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源流のイワナ釣りの魅力と準備

生命力に満ちた夏の森を歩き
小さな冒険を楽しむ

深山幽谷で楽しむ源流のイワナ釣りは、一度味わうと忘れられない充足感がある。生い茂る原生林、岩、川の流れなどが織りなす自然の景色。可憐な花を付ける高山植物やシカなどの野生動物。そこには訪れた釣り人にしか見られない世界が待っている。
行き先は信頼のおける釣り場ガイドを参照するのが初めの一歩。釣り専門の出版社から出されている「源流釣り場ガイド」の類をよく読む。充分な準備が必要な釣りだけに、出掛ける前の基礎知識やプランニングがまず大切だ。
いざ計画立案となったら、入念な天気予報のチェックも欠かせない。山では急な雨による増水も起こりえるが、それは突発的な要素として、基本的には高気圧に覆われ晴れの続きそうな安定した天候の日程を選ぶ。「これくらいなら何とかなるだろう」という見切り出発はくれぐれも控えたい。また、出発した後でも、天気が崩れる予報に急に変わった時には、勇気ある中止ができるようにしておく。

釣り場選びでは信頼できるガイドブックや専門誌を参照するのが第一。その川に出掛けるのによい時期や基本的なルートも書かれているものを選ぶ
源流のイワナ釣りは深い森を縫って上流を目指す。マイナスイオンに満ちた山を歩くのは爽快だ

源流域に立ち入る登山道等の多くは平坦でなく、高低差や整備状況などの条件によるが、概ね1時間の歩行で進めるのは3km弱である。背負うザックの重さも15~20kgになると思われるので、最初は最長でも3時間程度の歩きの範囲で釣りの拠点となる平場(いざという時は野営もできる開けた場所)を決めるのがよい。いずれにしても、大自然の中ではいつ不測の事態が起きるか分からないため、余裕のある計画をすることが肝心だ。

釣りは平場に着いてから、重い荷物を下ろして周囲の流れで楽しむ
※このコンテンツは、2018年7月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。