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スーパーバイク世界選手権シリーズ
第12戦/最終戦日本


熾烈なチャンピオン争いの末、スライトは、無念のランクキング2位。 エドワーズはランキング5位につける。
伊藤真一は第1レース8位、第2レースは、トラブル、リタイア。
武田雄一は怪我を押して出場し、15/14位と健闘。

当初の予定では、インドネシアとマレーシアがカレンダーに加えられていたが、政情不安定のため、レースキャンセル。SUGO大会が最終戦となり、チャンピオン決定戦として大きな注目を集めることになった。ランキングトップのトロイ・コーサー(D)をスライトは0.5ポイント差で追い、トップと6ポイント差でカール・フォガティ(D)が付け、この3人のタイトル争いを繰り広げていた。スライトは、今年は111のゼッケンを付け、チャンピオンへの闘志を秘め、シリーズを戦って来た。第8戦アメリカでは怪我のため2レース目をキャンセルするアクシデントに見舞われながらも、第10戦オーストラリアでは両レースを制覇し復活、これまで5勝を挙げ、タイトル争いを最終戦へと持ち込んでいた。また、チームメイトのコーリン・エドワーズも、第3戦イタリアでは両レースを制覇するなど通算3勝と活躍を示し、若手のルーキーとして期待を集めていた。
また、スポット参戦となった伊藤真一は、鈴鹿8時間耐久2連覇の実力者であり、武田雄一は'97年のWSB SUGO大会で勝利、日本人初のWSB覇者。ふたりの速さは世界レベルで、優勝候補に名乗りを上げていた。
だが、レースウィークが始まると、スライト、エドワーズ共、フロントセッティングが決まらず、思うような走りが出来ずにいた。エドワーズは2度の転倒を経験するなどリズムを崩す。また、伊藤もセッティングが決まらず、精彩を欠いた。武田は、タイムアタックの最中に転倒、右足首を捻挫してしまう。グリッドはスーパーポール(総合予選上位16人が挑戦、たったひとりでコースイン、3周でタイムアタックする)で最終グリッドが決められ、スライトは10番手、伊藤が11番手、エドワーズ15番手となった。武田は18番手からのスタートとなった。

決勝朝のフリー走行で、ランキングトップのコーサーが転倒、左肋骨を3本折る怪我でレースキャンセル。タイトル争いは、スライトとフォガティの一騎討ちとなった。
第1レース、フォガティが3位、スライトは7位でチェッカー。ポイント差は1.5で、スライトがフォガティを追う展開となった。伊藤は8位、エドワーズは13位、武田は15位でレースを終える。

第2レース、フォガティが4位、スライトは懸命の走りを見せるが、6位となり、逆転でフォガティが3度目のシリーズチャンピオンを獲得した。スライトは無念のランキング2位となった。エドワーズは13位でレースを終えランキング5位となる。武田は我慢の走りを見せ14位と完走した。伊藤はレース序盤、トラブルが発生、リタイアとなった。

A.スライト(7位/6位 シリーズランキング2位)
チャンピオンを取るために、頑張ってきた。チャンスが巡って来ていたから、どんなことをしても、チャンピオンになりたかった。でも、なかなか、セッティングが決まらずに、自分の走りをすることが出来なかった。

C.エドワーズ(13位/13位 シリーズランキング5位)
今回のレースは、転倒もあって、いいところがなかったけど、シリーズとして見れば、満足出来るシーズンだったと思う。来年は、もっと、いいレースが出来るようにしたい。

伊藤 真一(8位/リタイア)
SUGOは地元なので、いい所を見せたかったが、思うようなセッティングを見つけられずに、リズムに乗れなかった。朝のフリー走行では転倒してしまうし、いいところがなくて残念。気持ちを切り換えて、全日本でタイトルが取れるように頑張りたい。

武田 雄一(15位/14位)
勝ちを狙っていたのに、転倒してしまって、怪我までしてしまった。レースをキャンセルするという選択もあったけど、どうしても、走りたかった。ここでレースを諦めたら、自分のモチベーションが下がってしまうと思った。結果には満足していないけど、走りきれたことで自信を失わずにいられると思う。次の全日本までにば、怪我を直して、自分の走りがしたい。

●スーパーバイク世界選手権は、1周約4〜6kmの舗装された専用サーキットを周回して約100kmを40分前後で走破、平均時速約150km/hで速さを競う競技。
出場車両は4サイクル750cc〜1000ccのマシンで一般市販の4サイクル車がベースの車両に限られるが、エンジン等のチューンで160〜170馬力を発揮、最高速も280km/hを越え、世界GP500ccマシンに迫る迫力ある走行シーンでファンを魅了している。
1988年に誕生したWSBは、市販車レースの世界最高峰レース。世界から選りすぐりの4サイクルを操る有力選手が参加、2レース制で争われ、市販車ベースであることから、ファンにとっては親近感があることなどで人気が高い。
各国1開催が基本で、上位15位までにポイントが与えられ、シリーズチャンピオンが決定する。

●ご声援、ありがとうございました。

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