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チャンピオンシップシリーズ(インディカー レース)
第18戦サーファーズパラダイス


ザナルディ、フランキッティ、1-2フィニッシュ!
ホンダ・パワー、記念すべき通算30勝目!!

南半球にあるオーストラリアは日本と季節が逆になるが、東海岸有数のリゾート地として名高いゴールド・コーストの10月は、春というより初夏といった陽気で、日中は30度を超す暑さになる。さすがに朝夕は涼しいのだが、昨年まで悩まされたレース中の暑さは今年もそんなに変わらないようだ。
今回からホンダがタイトル・スポンサーになったのも話題の一つで、ペースカーなどオフィシャルが使うクルマの多くがホンダ車となった。またコースサイドのいたる所に「HONDA」の文字が見られ、「インディカーのホンダ」を印象づけている。
コース自体は昨年と同様で、ゴールド・コーストの中心部、サーファーズ・パラダイス近くのマッキントッシュ・アイランド・パーク周辺に設定される。ストレートでは300km/hを超えるハイスピードになるが、シケインがメイン・ストレートに2ヵ所、バック・ストレートには3ヵ所(連続シケインも含む)もあるため、ハード・ブレーキングと正確なハンドリングも要求される。まさに高速テクニカルコースと呼ぶにふさわしいレイアウトとなっている。

予選は、フランキッティがポールポジションを獲得し、ザナルディが2番手につけ、フロント・ロウを独占。トレーシー4番手、バッサー7番手、ド・フェラン8番手、カナーン14番手。

決勝の日曜日も雲ひとつない快晴となり、レーススタートの午後2時には気温が31度まで上がる。
予選1、2番手のフランキッティ、ザナルディはポジションをキープ、4番手スタートのトレイシー、8番手スタートのド・フェランは好ダッシュを見せ、3番手、6番手と順位を上げ、ホンダV-8勢は早くも1-2-3態勢だ。
トップのフランキッティ、2番手ザナルディは互いに牽制しあいながらタイム差1秒前後という厳しいバトルを展開。しかしこの2人のペースは飛び抜けて速く、10周目には3番手トレイシーとの差を10秒以上に広げていた。13周目、他のマシンがスピンしてコース上にストップ。これで1回目のフルコース・コーションとなり、上位陣はすかさず1回目のピットイン。ここでターゲット/チップ・ガナッシ・レーシングのクルー達は素早いピットワークを見せ、フランキッティより先にザナルディをコースに送り出し、これでトップ逆転。しかしフランキッティは2番手につけ、トレイシーも3番手とホンダ1−2−3体制は変わらない。

17周目、再スタート。トップに立ったザナルディは快調なペースでリードを広げ、2番手フランキッティが必死に追走。しかし3番手トレイシーは少しづつ遅れはじめ、30周目には4番手に落ちてしまう。そして34周目、バック・ストレートで後ろから迫ってきたアンドレッティとからんで、その先のシケインを曲がれずスピン。何とか再スタートし、ピットに戻ったが、この接触でリアのブレーキが壊れ、何度かピットインして修理を試みたものの46周目にピットに入ったところでリタイアとなった。
また8番手スタートのバッサーはスタートでやや出遅れ、9番手となったが中盤まで着実にポジションをキープ。ところが39周目、ダンゴ状態で第1シケインに飛び込んだ際、アウトにはじき出される形になってコンクリート・ウォールに激突。不運にもここでリタイアだ。
上位陣は36周目に2回目のピット作業を行ったが、ここでは順位は動かず、1番手ザナルディ、2番手フランキッティ、3番手フィッティパルディと予選トップ3での周回が続く。

55周目、各マシン、そろそろ燃費が厳しくなっていたのだが、ここで15番手走行中のマシンがメイン・ストレートの2つ目のシケインでクラッシュ。その時、トップのザナルディは最終ターンを立ち上がるあたりで、まだグリーンフラッグ状態であったが、思い切ってピットに飛び込み、最後のピット作業を敢行。ピットアウトとほぼ同時にフルコース・コーションとなり、一時的にトップに立ったフランキッティをはじめ、フィッティパルディらも翌周ピットに飛び込む。フランキッティがコースに戻ったとき、ザナルディが際どく走り抜け、トップを死守。これで勝負が決まり、62周目、7回目のフルコース・コーション中であったが、スタート後2時間が経過したため、ファイナル・ラップを告げるホワイトフラッグが振られる。そして1位ザナルディ、2位フランキッティ、3位フィッティパルディの順位で、チェッカー・フラッグとなった。

これでザナルディは今シーズン7勝目、2位のフランキッティはポイントランキングでバッサーを抜き2番手に上がった。
また、ホンダV-8エンジンは12勝目となり、'96年の11勝を上回る優勝回数を達成、そして'94年参戦以来、嬉しい30勝目である。

この他、予選14番手と出遅れたカナーンはピットストップを2回で済ます作戦が当たり7位でフィニッシュ。逆にド・フェランは最後の3回目のピットストップで順位を落としてしまい、14位でこのレースを終えた。

A.ザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
このコースは、まるで自分のドライビング・スタイルに合わせたかのようにデザインされていて、走っていて本当に楽しい。昨年、一昨年と勝てなかっただけに、今日の勝利はとてもうれしいよ。
序盤のダリオ(フランキッティ)はとても速く、パスするのは難しいと思っていたが、チームは素晴らしいピットワークで僕をトップで送り出してくれた。最高のチームだよ。

朝香充弘(HPDバイスプレジデント)
ホンダがスポンサーとなったこのオーストラリアで、予選、決勝ともにワンツーを獲得できて良かったです。
アレックスとダリオは最後まで安定した走りで、今日は比較的安心して見ていることができました。
また、今までで最高だった'96年の11勝を上回る12勝目を達成し、記念すべき30勝目を獲得できたこともうれしいことですね。

●次戦/最終戦は、11月1日フォンタナで開催されます。

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