ヤマメ、アマゴの習性
ヤマメと
アマゴはサケ目サケ科サケ属の近縁種。どちらも河川の上流域に棲息し、背中は緑がかった黄褐色で腹側は白色、体の側面には
パーマークと呼ばれる楕円形の斑紋が並ぶ。基本的な形態は共通するが、アマゴにはヤマメにない小さな朱点がある。
ヤマメは北海道、本州の太平洋側、本州の日本海側、および九州の広い範囲に生息する。アマゴはヤマメに比べて棲息域が狭く、本州の神奈川県以西の太平洋側、四国、九州の一部に生息する。ただし、近年は放流の影響で本来の棲息域外でもヤマメ・アマゴの姿が見られる。ヤマメもアマゴも多くは渓流で一生を過ごすが、一部には海にくだって大型化し、再び川に戻るサケのような生活史を送るものもいる。その場合は、ヤマメは
サクラマス、アマゴは
サツキマスと呼ばれる。
日本の渓流魚の代表格であるヤマメ。青紫の斑紋がパーマーク。
アマゴは体の側面にヤマメにはない小さな朱点がある。
ヤマメもアマゴも海に降ったものはサケのように大型化する。
※このコンテンツは、2017年4月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
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