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Report rd.13


オハイオ州はアメリカン・ホンダのもう一つのホームタウン


レース観戦に訪れたホンダ関係者に、コースの説明をするアレックス・ザナルディ

第10戦クリーブランド同様、オハイオ州で行われる第13戦。今シーズン2度目のパーマネント・ロードコースの舞台となる“ミド・オハイオ・スポーツカー・コース”は、オハイオ州の中心部であるコロンバスから北へ約1時間半ほどの位置にある。以前、第3戦目のロング・ビーチ・グランプリが、アメリカン・ホンダの地元でのレースだと紹介したが、ここオハイオ州はホンダにとってアメリカにおけるもうひとつのホームタウンとも言うべき場所だ。

というのも、オハイオ州にはホンダの工場が3つと、研究所、テストコースなどがあり、約1万5千人もの従業員が働いているのである。アメリカで販売されるアコードとシビックのほとんどがオハイオで作られており、その数は年間約65万台。メイド・インU.S.A.のホンダといえば、日本で好評を博したアコード・ワゴンの初代と2代目があるが、これらはすべてオハイオで作られていたのだ。

今回のミド・オハイオは、ホンダの工場から最も近いサーキットであり、毎年、ホンダのチャンプカー・ドライバー達は、レース・ウィークの水曜日に各工場を訪問。それぞれの工場にはアソシエイト(ホンダでは工場で働く従業員のことをこう呼んでいる)とその家族が集まり、ドライバーとの懇談やサイン会、写真撮影などが行われる。そしてレースが行われる週末には、家族総出で応援にかけつけるのだ。

それだけにホンダにとって、シリーズの中でも特に重要なレースのひとつとなるのだが、初参戦の'94年に当時のドライバーだったボビー・レイホールが、「来季('95年)はホンダを使わない」と発表。原因は、初年度からレイホールが期待していたほどのパフォーマンスを発揮できなかったことにあったものの、重要なミド・オハイオのレース直後の発表であり、ホンダ関係者には衝撃的ともいえるアナウンスだったのである。

その屈辱をはらすべく、昨年のチャンピオン、アレックス・ザナルディが'96、'97年にこのミド・オハイオを制し、アソシエイト達もおおいにエキサイト。年々観戦者も増え続け、今回は約1500人ものアソシエイトが訪れた。残念ながらレースでは勝てなかったものの、全員がエンジョイして帰路についたのは間違いのないところだ。


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