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エサの川虫を採る

エサの調達も釣りもその場で同時に行なうのがピストン釣り!

ピストン釣りで使う最良のエサは現地にいる川虫だ。川虫とは、カゲロウ、カワゲラ、トビケラといった水生昆虫の幼虫のことである。川虫は釣り場と同じ浅い瀬で採取することができる。採る時は岸寄りの浅場に立ち込み、川にある石を、川虫を驚かさないようにそっと持ち上げていく。そこら中、全部の石に川虫が付着しているわけではなく、また、時期や流域の違いで、生息している川虫の種類や状態は少しずつ異なるが、いずれにしても拾い上げた石を見ていくと、やがてチョロチョロと動く小さな生きものを見つけられるはずだ。
川虫を捜す時は、このように無理なく持ち上げられる大きさの石を観察していく。小さすぎると川虫が付かないので、こぶし大より大きなものをチェックしよう。
慣れないうちはピンセットがあると捕まえやすい
川虫はハリに刺しやすく、魚にも食べやすい手ごろなサイズを選んで集める。ベテランの大久保さんは指先を使って、ひょいと川虫をつまんでしまうが、慣れない人はエラなどの軟らかい部位が壊れないように、ピンセットではさみ取ると効率がよい。
川虫網の使い方
川虫網で採取する時は、流れの下手に網をあてがい、上手の底石を持ち上げて流下した川虫を流し込む。この場合も網に張り付いた川虫からサイズのよいものを選別し、ピンセットで取り分けるほうがよい。このほかにも、タオルやヘチマたわしで川の中の石を軽くこすって川虫を採取する方法もある。
川虫の保管法
エサ箱の場合は川水で濡らしたティッシュペーパーを敷いた上に乗せておく。また、二の腕のどこかに数匹の川虫を貼り付けてエサ箱代わりにしてしまうのもよい。その場合は川虫が乾いてきたら手のひらで湿らせ、なくなったらその場でまた新しい川虫を採る。夏の暑い日に行なうピストン釣りは捕まえた川虫が弱りやすい。いずれにしても一度に欲張らず、10〜20匹ずつ捕まえながら釣りをするほうが鮮度のよいエサが使える。
※このコンテンツは、2017年8月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。