• 釣り方 :

釣り方の基本は下流側からの
アップクロス&サイド

釣り上がりながら
上流をねらっていく

渓流ルアーフィッシングの基本は「釣り上がり」だ。ヤマメイワナは上流に頭を向けて泳いでいるため、上流側から釣り人が近づくと、その気配に怯えて石の下などに潜ってしまう場合が多い。そうなると何をやっても釣れなくなってしまうので、上流に少しずつ進みながら釣りをする。同時に、他の釣り人が先に川に入っている場合、その人がこれから釣っていくと予想される範囲の上流側に入るのはマナー違反。そうした行為は避けるようにする。

川に降りたらまず水際に不用意に近づかず、どこをねらうかキャストの前に一度考える
距離を取るのは有効だが、魚の反応が見られないほどの遠投は逆効果。ある程度はそっと近づいてから釣りたい

釣り方は、まず「アップクロス(アップ&アクロス)」と呼ばれる、自分の斜め上流に向かってキャストしていく方法が基本になる。そのうえで、場所によっては「サイド」のポジショニングもよく使う。アップクロスでねらうのは、不用意に川の中に入ると釣り人の存在に気付かれやすいので、岸に立って少し上流のポイントにルアーをキャストしていくから。そのうえで、自分と魚の間に波立ちがあって、釣り人の気配を小さくする遮蔽物になってくれるような場合には、ねらう場所の横まで近づいて釣るのも効果がある。川には流れがあるため、斜め下流からねらうだけでなく、横からもねらってみることで、ルアーをよりじっくり魚に見せられる場合があるからだ。

サイドから対岸際をねらっている状況。このように波立ちがある場所(主に瀬)は、アップクロスだけでなく、サイドからもキャストして釣る
こうした川幅のある場所は立つ位置を少しずつ変えてじっくりねらってみたい

つまり、「アップクロス」と「サイド」を組み合わせて釣っていくことで、よりヤマメやイワナにルアーをアピールできるタイミングを増やすことができる。

渓流ルアーフィッシングの基本的なアプローチ

※このコンテンツは、2021年7月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
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