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チャンピオンシップシリーズ(インディカー レース)
第10戦クリーブランド


A.ザナルディ、3連勝!今季5勝目を飾る!!
ホンダ・パワー、ドライバー、マニュファクチャラーともにランキングトップを快走中。

シーズン折り返し点を迎えた今戦。
クリーブランドはアメリカ5大湖のひとつ、エリー湖沿岸に位置し、自然豊かなオハイオ州の中でも水辺の風光明媚な都市として知られている。
このクリーブランドのダウンタウンに隣接するバーク・レイクフロント・エアポートが第10戦の舞台。空港を閉鎖し、滑走路と誘導路を組み合わせてコースを設定している。それだけにストレートの長さ、コースの幅とも十分で、毎年、激しいバトルが展開される。しかし、路面はコンクリートの継ぎ目などでかなりでこぼこしているため、ドライバーには細心のマシンコントロールが求められる。

このレースウィークは連日、好天に恵まれ、気温26度以上の真夏の陽気となった。 予選は、バッサーが、通算7回目、今季2回目のポール・ウイナーとなった。2番手フランキッティ、3番手には昨年の覇者、ザナルディが入った。これでホンダV8エンジンは、今年の第5戦リオの予選トップ4独占に続き、2回目の予選トップ3独占となった。また、5番手につけたトレイシーまでが、昨年のレコードタイムを更新している。
ド・フェラン11番手、カナーン19番手。

気温28度、路面温度45度と、決勝の日曜日も暑くなった。そして午後12時36分、グリーンフラッグが振られ、決勝レースがスタート。
注目のターン1では、ホンダV8勢が好ダッシュを見せ、バッサー、ザナルディ、トレイシー、フランキッティの順でトップ4を独占。しかし19番手スタートのカナーンは他のマシンと接触してスピン。再スタートできたものの、27番手まで後退してしまう。
上位陣が5周目に入ったとき、ターン8でポイントランキング2番手のムーアのスピンをきっかけに多重クラッシュが発生。これで1回目のフルコ−ス・コーションとなる。
12周目、再スタートとなったが、ザナルディがダッシュ良く先頭のバッサーに迫り、ターン1でインに飛び込みトップを奪う。バッサーはその勢いに押され、マシンの挙動を乱してしまい、トレイシー、フランキッティにも先行される。
ザナルディはここでペースを上げ、周回ごとに2番手トレイシーとの差を広げ、26周目には8秒以上のリードを築く。
しかし27周目、グージェルミンのスピンにより2回目のフルコース・コーション。ここで上位陣は1回目のピットインだ。
各チーム、順調にタイヤ交換&給油を済ませたが、ピットアウトしようとしたトレイシーと、後方から走ってきたアンサーJr.がピットレーン上で接触。アンサーJr.はスピンして、それまでの4番手を不意にしてしまう。トレイシーはそのままコースに戻り、31周目、グリーンフラッグが振られ、レースは再開された。
ところがオフィシャルはトレイシーの行為を不当として「10秒ピットストップ」のペナルティを課す。43周目、トレイシーはピットに入り、10秒ストップのペナルティを受けて、19番手まで順位を落としてしまう。
56周目、4番手につけていたド・フェランがピットイン。ところがピットロードに入ったところでガス欠状態となり、惰性でピットにたどり着く。これで大きくタイムロスだ。
この後、上位陣が続々2度目のピットイン。トップのアレックス・ザナルディは60周目にピットに入り、トップのままコースに復帰。その後も快調なペースで2番手以下に5秒以上のリードを保つ。
結果、ザナルディは、昨年に続きクリーブランド2連覇、デトロイト、ポートランド、このクリーブランドと3連勝。これで今季5勝目となり、シリーズポイントでも大きなリードを築き上げた。
フランキッティは第3戦ロングビーチの2位に続いての3位表彰台。ピットストップで遅れたド・フェランは周回遅れになりながらも追い上げ、最後は6位。バッサーは途中、マシントラブルが出てペースが上げられなかったが何とか7位に入り、貴重な6ポイントを獲得。ランキングで2位のムーアに4点差に迫る。
1周目にスピンしたカナーンは着実に順位を上げ14位。トレイシーは95周目にタイヤバリアに突っ込んでリタイアに終わった。

A.ザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
今日は、我々が思い描いたとおりのレースになって、ほんとうにうれしい。67周目にイエローコーションになり、予定よりも早いピットストップをすることになったが、燃料が最後まで残ってくれて良かった。ホンダV8エンジンの燃費の良さが、今回の勝利をもたらしてくれたと言っていいね。

朝香充弘(HPDバイスプレジデント)
今回もアレックス(ザナルディ)が力強い走りを見せてくれました。彼は本当に安定してきましたね。ダリオ(フランキッティ)も期待通りの走りと言っていいでしょう。後半戦のポイントゲッターとして注目していいと思います。今後もこの調子で面白いレースをお見せしていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。

●次戦は、7月19日トロント(カナダ)で開催されます。

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