ザナルディ、優勝!!今季3勝目!
ホンダ勢は、6台共8位以内に入賞の大健闘。
第8戦は、アメリカとカナダの国境、デトロイト川に浮かぶベル・アイル・パークで行われる。デトロイトのダウンタウンからはもちろん、カナダからも近いのが特徴だ。
このベル・アイル・パーク内に作られた特設コースは、今年からレイアウトの一部が変更されている。コーナー数14は変わらないものの、これまでのターン2後のストレートが約650mに延ばされ、全長が約400m長くなった。この新しいストレートでは時速190マイル(時速約306km)前後に達すると予想され、ストリートコースとは思えないハイスピードバトルが期待された。
予選は、ザナルディが2番手。ホンダ勢は、カナーン6番手、バッサー7番手、フランキッティ8番手、ド・フェラン9番手。トレーシーは、セッティングが思うように決まらず15番手。しかし、トレイシーは日曜日のウォームアップ走行でトップタイムをマーク。決勝での巻き返しに期待がかかった。
決勝日は大きな雲の間から時々陽が射し込む、まずまずのコンディションとなった。
スタート直後からポールポジションのムーアと2番手のザナルディが後続を大きく引き離し、接近戦を展開。
序盤は大きなクラッシュ等もなく、ほぼグリッド順にレースが展開される。
24周目、ムーアを皮切りに、続々と上位陣がピットイン。順位が落ち着いた頃、素早いピット作業を済ませたザナルディは、トップを走行。また、この時点で、ド・フェラン5番手、カナーン6番手、フランキッティ7番手、バッサー8番手、トレイシー10番手と、6台全員がトップ10圏内を走行することとなる。
ザナルディは、以降も、終盤64周目に1分16秒180ベストラップをマークするなど、終盤になってもペースが落ちず、結果、フェルナンデスに6.624秒の差をつけて、今シーズン3勝目を挙げた。また、ホンダ勢は、6台全員が8位以内に入賞した。
A.ザナルディ(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
今日の優勝のカギは、グレッグ(ムーア)よりも遅くピットインしたことだ。燃費を考えて、レース序盤は燃料を薄くして走ったが、彼のペースに十分ついていけたし、彼よりも2周後にピットインすることができた。ムーアがいなくなり、燃料が少なくなった軽いマシンで思いっきり走れたよ。結局、この時に作ったマージンが、僕を優勝に導いてくれたんだと思う。
朝香充弘(HPDバイスプレジデント)
アレックスが落ちついた素晴らしい走りをみせてくれ、デトロイトで初優勝することができました。今回、6人全員がベスト8に入ったことも、我々にとっては大事なことです。今後、このようなストリートコースや、次戦のポートランドのようなロードコースのレースが増えますが、決して気を抜くことなく、頑張っていきたいと思います。
●次戦は、6月21日ポートランドで開催されます。
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