イワナ釣りに限らず、源流釣行で必ず必要になるのが、行き先をカバーした国土地理院発行の「2万5000分の1地形図」だ。紙のものは書店で購入できる。地図上の1cmが250mなので、道程1kmは4cmとなる。なお、近年は電子版がインターネット上で一般公開されており、これをうまくプリントアウトしても活用できる。また、国土地理院地図を利用したスマートフォン向けの地図アプリも充実している。「フィールドアクセス」や「ジオグラフィカ」といったものがあり、有料版のほかに機能に制限があるものの無料版も便利である。これらも大いに活用するとよい。
ただし、スマホは山に入ったあとに電池が切れたり、スマホそのものが故障したりするリスクがゼロではない。その時になって手元から地図が完全になくなってしまうというのは非常に危ない。そのため最終的には紙のものを1つ持っておくのが安心だ。なお、スマホのアプリを使う場合は、電波の入るところであらかじめ必要な範囲の地図を閲覧しておき(キャッシュメモリーに地図を入れる)、さらに山の中ではGPSは機能するが電波を拾おうとはしない「機内モード」にあらかじめ切り替えて、スマホの電池の消耗を防ぐ工夫をするとよい。