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チャンピオンシップシリーズ(インディカー レース)
第16戦ラグナセカ


ザナルディ、2位につける。カナーン、初の表彰台!
ホンダ・パワー、マニュファクチャラーズチャンピオンに王手。

ホンダが初めてタイトル・スポンサーとなった第16戦、「ホンダ・グランプリ・オブ・モントレー フューチャリング・ザ・テキサコ/ハボリン300」がアメリカ西海岸を代表するロードコース、ラグナセカ・レースウェイで開催された。
ラグナセカ・レースウェイはサンフランシスコの南、約100マイルほどにあり、今年で開設41年という伝統あるコース。高低差が約55mもあるのが特徴で、最高地点から一気に急斜面を駆け下りるS字コーナー「コーク・スクリュー」が有名だ。

注目のチャンピオン争いは、ドライバーズ・タイトルこそ2年連続でホンダV-8エンジンを駆るザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシレーシング)に決定しているが、エンジン製造メーカーに与えられるマニファクチャラーズ・タイトルやルーキー・オブ・ザ・イヤーはこれからが大詰め。マニファクチャラー部門ではホンダが49ポイントリードのトップ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーでもホンダV-8エンジンを駆るカナーン(タスマン・モータースポーツ・グループ)が25ポイント差でトップだが、まだまだ予断を許さない状況だ。

予選ホンダ勢トップは、フランキッティの2番手。バッサー3番手、ザナルディ5番手、ド・フェラン15番手、カナーン14番手、トレーシー18番手。

日曜日もきれいに晴れわたり、気温28度、路面温度47度という絶好のコンディションのもと、午後12時7分、グリーン・フラッグが振られ、83周の決勝レースがスタート。
まずダッシュ良く飛び出したのがバッサー。ターン2のヘアピンまでに2番手スタートのフランキッティのインを奪い2番手にポジション・アップ。その直後、他のマシンが接触してコースを飛び出したこともあって、予選14番手、18番手のカナーン、トレイシーも12番手、14番手につける。しかしポール・シッターのB.ハータは序盤から積極的にペースをあげ、7周目にはバッサーとの差が3秒以上となった。
21周目、一時は3.7秒まで広がったB.ハータとバッサーの差が2.6秒まで詰まる。いよいよテール・トゥ・ノーズのバトルかと思われた22周目、スピンでコース上にストップしたマシンが出て、1回目のフルコース・コーションとなる。
ここで上位陣はピットインし、1回目のタイヤ交換&給油。B.ハータは11秒5で作業を終え、トップでコースに復帰。5番手につけていたザナルディは素早いピット・ワークで4番手にポジションをあげ、2番手バッサー、3番手フランキッティとともにB.ハータを追う。
51周目、グリーン・フラッグ状態であったが、9番手走行中のド・フェランが上位陣の先頭を切って2回目のピットイン。翌周、バッサーとトレイシーが入り、ザナルディはトップのB.ハータと同じ53周目。フランキッティとカナーンは上位陣では最後となる54周目にピットイン。そして上位陣が揃った55周目、トップはB.ハータのままだが、2番手にはザナルディがつけ、3番手フランキッティ、4番手カナーン、5番手バッサーとホンダV-8勢がトップ5に4台、さらにド・フェラン7番手、トレイシーも11番手まで順位を上げている。
ここからB.ハータとザナルディのテール・トゥ・ノーズのバトルが始まり、57周目から2回目のフルコース・コーションとなる68周目まで、ほとんどタイム差は1秒以内の展開となる。
しかしこの2回目のフルコース・コーション中に、トラブルやスピンでストップするマシンが相次ぎ、再スタートしたのが77周目。しかもその直後のターン2でド・フェランを含む3台のマシンがクラッシュ。またもフルコース・コーションとなり、結局、レースも残り2周となった82周目にレース再開。それでもザナルディは必死にB.ハータを追うが、2位のままゴール。B.ハータがシリーズ参戦71戦目の初優勝を飾った。3位には65周目にフランキッティをかわしたカナーンが入り、初めての3位表彰台に上がった。
さらにフランキッティ4位、バッサー5位、トレイシー8位と完走したホンダV-8勢は全員がトップ10入り。

これでマニファクチャラーズ・ポイントでホンダは301ポイント、2位のフォード・コスワースは258ポイントとなり、その差43ポイント。次戦でこの差が1ポイント以上広がれば、ホンダV-8エンジンの2年ぶりのチャンピオン決定となる。

A.ザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
グリーンになった最後の2周で、ブライアン(ハータ)をパスするのは難しかったね。2位で終わってしまったが、この成績には満足している。'96年から毎年、ラグナセカでバトルを繰り広げてきたブライアンが勝って本当に良かった。あとは早くイタリアに帰って、生まれたばかりの息子に会いたいよ。

朝香充弘(HPDバイスプレジデント)
今日は終盤イエローが多く出たため、アレックス(ザナルディ)の逆転のチャンスが減ってしまったのは残念です。初めての“ホンダ・グランプリ”で優勝することはできませんでしたが、2〜5位に入るなど、エキサイティングなレースを喜んでもらえたのではないでしょうか。ルーキーのトニー(カナーン)が初の表彰台を獲得したのも嬉しいですね。

●次戦は、10月4日ヒューストンで開催されます。

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