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チャンピオンシップシリーズ(インディカー レース)
第12戦US500


US500は、バッサーが、惜しくも0.259秒差の2位。

シリーズ最大級のイベント、「U.S.500」が、ミシガン州ブルックリンのミシガン・スピードウェイで開幕した。このレースは2マイルのオーバルコース(スーパースピードウェイ)を250周する、伝統の「500マイル」レースで、今年初めての「500マイル」レースとなる。
舞台となるミシガン・スピードウェイは、英文字の“D”に似たコースレイアウト(Dシェイプ)をもつサーキットで、これまでの1ラップのコースレコードも時速234.665マイル(約377.58km/h。'96年にジミー・バッサーが記録)というハイスピード・オーバルである。
しかし、今年からスーパースピードウェイでは空気抵抗の大きい減速リアウィングが使用されることになっており、どの程度スピードダウンするのか、ドラフティング(スリップ・ストリーム)にどう影響するかなどが注目された。
予選は、バッサーがホンダ勢トップの2番手。ザナルディ7番手。以下、ド・フェラン10番手、トレーシー15番手、フランキッティ16番手、カナーン20番手。

決勝は、ほぼ快晴に恵まれ、スタート時の気温は29度、路面温度は45度まで上がり、厳しい「500マイル」レースを予感させた。

決勝スタートは、オープニングラップから予選2番手のバッサーが飛び出し先頭に立つが、予選4番手のアンサーJr.と予選8番手のアンドレッティを交えた激しい先陣争いを展開。予選10番手だったド・フェランもスタートよく順位を上げ、5周目のバックストレートでは3番手につけ、序盤はバッサー、アンドレッティ、ド・フェランの3人が、周回ごと、時には同一周回のなかで順位を入れ替えるほどの接近戦となった。
中盤100周目、フルコース・コーション中にバッサーがピットイン。しかしバッサーは、101周目に再スタートした後にブラックフラッグを受けてしまい、痛恨のペナルティ・ストップとなり、11番手まで後退する。
終盤196周目、5番手までポジションアップしていたバッサーが4番手のムーアをパスすると、ザナルディ、トレイシー、ド・フェラン、バッサーと、ホンダV8勢がトップ4を形成。その後、この4台は互いにバトルを繰り返し、順位を入れ替えながらもレースをリードしていく。
216周目、13番手走行中のフランキッティにマシントラブルが出て、6回目のフルコース・コーション。ここで各チームは最後のピットインだ。しかし、トレイシーは右リアのホイールナットにトラブルが出て1度はピットアウトしたものの翌周緊急ピットイン。何とかコースには戻ったが、11番手まで順位を落とす。
223周目、再スタート。ザナルディ、バッサーが1-2体制をキープし、235周目にはド・フェランも3番手に上がり、ホンダV8初の表彰台独占なるかと思われた241周目、ド・フェランのマシンにトラブル発生。スローダウンしながらグリーンゾーンにマシンを止めてしまった。
そして246周目、残り5周のスプリントレースがスタート。トップのバッサーを2番手のザナルディが追う形となり、互いに牽制しながらゴールを目指す。ところが再スタート時4番手だったムーアが肉薄。247周目にザナルディ、248周目にバッサーをパスしトップ逆転。翌周、バッサーがトップを奪い返したものの、ファイナルラップのターン1でムーアがインを刺し、再度トップに立ち、そのままフィニッシュ。
ホンダV8勢は、バッサーが2位、ザナルディが3位とともに表彰台に上がり、トレイシーは9位、ルーキーのカナーンは粘り強く最後まで走り、11位で完走した。

J.バッサー(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
最終周に入るところで、グレッグ(ムーア)を抜いたときは十分なマージンがあると思ったが、ターン1で追いつかれ抜かれてしまった。今日はとても長いエキサイティングなバトルの一日だったよ。

朝香充弘(HPDバイスプレジデント)
新しいリアウイングを採用したことから、今回は常に抜きつ抜かれつの大接戦となりました。このウイングの影響で、エンジンへの負荷が高まったため、最後まで気を抜くことができませんでした。途中、1位から4位まで占めたのですが、最終ラップで逆転され、非常に残念な結果となり、このレースの厳しさを実感しました。

●次戦は、8月9日レキシントンで開催されます。

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