利数で3位になった)、文句なしのルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。そして、彼を含めた6人の若手ドライバー(全員が4年以内の経験しか持っていなかった)の活躍によって11勝を上げ、ホンダは初のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得したのである。
今シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーであるトニー・カナーンは、昨年のインディライツ・チャンピオンで、現在、総合ランキングでも9番手と健闘中だ。ホンダにとって6年目となる来年は、ザナルディの代わりに今年の国際F3000チャンピオンであるファン・パブロ・モントヤ(チップ・ガナッシ・レーシング)と、昨年、今年と2年間インディライツで戦ってきた日本期待の服部尚貴(ウォーカー・レーシング)の二人のルーキーが登場する。今から彼らの活躍が楽しみである。
|