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チャンピオンシップシリーズ(インディカー レース)
第7戦ミルウォーキー


J.バッサー、今シーズン2勝目!
ホンダ勢、マニュファクチャラーズランキングトップを快走中!!

シリーズ前半戦のポイントとなる、「オーバルコース4連戦」。第4戦ナザレス(ペンシルバニア州)から、リオデジャネイロ(ブラジル)、マディソン(イリノイ州)、そして今回のミルウォーキー(ウィスコンシン州)と、約1ヵ月間、オーバルコースでのレースが続いてきた。
昨年、ホンダ勢は、この「4連戦」で優勝を逃したが、今年はナザレスで1-2フィニッシュ、リオでは2位、マディソンは優勝と好調の波に乗り、第7戦ミルウォーキーを迎えた。 今回、レースの舞台となる「ミルウォーキー・マイル」は、ミシガン湖西岸の都市、ミルウォーキーに隣接するウエストアリスにあって、1903年から自動車レースが行われている伝統あるサーキット。コース全長は約1マイルで、ほぼ楕円の典型的なショート・オーバルコースである。因みに、このミルウォーキーマイルでショート・オーバルでのレースは、今シーズン最後となる。
1日目の金曜日、天候はまずまずだったが、午前中のプラクティスでクラッシュがあり、ターン2アウト側のコンクリート・ウォールが壊れてしまう。取り急ぎ修理されたものの安全性に問題があるとして午後のプラクティスはキャンセルされてしまった。
予選のホンダ勢は、バッサーが5番手。フランキッティ6番手、ザナルディ9番手、トレーシー14番手、ド・フェラン15番手。前戦のクラッシュで首を痛めたカナーンは26番手。
日曜日は午前中こそ雲が多かったもののスタート前には陽が差し始め、まずまずのコンディションとなった。
決勝スタートは、予選14番手と出遅れたトレーシーが好ダッシュを見せ、1周目7番手。すぐにチームメイトのフランキッティをかわし、6番手に上がる。4番手スタートだったアンドレッティも2番手へジャンプアップし、序盤はポールウイナーのカーペンティアとテール to ノーズのバトルを展開する。しかし17周目のターン4で、アンドレッティとカーペンティアが接触。カーペンティアはウォールに激突し、アンドレッティはフロントサスペンションを壊し、2人ともリタイアとなった。
これでトップに立ったのは、ポイントランキング2番手のムーア。これにバッサー、トレーシー、フランキッティと、ホンダ勢が続く。
68周目、上位陣のトップを切って、フランキッティがタイヤ交換&給油のためピットイン。コースはグリーン状態だったが、他のマシンも続々ピットに入る。今戦は燃費的に70周前後がピットイン・タイミングの目安といえそうだ。
89周目、ホームストレートに戻ってきたド・フェランのマシンから煙が上がる。マシントラブルが発生し、そのままリタイア。このときムーアとグージェルミンも接触し、ともにマシンにダメージを追って緊急ピットインとなる。
101周目、再スタート。ここでトップに立ったのはトレイシー。グリーンフラッグと同時に鋭いダッシュで、2番手につけているバッサーとのリードを広げていく。しかし120周目、クラッシュにより4回目のフルコース・コーション。ここで上位陣は2度目のピットイン。
このときチーム・クール・グリーンのピットワークがわずかに乱れ、トレーシーは6番手に順位を落としてしまう。変わってトップに躍り出たのはバッサー。131周目の再スタートも無難に決め、快調なペースで周回を続けていく。
終盤、次々と周回遅れが出てコース上が大混乱となるシーンもあったが、バッサーは慎重にマシンをコントロールし、ゴールを目指す。燃費が厳しく、燃料がぎりぎりとなる可能性が高いため、最後まで目が離せない終盤戦となり、ゴールまで10周を切った193周目、トレーシーがピットイン。さらに197周目、4番手まで順位を上げてきたザナルディもピットへ。ともに少量だけ給油する。
しかし、バッサーは最後までペースを落とさず走り続け、2位に7.6秒以上のリードを保ってフィニッシュ。ナザレスに続いて今シーズン2勝目を飾った。
フランキッティ4位、トレーシー7位、ザナルディ8位。カナーンは17位完走。

J.バッサー(ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング)
レースの前半で燃料をセーブすることができたので良かった。でも、僕のマシンは、後半もそれほど心配がいらないほど、燃費が素晴らしかった。唯一残念なのは、やっとショートオーバルで勝てるようになったのに、今シーズンはこれが最後だということ。来シーズンのオープニングも、こんな感じでいけたらいいよね。

朝香充弘(HPDバイスプレジデント)
昨年は、このミルウォーキーまでのオーバルで苦戦しましたが、今年はナザレスとマディソン、そして今戦とすべてのショートオーバルで勝つことができました。次のデトロイトからは、うちのドライバー達が得意とするロードコースが続きます。この勢いをそのまま維持できるよう頑張りたいと思います。

●次戦は、6月7日デトロイトで開催されます。

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