Report rd.16
ホンダが初めてレースイベントをサポート!
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ホンダがサポートすることにより、随所にホンダの看板がかけられることになったラグナセカ。
写真はターン2のヘアピン。
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アメリカ西海岸のロードコースの中で、最も人気の高い“ラグナセカ”。サンフランシスコから南へ車で約2時間、観光地として名高いモントレーにあるこのコースに、毎年数多くのレース・ファンが訪れる。アメリカン・ホンダは、今年からラグナセカのスポンサーとなり、今回のレースを全面的にサポートすることになった。第16戦“ホンダ・グランプリ・オブ・モントレー”は、ホンダにとってアメリカにおける初のサポート・レースイベントとなったのである。
「われわれが参戦しているエキサイティングなCARTのレースを、より多くの人に楽しんでもらうため、ホンダはラグナセカとパートナー・シップを組むことになったのです」と、アメリカン・ホンダの副社長、トム・エリオットは語る。彼はアメリカでホンダのCART参戦を運営しているHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)の社長でもあり、ホンダがCARTに参戦する際の首謀者(!)として、自ら先頭に立ってCART参戦を働きかけたほどのレース好きだ。
「レースをやるからには、やはり勝たなければ意味がありません」とエリオット。まるで日本のホンダの首脳陣のような言葉である。「もしまだわれわれがレースに勝っていなければ、このようなことはしなかったでしょう。CARTに参戦して5年が経ちましたが、この間にドライバーズ・タイトルを3回と、ルーキー・オブ・ザ・イヤー、マニュファクチャラーズ・タイトルなどすべてのタイトルを獲得することができました。これで、それまで持っていたホンダのイメージを大きく変えることができたのです」と彼は語る。
「3ヶ月に一度、市場調査をしているのですが、レースを始める前のホンダのイメージといえば、ファミリーカー、燃費、信頼性などが挙げられましたが、今はこれらに加えてテクノロジーやパフォーマンス、ファン・トゥ・ドライブといった言葉も出てくるようになったのです」とエリオットは微笑んだ。
今回は、250人以上のディーラー関係者が招かれ、NSXクラブのメンバーによって100台以上のNSXが集合するなど、ホンダ・ファンにとってエキサイティングな週末となった。しかもレース・スタート前、NSXクラブのメンバーが運転する30台以上のNSX-Tにチャンプカー・ドライバー達が同乗しコースを一周。その光景はまさに圧巻の一言であった。
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