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チャンピオンシップシリーズ(インディカー レース)
第13戦レキシントン


波乱のレース。トレーシー、5位。カナーン、8位。

第9戦ポートランド以来のロードコース(常設サーキット)が舞台となる第13戦は、オハイオ州のほぼ真ん中にあるミド・オハイオ・スポーツカーコースで開催された。オハイオ州はホンダ・オブ・アメリカ・マニファクチャリング(HAM:アメリカにおけるホンダ車の生産拠点)の本拠地であり、第3戦ロングビーチに続いて、“地元”でのレースとなった。
ミド・オハイオ・スポーツカーコースは、コーナー数14とロードコースとしては平均的なコーナー数だが、アップダウンを伴う複雑なコーナーが数多くあって、ドライビングはもちろん、最適なマシンセッティングを見つけだすのも難しいコースレイアウト。
予選は、フランキッティがポールポジションを獲得。バッサーが2番手につけ、ホンダ勢がフロント・ロウを獲得するが、それ以外は、ド・フェラン12番手、スピンし、思うようにアタックができなかったザナルディが13番手、カナーン18番手、トレーシー21番手と、後方スタートとなる。

日曜日は気温34度と暑かったものの午前中から雲が多く、雨も心配されたが、午後2時5分、ドライ状態でグリーンフラッグが振られ、83周のレースがスタート。
このミド・オハイオ・スポーツカーコースでは、最初のスタートだけ、ピット前のストレートではなく、バックストレートの中間ポイントでグリーンフラッグが振られる。
予選トップ3はお互いを牽制しながら最初の右コーナーに飛び込んでいく。予選3番手のB.ハータはダッシュ良くポール・シッターのフランキッティのインを奪い、この2台はサイド・バイ・サイドのまま、上り→左コーナー→下り→右コーナーのS字セクションに突入。ところが最初の左コーナーで2台が接触。ハータはスピンを喫し、フランキッティはアウト側に飛び出し、すぐ後ろにつけていたバッサーと衝突。2台は絡み合ったままコンクリートウォールに突っ込んでしまい、一瞬にしてホンダV-8勢の1-2態勢が消えてしまった。ハータは何とかピットまで戻り、タイヤを代えてコースに復帰したが、ラジエタートラブルが発覚し、翌周ピットでリタイアだ。
これでトップに立ったのは、予選4番手のM.グージェルミン。序盤は彼がレースをリードしていく。
25周目、7番手まで順位を上げてきたザナルディがターン1で痛恨のオーバーラン。グリーンエリアに飛び出してしまい、何とかコースに復帰できたが16番手に後退。さらに27周目、5番手につけていたド・フェランがS字セクションで単独スピン。再スタートしてピットに戻れたものの、22番手まで順位を落としてしまった。
これでホンダV-8勢で順調に走行を続けているのはトレイシーとカナーンの2台となったのだが、カナーンはコンピュータトラブルに見舞われ、33周目のピットイン時に修理。コースに復帰したときには19番手。結局、上位陣が1回目のピットインを終えた41周目では、トレイシーの8番手が最上位となってしまった。
52周目、この日4回目のフルコースコーションとなり、上位陣は2回目のピットインを行う。しかし、トップに立っていたポイントランキング3番手のムーアがピットアウト時に他のマシンと接触。サスペンションを壊してピットロードでリタイアとなる。ここでトレイシーは素早いピット作業で6番手まで順位を上げ、終盤はグージェルミンと4番手争いを展開。しかしパスするまでには至らず、そのまま5位でフィニッシュした。
レースは、59周目にトップに立った今年の“ツインリンクもてぎ”の覇者、A.フェルナンデスが最後まで快調に走り抜き、今シーズン2勝目。2位はチームメイトのS.プルエ、3位には今シーズン限りでドライバーを引退する地元オハイオ出身のB.レイホールが入り、大観衆を大いに沸かせた。

P.トレーシー(チーム・クール・グリーン)
今日は、チームにとって勝った時と同じぐらいの価値がある。なにしろ、あんなに後ろ(21番手)から追い上げてここまで来たんだからね。今日のピットストップはパーフェクトに近く、だからこそここまでポジションを上げることができたと言っていい。序盤はほんとうに大変だったけれど、満足できる結果になって良かったよ。

D.フランキッティ(チーム・クール・グリーン)
全く頭に来たよ。ブライアン・ハータがどうしてあんな動きをしたのか、全く理解に苦しむよ。まるで、僕のマシンがそこになく、スペースが空いていたかのように、僕の方に寄ってきた。何を考えていたのか、わからない。長いレースだというのに、1周目の1コーナーで勝負を決めなければならなかったのだろうか?馬鹿げている。
チームが必死になってマシンを仕上げてくれたというのに、こんなことになるなんて。

●次戦は、8月16日エルクハートレイクで開催されます。

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