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チャンピオンシップシリーズ(インディカー レース)
第15戦バンクーバー(カナダ)


D.フランキッティ、ポールtoフィニッシュで2連勝!
A.ザナルディ、4位につけ、2年連続のシリーズチャンピオンを獲得!!

今シーズンもあと5戦。ドライバーズ・チャンピオン争いは早くも大詰めで、現在のポイント・リーダー、アレックス・ザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)は、今回、第15戦の結果いかんでは、2年連続チャンピオンが決まる。

昨年まで、このカナダ・バンクーバーのレースは、ダウンタウンにほど近いBCプレイス・スタジアム(カナダのアメリカン・フットボールリーグ、BCライオンズのホームグラウンド)周辺の道路を利用してコースが作られていたが、今年から大きくレイアウトが変わり、BCプレイス・スタジアムを起点にしつつも、フォース・クリークと呼ばれる入り江を囲む「コの字」型のストリートコースとなった。
それだけに昨年までのデータはほとんど使えず、どのチーム、どのドライバーにとっても「初めて」のコースになるわけで、チーム、ドライバー、マシンの総合力が試される一戦といえた。

ストリートコースの予選は、金曜日、土曜日の2回、それぞれ2グループに分かれて30分行われる。
ポールポジションは、前戦初優勝を飾ったフランキッティ。ザナルディ3番手、カナーン5番手、トレーシー7番手、ド・フェラン14番手、バッサー15番手。

決勝の日曜日もよく晴れわたり、気温27度と絶好のコンディションとなった。
決勝は、フランキッティが好スタートを決め、レースをリード。
しかし、11周目、予選15番手から一つ順位を上げ14番手を走っていたジミー・バッサーが、ターン1で他のマシンと接触し、タイヤバリアに突っ込んでリタイヤ。これで1回目のフルコース・コーションとなる。
ペースカー先導のもと、周回を続けていた15周目、ターン4の立ち上がりで3番手のアレックス・ザナルディが突然スピン。何とかコンクリートウォールにぶつからずに済んだが、エンジンがストールしてしまい、同一周回のなかでは最後尾の24番手まで順位を落とす。オフィシャルに押し掛けしてもらい、コースに復帰したが、そのままピットに戻り、1回目のタイヤ交換&給油作業を行う。
18周目、ダリオ・フランキッティ1番手、トニー・カナーン3番手、ポール・トレイシー5番手、ジル・ド・フェラン12番手、アレックス・ザナルディ24番手でレース再開。ダリオ・フランキッティはまたもリードを広げるかに見えたが、21周目、スピンでコース上に止まったマシンが出て、2回目のフルコース・コーション。ここで上位陣は1回目のピットインだ。
アレックス・ザナルディをはじめ、何台かのマシンはそのまま走り続けたため、順位が大きく入れ替わったが、24周目、ダリオ・フランキッティ、トニー・カナーン、ポール・トレイシー、アレックス・ザナルディが5、6、7、8番手と並んで再スタート。しかしアレックス・ザナルディは周回遅れのマシンに阻まれ、なかなか順位を上げることができない。
43周目、3回目のフルコース・コーション中にアレックス・ザナルディが2回目のピットイン。これでまたも14番手に後退だ。
51周目、4回目のフルコース・コーション。ここで上位陣は2回目のピットイン。 55周目、いったん再スタートが切られたが、ターン8でクラッシュが立て続けに発生し、66周目の再スタート時にはダリオ・フランキッティ2番手、トニー・カナーン4番手、ポール・トレイシー5番手、アレックス・ザナルディ7番手、ジル・ド・フェラン9番手となり、M・アンドレッティがトップに立った。 この後、ダリオ・フランキッティはM・アンドレッティとの一騎打ちとなり、トニー・カナーン、ポール・トレイシーも3番手のS・プルーエットとテール・ツー・ノーズのバトルを展開。しかし68周目、ターン4の進入でポール・トレイシーが勢い余って前のトニー・カナーンに追突。これでトニー・カナーンはリタイヤ、ポール・トレイシーも72周目にピットレーン走行のペナルティを受け、後退。これでアレックス・ザナルディは4番手まで順位を上げる。
80周目、M・アンドレッティをピッタリ追走していたダリオ・フランキッティはターン9の入り口でインを奪って、見事に逆転。待望のトップを手に入れる。そして終盤は2番手M・アンドレッティ、3番手S・プルーエット、4番手アレックス・ザナルディの激しい2番手争いとなるが、86周目、まだ予定周回数は残っていたが、スタート後2時間が過ぎたため、規則によって最終ラップを知らせるホワイトフラッグが振られ、決勝レースは86周でフィニッシュ。
結局ダリオ・フランキッティは、トップのままチェッカーフラッグを受け、前戦ロード・アメリカに続いて2連勝を達成。しかも22戦ぶりのポール・トゥ・ウイナー(予選1番手からスタートし優勝したドライバー)となったため、これまで繰り越しとなっていた33万ドルのボーナス賞金とポール・ウイナーの賞金1万ドル、さらに優勝賞金10万ドル、しめて44万ドル(1ドル140円として6160万円)を手に入れることとなった。
またアレックス・ザナルディも4位でゴールし、チャンピオン争いを展開していたポイントランキング2位のジミー・バッサー、3位のA・フェルナンデス、4位のG・ムーアがノーポイントに終わったため、史上3人目の2年連続のドライバーズ・チャンピオンに決まった。これでターゲット/チップ・ガナッシ・レーシングは96年以来、3年連続のドライバーズ・タイトル獲得である。
この他、ポール・トレイシーは11位完走、ジル・ド・フェランは最終ラップにスピンアウトしてしまい、13位に終わった。

D.フランキッティ(チーム・クール・グリーン)
ロードコースのロード・アメリカに続き、このバンクーバーで初めてストリートコースで優勝することができた。次のステップはオーバルを制覇することだね。今日のマシンは本当に素晴らしく、チームをはじめ、レイナード(シャシー)、ファイアストン(タイヤ)、そしてホンダ(エンジン)とみんなにお礼が言いたい。

A.ザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
今日はボクとチームにとって、素晴らしい日となった。長いシーズンのなかで、確実に闘ってきたことがこのような結果につながったのだろう。レースでは自分がミスしたにもかかわらず、チームががんばってくれたおかげで、チャンピオンがとれる位置まで挽回することができたよ。

朝香充弘(HPDバイスプレジデント)
ダリオ(フランキッティ)は今年4回目のポールポジションを獲得し、決勝でも見事に2連勝を決めてくれましたが、彼の実力からすれば驚くようなことではないと思います。またアレックス(ザナルディ)の2連覇は我々にとっても本当に嬉しいことであり、心から彼のチャンピオンをお祝いしたいですね。

●次戦は、9月13日ラグナセカで開催されます。

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