• 釣り方 :
釣り方

源流のイワナ釣りの道具

源流のイワナ釣りは林道の終点などにスペースを見つけて車を停め、そこから林道や遊歩道などを利用して川の上流部に入る。迷惑駐車は絶対にしないこと。また、万一の事故の可能性なども考え、基本は2名以上のペアかグループで出掛ける。さらに釣行予定は必ず家族などに事前に伝えておく。ここでは緊急時に山でビバーク(野営)もできる装備までを含めた源流釣りの道具を紹介する。

釣りの道具

①ウエーディングシューズ&ウエーダー:冷たい流れに立ち込んで釣りをする際の必須アイテム。盛夏の暑い時期であれば、ウエーダーの代わりに速乾性のタイツとハーフパンツの組み合わせでもよいが、足もとは必ずウエーディングシューズを履く。ウエーディングシューズは靴の裏がフェルト地で苔生した川の石の上でも滑りにくくなっている。
②サオ:エサ釣り用のサオは予備を含め2本は持ちたい。またエサ釣りでの条件が悪い場合を考えテンカラザオも持参したい。
③フィッシングベスト:ハリや仕掛け、ハリ外しペンチ、ハサミ、水温計、ホイッスルなど小型のものはベストに収納。
④ベルト:タモ、ドリンクホルダー、熊スプレー、熊鈴、エサ箱、山菜ナイフなどベストには収まらないものを取り付ける。
⑤ネット:釣った魚をキープする際、源流釣行では魚籠だとかさ張るため、ナイロンネットを用意。
⑥手袋:軍手でもよいが、高巻や藪漕ぎの時に手袋は必需品。

宿泊の道具

①シュラフ:コンパクトにまとまるダウン製がおすすめ。汚れ防止や保温効果もあるシュラフカバーも用意したい。
②枕&③半身マット:エアーを入れて膨らませて使うものがコンパクトでよい。
④テント&フライシート:源流で野営する際は、「自分の物は自分で準備」が原則のため、テントは一人用がおすすめ。フライシートはテントの付属品と考えたい。テントの下に敷くグランドシートも持参。また、夏季の釣行で更に軽量化したい時はツェルトでもよい。
⑤防寒アルミシート:緊急時に体に巻くと冷えにくく体温を保てる。

調理の道具

①コッフェルセット:フライパンと鍋(中・小)の3点セットは最小限必要になる。
②ガスコンロ&ガスカートリッジ:ゴトクをカートリッジに直付けするタイプは軽量でよいが、フライパンや大きめの鍋を使うときは、ゴトクの大きなセパレートタイプのほうが安定していてよい。ガスカートリッジは大・中・小とあるが、調理時間を考え大きさを決めたい。
③ガスバーナーミニ:あると便利。着火装置がないものの場合はライターも忘れずに用意しておく。
④食器類:汁物はコッフェルの小さなものでも兼用できるが、深めの中皿とカップは必要。
⑤ナイフ類&まな板:ナイフは1本でも十分だが、魚を捌くものと料理用の2本を用意したい。まな板はプラ製の薄い携帯用が軽くて便利。

食材・調味料

①イワナ汁用具材:野菜などは予めカットしたものをパックに入れて持ち込む。
②塩&胡椒
③ほんだし
④ワサビ根
⑤七味唐辛子
⑥マヨネーズ
⑦醤油
⑧酢
⑨食用油:空揚げ用に使うなら多めがよいが、炒め物用としてなら100ccもあれば充分。
⑩新聞紙&キッチンペーパー:油鍋などの汚れ拭き取りに新聞紙やキッチンペーパーは必需。

安全確保・照明の道具

①ヘルメット:落石やスリップによる不意の転倒で頭部を保護するものとして必需品。
②ナタ:藪漕ぎで絡むツルや雑草を切るほか、非常時の焚き火で薄い木片を作る等に使用。
③のこぎり:同じく非常時の焚き火の薪を作る他、徒渉の際の補助棒等を作る。
④ザイル:懸垂下降用や登攀ロープ用として使うが、仲間と川を徒渉する際の安全確保用などにも使える。
⑤熊鈴、熊スプレー:熊は臆病な野獣なので音の出るものでこちらの存在を知らせると近寄らないが、偶然遭遇すると襲ってくる場合もある。瞬時に熊スプレーで撃退することを常に頭に置いておく必要がある。
⑥雨具:ウエーダーを履いているのでカッパは上着だけでよい。多少高価になるが、蒸れない素材がおすすめ。また、イワナは衣類の色が水面に映ると敏感に反応するので原色のものは避ける。
⑦ライト類:源流ではライト類も必需品。特に両手が空けられるヘッドランプは必ず用意する。

救急措置用品

①伸縮包帯&テーピングテープ:万一怪我をした時の応急処置用。
②絆創膏:虫刺されや小さな切創、擦り傷応急手当用。
③ガムテープ:さまざまな道具の修理用。
④ホイッスル:熊除けや仲間との位置確認、危険を知らせるなど重要な使用目的があり必需品。
⑤防水紙&⑥マジックペン&⑦蛍光テープ:仲間と離れた時の連絡用。濡れてもよい防水紙がベスト。薄いナイロン袋に入れてもよい。蛍光テープは入渓点や後続者の目印となるなど使い道は幅広い。
⑧内服薬:必要に応じて痛みどめなど。

ザックとパッキング、林道歩き時の服装

ザックは40~50Lサイズが適当。パッキング総重量は、歩く距離にもよるが20kg以内に収めたい。野営の装備一式を背負ってテント場まで行くザックのほかに、現地で釣りに出掛けるサブザックもあるとよい。また、使用頻度が少ないものから下に詰めるとよい。
源流域へのアクセスはさまざまだが、多くは林道を遡行する。その際は速乾性の高い長そでシャツとズボンにトレッキングシューズを履くのがおすすめ。釣り場に到着してからウエーダーなどに着替える。
※このコンテンツは、2018年7月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
  • 釣り方 :
釣り方